作業療法士の平均年収は?年齢別・規模別年収、月給や時給をチェック 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年2月28日更新

作業療法士の平均年収は?年齢別・規模別年収、月給や時給をチェック

作業療法士(OT)の給料は、平均年収が418万9,400円、月給が各種手当込みで25万~30万円、賞与・ボーナスは60万円~80万円です。2020年卒の初任給の平均は23万7,100円で、一般大卒の初任給を超えています。アルバイトやパートの時給は2,000円~3,000円です。

作業療法士の給料相場
年収418万9,400円
月給25~30万円
賞与・ボーナス60~80万円
初任給23万7,100円
時給2,000~3,000円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

作業療法士の初任給

2020年に卒業した作業療法士の初任給は23万7,100円で、一般企業の平均である22万6,000円と比べて高い金額です。初任給の推移は2010年からほとんど横ばいです。

作業療法士の初任給(推移)

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

作業療法士の平均年収

作業療法士の平均年収は418万9,400円(2020年、10人以上の組織)です。過去16年間をみると、緩やかではありますが増加傾向になっています。勤務先の規模別では、1,000人以上の組織が一番高い給料です。年収は年齢とともに上がりますが、50代半ば以降から減少に転じることが多いようです。

規模別

作業療法士の年収を勤務先の規模別(所属人数)にみると、大きな組織になるほど給与が高くなっています。1,000人以上の組織で、最も高い436万9,300円となっています。月々の給与で大きな違いはありませんが、賞与額での違いが差となっています。

勤務先規模別 作業療法士年収

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

年齢別

年収を年齢別でみると、「20~24歳」が330万7,800円、「25~29歳」が378万9,500円、「30~34歳」が409万7,400円と年齢を重ねるごとに増加していきます。50代半ばからは下降する傾向があります。

作業療法士の70.7%は医療施設に勤務しています。医療施設の主な収入源は診療報酬のため、医療行為は一律に点数化されており、経験やスキルによって増減することはありません。

年齢別 作業療法士年収

20~24歳330万7,800円
25~29歳378万9,500円
30~34歳409万7,400円
35~39歳454万100円
40~44歳485万8,300円
45~49歳513万2,000円
50~54歳573万5,700円
55~59歳566万3,800円
60~64歳445万8,500円
65~69歳406万6,300円
70歳~330万1,000円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

平均年収の推移

作業療法士の平均年収の推移は、2010年から2019年までの10年間で緩やかに増加しています。日本の平均年収がここ10年間でほとんど上がっていないことを考慮すると、給料的にも安定した職業といえます。

作業療法士の年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

作業療法士の月給

作業療法士の平均月給は、基本給と各種手当を含めると25万~30万円程度です。すべての給料のうち健康保険、年金、住民税などが引かれた額が手取りとして支給されます。手当は5,000円~10,000円程度です。

作業療法士の月給

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
25万1,000円29万3,400円28万7,400円29万6,800円
平均年齢39.0歳34.7歳34.0歳33.2歳
平均勤続年数6.9年5.8年6.4年7.2年

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

作業療法士の賞与・ボーナス

作業療法士の賞与・ボーナスは、年間60万円~80万円が相場です。勤め先の規模や業績、勤務年数などによって大きく変わりますが、特に施設規模が大きいほど、高いボーナスになる傾向があります。

作業療法士の賞与・ボーナス

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
ボーナス34万5,600円57万1,300円69万7,100円80万7,700円
平均年齢39.0歳34.7歳34.0歳33.2歳
平均勤続年数6.9年5.8年6.4年7.2年

令和2年賃金構造基本統計調査より

作業療法士の時給

作業療法士の平均時給は2,036円です。一般的なパートの時給より高額といえます。条件によっては時給3,000円以上という場合もあります。

公務員として働く作業療法士の給与

都道府県、市区町村の保健センター・保健所など、正規の公務員として働く場合は、給料表にもとづき年齢とともに年収が上がります。国家公務員では、作業療法士は医療職俸給表が適用され、作業療法士の平均よりも年収が高くなる場合もあります。地方公務員は、都道府県、市区町村によって報酬が異なる場合があります。

手当・福利厚生

通勤手当や時間外手当(残業手当)以外にも、作業療法士の資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。手当の金額は月5,000円~10,000円程度です。多くの職場で、社会保険が完備されています。ただ、非常勤の場合は会社の社会保険ではなく、個人で加入することも少なくないので、事前に確認することが大事です。

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