臨床心理士の年収 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2023年2月1日更新

臨床心理士の年収 
月収・賞与(ボーナス)

臨床心理士の活躍の場は、医療福祉分野のほか学校教育の現場、企業と多岐にわたります。臨床心理士の平均年収は約420万円、初任給は約290万円、月給は約30万円が相場です。 この記事では、臨床心理士の給料の参考として、主に厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の「その他の保健医療従事者」の結果をもとにご紹介します。

臨床心理士の給料相場
年収約420万円
月給約30万円
賞与・ボーナス60~80万円
初任給22万3,400円
時給2,000~3,000円

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

今回の 教えてグッピー臨床心理士 では、臨床心理士の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、賞与、手当などについて見ていきます。

初任給

臨床心理士の初任給は年収として約290万円、月給では22万3,400円です。大学院卒の平均初任給は月給で約23万9,000円なので、国の平均と比較するとやや低いようです。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の「その他の保健医療従事者」より

臨床心理士の年収

臨床心理士の平均年収は約420万円で、月給では約30万円程が相場のようです。国税庁の民間給与実態統計調査によれば令和3年の平均年収は443万円でしたので、臨床心理士は全体平均をやや下回るということになります。国税庁の調査はあらゆる職業の全年齢における平均値ですのであくまで参考値です。

規模別の年収

臨床心理士の年収を規模別に見ると、勤務先の規模によって給与に差が見られます。勤務先の規模別(所属人数)に見ると、大きな組織になるほど給与が高くなる傾向にあります。1,000人以上が509万100円ともっとも高くなっています。この規模による違いは、月給よりは賞与に大きく反映される傾向があるようです。

勤務先規模別 臨床心理士の年収

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

年齢別の年収

多くの職業と同様、臨床心理士の年収は年齢とともに高くなっていく傾向があります。30歳前後で400万円に達し、その後50代までは上昇しますが、60歳以降は減少する傾向にあるようです。

年齢別臨床心理士の年収

年齢年収
20~24歳293万4,000円
25~29歳326万9,200円
30~34歳398万2,000円
35~39歳425万5,700円
40~44歳423万4,300円
45~49歳432万8,100円
50~54歳509万2,100円
55~59歳567万9,100円
60~64歳423万9,100円
65~69歳273万8,600円

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

平均年収の推移

年収について2020年は426万3,900円、2021年は423万3,700円で、この1年ではほとんど変化はありませんでした。なお、この金額は賃金構造基本統計調査の「その他の保健医療従事者」の値です。また2019年以前の情報は公開されていません。

臨床心理士 年収推移

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

臨床心理士の月給

臨床心理士の月給は経験や所属組織によって違いはありますが、約30万円が相場のようです。2022年にGUPPY掲載された求人でも25〜35万円と、やや幅はありますがこの範囲に収まっています。

臨床心理士の月給

組織規模10人以上10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
29万9,800円28万7,400円28万6,700円34万700円
月給
(手当含まず)
27万6,500円26万5,500円26万7,900円30万8,400円
平均年齢37.738.238.236.1
勤続年数8.67.89.09.2

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

臨床心理士の賞与・ボーナス

臨床心理士の賞与は平均で約64万円です。60万円程度に手が届くのは30歳を迎えてからで、20歳代では30〜40万円が相場のようです。50歳代で役職についている場合は100万円以上の場合もあります。

臨床心理士の賞与・ボーナス

組織規模10人以上10~99人100~999人1,000人以上
賞与・ボーナス63万6,100円41万1,100円64万2,400円100万1,700円
平均年齢37.738.238.236.1
勤続年数8.67.89.09.2

令和3年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」の給与より

臨床心理士の時給

パートで臨床心理士として働く場合、約2,000円が相場のようです。雇用形態や施設による違いが大きく、1,500円という求人もあれば、3,000円以上の場合もあります。就業を検討している場合は、あらかじめ雇用形態ごとに相場を調べておくとよいでしょう。

公務員の給与

国家公務員の臨床心理士として働く場合の平均月収は355,410円で、他の施設で勤務する臨床心理士よりもやや高い給料と考えられます。なお、この金額は「国家公務員医療職俸給表(二)」に基づいています。

手当・福利厚生

多くの職場で、社会保険が完備(社保完)されており、通勤手当、時間外手当(残業手当)の他、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがつく場合があります。手当の総額は5,000~10,000円が相場のようです。こうした手当は勤務先によって異なりますので勤務先に確認する必要があります。また非常勤の場合は会社の社会保険は個人で加入することもあります。

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