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2023年2月1日更新

ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験は、ケアマネジャー免許を取得するための試験です。正式な名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」で、年1回、10月上旬に実施されます。試験には受験資格が必要で、保健・福祉・医療分野での実務経験者が対象となります。試験会場は都道府県ごとに異なり、大学などで行うのが一般的です。合格には各分野7割以上の正解が必要で、合格率は毎年20%前後です。2022年の試験では、全国で54,406人が受験し10,328人が合格。合格率は19%でした。

ケアマネジャー試験

試験日年1回 10月上旬
受験資格保健・福祉・医療分野での実務経験
受験料全国47会場(都道府県毎)
試験会場全国8都道府県で実施
合格発表12月上旬
合格率7割以上の正解
合格基準約20%

ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取るには

ケアマネジャーの資格を取るには、試験を受ける前に保健・福祉・医療分野で原則として5年間以上かつ900日以上の実務経験が必要です。まず該当職種での実務経験が求められるため、介護系資格の中でも最も高難易度と言われています。大学や専門学校を卒業することで受けられる試験ではありません。試験対策としては実務経験を積みながら、資格スクール・通信教育などで資格取得に向けた勉強が必要になるでしょう。

ケアマネジャーの試験(介護支援専門員実務者研修受講試験)に合格すると、介護支援専門員実務研修の修了が必要です。研修の修了後は、研修修了証明書の交付と都道府県への登録を行うことで正式にケアマネジャーの免許を取得できます。

ケアマネジャーの試験は1年に1回、10月に実施されます。合格率はおよそ20%で、十分な準備が必要です。

ケアマネジャーになるには

受験資格

ケアマネジャー試験の受験資格を得るためには指定の資格・業務内容での実務経験が必須です。業務の種類は大きく分けて2つあります。
・相談援助業務…生活相談員/支援相談員/相談支援専門員など
・国家資格に基づく業務…医師/看護師/准看護師/理学療法士/作業療法士/社会福祉士/介護福祉士など

2018年に制度改正があり、介護従事者やケースワーカーなどの職種が対象外となることで、受験資格のハードルは大幅に上昇しました。なお、実務経験を証明するために「実務経験証明書」が必要なため、試験前に忘れずに発行しましょう。

試験内容

ケアマネジャーの試験は120分間、全60問のマークシート方式で行われます。全問「五肢複択方式」で出題され、5つの選択肢のなかから2〜3つを選択する回答方式となります。科目は介護支援分野(25問)と 保健医療福祉サービス分野(35問)に分かれており、どちらの分野でも70%以上の正答率が必要となります。

ケアマネジャーの試験【2022年】難易度・合格率

2022年のケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格率は19%でした。前年の2021年は23.3%の合格率だったため、合格率は4.3%減となり、難化しています。過去には10%台前半の合格率の年もあり、介護系資格のなかでも非常に高難易度と言えるでしょう。

合格基準

ケアマネジャー試験の配点は1問1点の60点満点で、介護支援分野(25問)と保健医療福祉サービス分野(35問)のそれぞれで7割以上の点数を取ることが合格基準になります。(正答率70%を基準とし、難易度によって合格点の調整がされます)

合格者数と合格率

例年の合格率はおよそ20%前後で、受験資格である国家資格所有者や関連業務の従事者でも8割は不合格となっています。2018年(平成30年度)にケアマネジャーとしての質の向上を目的とした受験資格の変更を行ったため、受験者数、合格者数ともに大幅に減少しています。

ケアマネジャー試験 合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

難易度

ケアマネージャー試験は7割以上の正答率が必要で、20%前後の合格率です。他の介護系資格である介護福祉士は6割以上の正答率が必要で、70%程度の合格率となるため、それと比較してケアマネージャー試験はかなり難しいと言えるでしょう。十分な対策が必要です。

受験者数の推移

受験者数(全国)は2018年あたりから50,000人前後で推移しています。2018年の受験資格変更により、前年である2017年試験と比べて受験者数は半数以下にまで落ち込みました。

ケアマネージャー【2022年】概要

2022年10月に実施された第25回ケアマネージャー試験の概要です。試験概要は全国47都道府県の会場ごとに異なるため、東京都を例に記載します。東京都のケアマネージャー試験は2022年(令和4年)10月9日(日)に、都内の大学等の会場にて実施されました。合格発表は12月2日(金)で、受験者全員あてに郵送で試験結果通知が送付されます。試験は午前10~12時の合計120分です。出題数は60問で、ケアマネージャー業務に必要となる介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の問題が幅広く出題されます。受験料は12,900円です。

試験日

令和4年(2022年)10月9日(日)

試験会場

全国47都道府県の各会場
原則、受験資格対象となる職種に従事している勤務地の都道府県で受験となります。大学などが試験会場になりますが、毎年同じ場所とは限らないため、当日は時間に余裕をもって出かけましょう。

合格発表

令和4年(2022年)12月2日(金)
試験の合否は合格発表当日付けで受験者全員へ郵送にて通知されます。あわせて、東京都福祉保健財団および、とうきょう福祉ナビゲーションのホームページに、合格者の受験番号が掲載されます。

解答発表

令和4年(2022年)12月2日(金)
解答は合格発表と同日です。各都道府県の福祉保険局ホームページに正答番号および、合格基準(合格点)、試験問題が公開されます。公式発表前に民間や個人などでの解答速報がSNS等で公開されることもありますが、あくまで非公式になるため点数は変動する可能性もあるでしょう。

受験料

受験手数料は12,900円です(東京都の場合)。受験する都道府県によって受験料に差異があるため、必ず自分の受験する自治体の情報を確認しましょう。
郵便局などで収入証紙を購入し、受験願書に貼りつけます。このとき、「収入印紙」と間違えないように注意しましょう。収入印紙は国が発行、収入証紙は自治体が発行しますが、ケアマネージャー試験は自治体の管轄となるため、収入証紙が必要です。
収入証紙は各都道府県の県庁や郵便局、法務局などで入手することができます。

受験手続き

必要な受験書類や手続きについては、各都道府県の受験要綱に記載されています。受験要綱は東京都では6月上旬から都庁や各市区町村の介護保険担当窓口などに設置されます。 以下図の提出書類のほかに、住民票や戸籍謄本が必要となる自治体やケースもあるため、受験する都道府県の情報をよく確認しましょう。

ケアマネジャー試験(2022年)の受験手続き日程

官報公告で受験概要発表4月中旬
各学校に受験願書配布6月上旬
願書等受験書類の受付期間2022年6月1日(水)~2022年6月30日(木)
受験票の交付2022年9月下旬~10月上旬(試験1~2週間前)
試験2022年10月9日(日)
合格発表2022年12月2日(金)
受験書類・受験申込書
・受験料の払込受付証明書
・証明写真(書類に添付)
・「実務経験証明書」または「実務経験見込証明書」
・実務経験や国家資格の証明に必要な補足書類

試験科目・出題数

試験科目は「介護支援分野(25問)」と「保健医療福祉サービス分野(35問)」に分かれます。出題数は全60問で、全問「五肢複択方式」で出題されます。

ケアマネジャー試験の科目・問題数

分野介護支援分野保健医療福祉
サービス分野
合計
出題数 25問35問60問

試験委員

試験委員は委員長が1人、副委員長7人、委員19人です。社会福祉振興・試験センターのホームページで確認することができます。

ケアマネジャーの勉強方法

受験資格のある実務経験者でも20%程度の低い合格率となるケアマネジャー試験は、十分な試験対策が必須です。また、試験時間120分で60問の問題を解かなければならないことから、1問2分のスピードで確実に解答していく知識力と集中力が必要になるでしょう。

基本的な用語のマスターはもちろんのこと、ケアマネジャー試験ならではの出題形式やスピード感に慣れるため過去問での実践対策も繰り返し行いましょう。

通信講座や資格スクール

ケアマネジャー試験を受験する多くの人が、実務経験を積みながら同時進行で試験対策を行うかたちになるでしょう。独学で過去問や問題集を使った対策を行うことはもちろん可能ですが、日々の業務の合間に効率的な試験対策をしていくのは、それなりの計画力と気力が必要となります。

講座やスクールにはこれまでの試験の傾向や対策が蓄積されているため、要点を絞って必要な部分だけ勉強していくことが可能です。学校へ通わなくてもWebで自分の好きなタイミングに勉強できる講座も数多く開校されているため、実務と同時並行できそうな対策を選びましょう。

試験対策アプリ

ケアマネージャー試験の対策アプリはスクールや出版社から複数リリースされており、無料のものも多くあります。 スクール等で講義を受け理解を深めることは重要ですが、通勤時間やスキマ時間での予習復習も欠かせません。特にケアマネージャー試験は1問2分のペースで問題を解いていくスピード感が重要になるため、アウトプットの練習用として、問題集アプリでの勉強も行うとよいでしょう。 1問ごとに制限時間が設定されているものや、成績グラフが見られるものなどもあるため、自分にあったアプリを選んでみてくださいね。

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