調剤助手の年収・給料・賞与（ボーナス）

調剤助手（調剤事務）の給料は公的に発表されていないため、調剤助手以外の職種も含む一般事務職の平均給与額を、厚生労働省の調査を見て紹介します。一般事務従事者の給料は、事業所の規模によって大きく差があり、5～9人程度の規模の事業所では平均月給が24万円程度となります。一般的な調剤薬局における調剤助手の給料相場と言えそうです。

今回の 教えてグッピー 調剤助手 では、調剤助手の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、手当などについて見ていきます。

調剤助手の初任給

調剤助手の平均初任給（勤務経験0年の平均給与）は、令和4年賃金構造基本統計調査の「その他の一般事務従事者」の項を参照すると、20〜24歳で諸手当を除いた月給が20万2,700円（諸手当除く）、年収換算で246万4,300円となっています。年齢を問わず全体としては、月給が24万3,500円、賞与・ボーナス等が24万8,000円、年収換算で317万円となっています。

調剤助手の年収

令和4年賃金構造基本統計調査によると、調剤助手（その他の一般事務従事者）の平均年収は従業員が多いほど高くなる傾向があり、1,000人以上の事業所で平均年収が472万8,400円ともっとも高く、5〜9人の事業所で337万9,600円ともっとも低くなっています。

勤務先の規模別の年収

調剤助手（その他の一般事務従事者）の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、従業員が1,000人以上の大規模事業所で472万8,400円、次いで100〜999人の事業所で433万4,100円となっています。

平均年収の推移

賃金構造基本統計調査によると「その他の一般事務従事者」の平均年収はおおよそ430万〜440万円で推移しています。直近3年の平均年収ではやや下降の傾向が見られます。調剤の自動化や電子処方箋など技術の進歩により調剤作業の一部が機械化され、調剤助手の業務範囲は今後も変化していくと考えられます。

調剤助手の月給

調剤助手（その他の一般事務従事者）の月給は、5～9人程度の規模の事業所では平均月給が24万円程度となります。一般的な規模の調剤薬局における調剤助手の給料の目安と言えそうです。

賞与・ボーナス

常勤の調剤助手（その他の一般事務従事者）の賞与は、従業員が10人以上いる事業所の平均で年間77万7,900円です。事業所の規模が小さい順に、従業員数が10〜99人の事業所で56万2,300円、100〜999人で79万6,500円、1,000人以上の従業員がいる事業所では86万4,400円となり、従業員数が多い事業所ほど高くなる傾向にあります。

時給

短時間で働く調剤助手（その他の一般事務従事者）の時給平均は1,357円です。事業所の規模別では、1,000人以上の事業所で1,424円ともっとも高く、100〜999人の事業所で1,278円と最も低くなっています。

手当・福利厚生

多くの職場で、社会保険が完備されており、通勤手当、時間外手当（残業手当）の他、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがつく場合があります。公務員の場合はこうした福利厚生が手厚くなることがあります。しかしながら、手当や福利厚生は勤務先によって異なりますので、事前に確認する必要があります。また非常勤の場合は会社の社会保険がなかったり、個人で加入したりすることもあります。