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2022年10月5日更新

看護師の資格

看護師を含む看護職にはいくつかの種類があります。ここでは4つの看護職資格と専門分野に特化した知識や経験を証明する専門看護師などの資格についてご紹介します。

4つの看護職資格

看護師の資格は保健師助産師看護師法によって定められている4つの看護職資格の1つです。看護師のほか、保健師、助産師、准看護師の資格を合わせて看護職資格といいます。

看護師資格と准看護師資格の違い

看護師になるには看護師の国家資格、准看護師になるには准看護師の資格が必要です。同じ看護職ですが、試験や資格が異なります。看護師は国家資格なので、厚生労働大臣が免許を発行するのに対して、准看護師は都道府県知事が免許を発行します。

保健師・助産師資格と看護師資格の関係

看護師の就職先の71%が病院です。病院とは、入院用のベッドを20床以上持っている医療施設で、看護師総数121万8,606人のうち、86万3,402人が病院で働いています。13%、15万5,986人は診療所に勤務しています。診療所とは、入院設備のないところや、あってもベッドが20床未満の医療施設です。介護保険施設等に7.3%、8万9,270人、訪問看護ステーションに4.2%、51,740人が勤めています。看護師として様々な経験を積んだ後、看護師養成所などで後進の指導にあたる看護師が1.4%、16,867人います。その他、社会福祉施設や、市区町村、企業等で働く看護師もいます。

ステップアップ可能な看護師資格

看護師の国家資格だけでも、一度取得すれば一生の仕事にすることが可能ですが、職場によっては、専門的な資格を取得することで看護師としての仕事の幅を広げることも可能です。看護師がステップアップとして取得できる主な資格としては、専門看護師、認定看護師、認定看護管理者という3つの資格があります。どの看護職として働くか、どのようにステップアップをしていくか、選択肢の幅が広いことも看護職の魅力でしょう。

専門看護師とは

専門看護師とは、専門分野について特に高い知識や技術を持った看護師であることを証明する資格です。5年以上の実務経験を持つ看護師に受験資格があります。専門看護師が設けられているのは、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護という、高い専門性が求められる13の分野についてです。

自力での解決が困難な個人や家族、集団などに対して、高水準で質の高い看護を提供できるように設けられました。それぞれの分野について、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究といった6つの役割を果たします。

認定看護師とは

特定の分野について特に熟練した看護技術や知識を持っていることを認定する資格です。看護を必要とするあらゆる場面で、特定分野における熟練した看護技術や知識を発揮することが求められます。認定看護師は、他の看護師への指導や相談も担う立場です。看護師としてステップアップしていくためには取っておく価値が高い資格だといえます。

認定看護管理者とは

看護師の免許を持ち、看護師として通算5年以上の実務経験があることが取得の前提条件です。そのうえで、4つある要件のうちいずれかを満たしていないと、認定審査を受けられません。認定審査を受けるための4要件は「認定看護管理者教育課程サードレベルを修了」「看護系大学院で看護管理を専攻して修士号を取得し、その後3年以上実務経験がある」「師長以上の職位で3年以上の管理経験を持ち、なおかつ看護系大学院で看護管理を専攻して修士号を取得」「師長以上の職位で3年以上の管理経験を持ち、なおかつ大学院で管理関連の学問領域について修士号を取得」のいずれかです。

要件を満たしたうえで、書類審査及び筆記試験の形で行われる認定審査を受ける必要があります。取得できる人が限られているうえに、5年ごとに看護管理と自己研鑽の実績を示して更新する必要があるので、認定を維持することも難しい資格です。

看護師はライフステージに合う働き方を選べる資格

看護師の資格は一生ものです。たとえ結婚や出産などを機に辞めたとしても、資格を活かして復帰できます。看護師の職を離れた間の人生経験も、復帰後の看護や家族支援に活かすことができます。働き方や就職先を選べばライフステージに合わせた働き方も可能になります。将来どのようなキャリアを構築したいか考え、計画的に実務経験を積んだり、専門性を身に着けることが大切です。

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