公認心理士の国家試験【2024】受験資格、合格率・難易度を調査 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年4月17日更新

公認心理士の国家試験【2024】受験資格、合格率・難易度を調査

公認心理師とは、2017年に施行された公認心理師法により日本で初めて心理職の国家資格として認められた資格です。心理学の知識と技術を有する専門家であり、心理相談や心理療法など、さまざまな場面で心理的支援を行うことができます。2023年3月末日時点で、69,875人が公認心理師として登録しています。

2024年は受験者数2,089人のうち合格者1,592人で合格率は76.2%となりました。

国家試験は年1回、過去に5回開催されており、午前、午後の各120分のマークシート方式です。受験資格を得るには、大学や大学院、専門学校で心理学を学び、その後、実務経験などの条件を満たし、厚生労働大臣の認定を受ける必要があります。

公認心理士国家試験

試験年1回 3月(2024年)
受験資格7区分
受験料28,700円
合格基準7つの受験区分により変動

今回の 教えてグッピー 公認心理士 では、公認心理士国家試験(2024年)の合格率、難易度などについて見ていきます。

公認心理士に必要な資格を取得するには

公認心理師になるには、公認心理師国家試験に合格することが必要です。公認心理師の受験資格を取得する方法は7通りあります。基本的には4年制大学で必要な科目を履修後、大学院にて必須科目を履修、あるいは定められた施設で2年以上該当業務に従事している必要があります。

また海外の大学にて、心理に関する科目を履修し卒業、かつ海外の大学院にて心理に関する科目を修め、課程を修了することも受験資格を得ることになります。

受験資格

公認心理士国家試験には大きく分けて7種類の受験資格があります。(区分A〜F)

受験資格 区分A

4年制大学において施行規則で定める科目を履修後卒業し、かつ、大学院において施行規則で定める科目を修めて修了する必要があります。

受験資格 区分B

4年制大学において施行規則で定める科目を履修後卒業し、文部科学大臣及び厚生労働大臣が認め、施行規則で定められた各施設において、2年以上、該当業務に従事している必要があります。上記2項目に関しては第6回の受験資格では想定されていません。

受験資格 区分C

外国の大学において心理に関する科目を修めて卒業、かつ、外国の大学院において心理に関する科目を修めてその課程を修了する必要があります。

受験資格 区分D1

2017年9月15日より前に大学院を修了した者で、施行規則で定める公認心理師となるために必要な科目を修める必要があります。

受験資格 区分D2

2017年9月15日より前に大学院に入学し、2017 年9月 15 日以後に、施行規則定める公認心理師となるために必要な科目を修めて大学院の課程を修了している必要があります。

受験資格 区分E

2017年9月15日より前に大学に入学し、施行規則で定める公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業した者であって、2017年9月15日以後に大学院において施行規則で定める科目を修了している必要があります。

受験資格 区分F

2017年9月15日より前に大学に入学し、施行規則で定める公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業した者であって、文部科学大臣及び厚生労働大臣が認め、施行規則で定められた各施設において、2年以上、該当業務に従事している必要があります。

公認心理士国家試験の試験内容

国家試験は年1回行われています。午前、午後の各120分ずつで(1.3倍受験者は160分、1.5倍受験者は180分)、五肢または四肢を基本とするマークシート形式です。出題基準は、一般財団法人日本心理研修センターホームページに掲載されます。

合格発表は、試験当日から約1か月後に一般財団法人日本心理研修センターホームページにて行われます。

試験地は第5回までは全国各地で行われていましたが、第6回からは東京都と大阪府の2都府のみとなっています。受験料は28,700円です。

公認心理士国家試験【2024年】難易度・合格率

第7回公認心理師試験は、受験者数2,089人のうち合格者は1,592 人で合格率は76.2%となりました。

まだ開始されたばかりの試験とあり、受験区分の変化により合格率は変化しています。

合格率・受験者数の推移

公認心理師試験の合格率は、開始された当初は受験者数36,103人に対し28,574人の合格で79.1%の合格率ではあったものの、第2回は46.4% 第3回は53.4% 第4回は58.6%、第5回は48.3%となりました。

合格者数も受験区分の変化に伴い年度ごとに差があります。
2022年までは、実務経験5年および講習を受講した方の「区分G」受験者が大部分を占めていましたが、2023年以降は区分Gがなくなり受験者が大幅に減っています。

公認心理士試験 合格者数と合格率

厚生労働省HPより

※第1回公認心理士試験は、9/9、12/16(追加試験)が実施され、数値は2回分の合算となります。

難易度

まだ新しい国家資格である公認心理師の合格率は、受験区分の変更等により受験年度により変動しています。

受験者数の推移

受験区分に変動があるため、受験者数は年度ごとに変動があります。一番多かったのは第1回の36,103人、少なかったのは第6回の2,020人でした。合格者の年齢区分では〜30歳が約18%、31〜40歳、41〜50歳が28%、51〜60歳が19%、61歳〜が7%程度の合格となっているため、幅広い年代にニーズある資格です。

2022年までは、実務経験5年および講習を受講した方の「区分G」受験者が大部分を占めていましたが、2023年以降は区分Gがなくなり受験者が大幅に減っています。

公認心理士国家試験 受験者数

厚生労働省発表資料より

※第1回公認心理士試験は9/9および12/16の追加試験が実施され、グラフの数値は2回分の合算となります。

公認心理士国家試験の勉強方法

公認心理師の試験資格を得るためには大学、大学院での専門的な科目履修が必要となります。大学においては25科目の履修が必要であり、実習は80時間以上を実施しなければなりません。実習については見学等による実施となります。大学院においては10科目の履修が必要となり、実習については450時間以上を実施しなければなりません。こちらの実習は見学だけではなく、医療機関でのケースを担当することが必須となり、より実践的なものになります。勉強内容に関しては、心理学に関する知識はもちろんのこと、人体の疾病・疾患、関係法規や各種理論等の理解も必要となってくるため、学校での授業のみならず、過去問やブループリントにそっての勉強が必要となってきます。

国試過去問題集

国試過去問題集は、過去に実際に出た問題を集めています。国試対策の勉強を始めたばかりのときには、出題傾向や形式を知ることに役立ち、自分の苦手な分野を発見し、勉強を効率的に進めていくときのヒントとしても使えます。国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのにも役立つので、勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。

国家試験対策アプリ

国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、移動の途中やちょっとしたすき間時間を有効に使って勉強することができます。書籍のようにかさばらず重くもないメリットがあります。学生はもちろん、栄養士として働きながら管理栄養士をめざす人にも適した教材です。間違えた問題を絞り込んだり、他の学生の正答率がわかったりと、紙の本にはない機能も備わっています。

役立つおしごと情報を発信中!教えてグッピー