調理補助（調理スタッフ）の年収・給料・賞与

調理補助（調理スタッフ）の給与について紹介します。調理補助とは調理師の指示に従って、食材の準備、食器の準備や洗浄、調理器具の用意や片付け、注文、配膳・下膳などを行う仕事です。

この記事では、調理補助の給与に関する統計情報について、厚生労働省の賃金構造基本統計調査における「飲食物調理従事者」の結果にもとづいて紹介します。この統計は調理補助だけではなく調理師なども含んだものです。実際は、業務内容や保有資格、役職によって待遇が異なります。

今回の 教えてグッピー調理補助 では、調理補助の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、手当などについてみていきます。

調理補助の初任給

調理補助の初任給は約247万9,800円で、月給に換算すると約20万3,700円です。この統計には調理師などが含まれており、実際の金額は、雇用形態や役割、勤務先の条件などによって変動します。

調理補助の年収

調理補助の平均年収は約339万5,200円で、月給では約26万600円です。なお、この年収は月間160時間程度勤務する常勤の人を対象にしたものです。

勤務先の規模別の年収

年収は勤務先の規模別によって異なります。調理補助の年収は所属人数が100人未満の場合は341万1,200円であるのに対して、100〜999人の場合は318万2,900円、さらに1,000人以上の場合は367万3,200円でした。このように、勤務先の規模と年収との関連性は顕著に見られませんでした。

年齢別の年収

調理師の年収は他の多くの職業と同様、20代から上がり始め、40〜50代前半でピークに至り、その後下がっていく傾向があります。

平均年収の推移

調理補助の年収の推移をまとめたものです。2019年から2020年にかけて年収が大きく上がっているように見えますが、これは2019年以前と2020年以降では集計方法が異なっているためです。2019年以前は「調理師見習」というカテゴリで「調理師」は含まれていませんでした。役割によっては、2020年以降よりも調理補助の給与実態に近い金額であると考えられます。

調理補助の月給

調理補助の月給は経験や所属組織によって違いはありますが、26万600円が相場のようです。この月給は、月間160時間程度勤務する常勤の人を対象にした平均金額です。

賞与・ボーナス

調理補助の賞与は平均26万8,000円となっています。この賞与額は、月間160時間程度勤務する常勤の人を対象にした平均金額です。賞与の有無は、雇用形態や役割、勤務先が提示する条件によって異なります。

調理補助の時給

アルバイトやパート、派遣などで調理補助業務をする場合、時給は平均1,082円です。この統計は全国の平均になっており、都心部ではより高く、地方ではより低いといった傾向になると考えられます。

公務員の給与

「令和4年度地方公務員給与実態調査結果等の概要」における技能労務職の平均月給は37万2,182円でした。この統計は全国の地方公務員の技能労務職であり、調理補助以外の技能労務職も含まれた集計である点に留意してください。

手当・福利厚生

一般的には勤務先の雇用形態に応じて、社会保険が完備（社保完）されています。また通勤手当、時間外手当のほか、役職手当などがつく場合があります。こうした手当は勤務先によって異なるため就業前に確認したいポイントです。調理補助の求人を見ると、割合としては派遣やパートという就業形態も多くあります。このような場合、福利厚生については正社員ほど手厚くないことが一般的です。調理補助は、勤務時間など働き方に幅があるため、何を優先したいかによって職場を選びやすい職種でもあります。