理学療法士の年収は?2025年公開データでわかるボーナス・初任給・時給など給料相場 | 教えてグッピー
2025年7月10日更新

理学療法士の年収は?2025年公開データでわかるボーナス・初任給・時給など給料相場

理学療法士の国家試験

理学療法士の給料は、平均年収が444万1,500円、月給は各種手当込みで31万1,400円程度、賞与は70万4,700円程度です。

初任給の平均は24万6,300円と、一般大卒の初任給を超えています。アルバイトやパートの時給は2,423円が相場です。給を超えています。アルバイトやパートの時給は2,423円が相場です。

理学療法士の給料について職種単独のデータはありませんが、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」における「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士」のデータを参考にまとめました。

下記の表は、年収のほか初任給、ボーナス、月給、時給などをまとめたデータです。さらに、この記事では各データの詳細も解説していきます。

理学療法士の給料相場(令和6年)

理学療法士の給料相場(令和6年)
年収444万1,500円
月給31万1,400円
賞与(ボーナス)70万4,700円
初任給24万6,300円
時給2,423円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

理学療法士の初任給

理学療法士の初任給は24万6,300円です。過去10年では23万5,000円ほどで推移していましたが、2020年に24万円を超え、2024年には24万6,300円となり、近年で一番高い初任給となっています。 この額にボーナス(2万900円程度)を含めた初年度の推計年収は297万5,500円です。

理学療法士の初任給(推移)

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

理学療法士の平均年収

理学療法士の平均年収は444万1,500円(令和6年、10人以上の組織)で、過去14年間で大きな変動はなく、緩やかな増加傾向で推移しています。規模別に見ると、1,000人以上の組織が最も高い水準(485万4,300円)となっています。一般的には、給料は年齢とともに上昇し、50代後半でピークを迎える傾向があります。

規模別

下記は、理学療法士の年収を勤務先の規模別(所属人数)で見たグラフです。 1,000人以上の組織が486万1,000円と最も高く、次いで10〜99人規模が396万7,100円、100〜999人規模が382万2,000円となっています。すべての組織において年収はおおむね400万円前後で推移しており、組織規模による違いは、月給または、賞与(ボーナス)の金額に大きく表れる傾向があります。

勤務先規模別 理学療法士の年収

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

年齢別

年収を年齢別でみると、「20~24歳」が341万500円で、その後年齢とともに増加します。30~40代は堅調に伸び、50代後半がピークとなります。

理学療法士の65%は医療施設に勤務しており、主な収入源は診療報酬です。診療報酬に基づく医療行為は、経験・スキルに関係なく一律に点数化されているという点が特徴的です。

年齢別 理学療法士の年収

年齢年収
20〜24歳344万7,300円
25〜29歳397万9,900円
30〜34歳443万6,100円
35〜39歳460万7,300円
40〜44歳491万2,300円
45〜49歳530万3,500円
50〜54歳536万1,100円
55〜59歳608万9,900円
60〜64歳457万2,600円
65〜69歳461万6,400円
70歳以上409万4,700円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

平均年収の推移

理学療法士の平均年収を見ると、2010年から近年まで増加傾向にあります。日本人の平均年収がここ10年間でほとんど上がっていないことを考慮すると、給料的にも安定した職業といえます。

理学療法士 年収推移

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

理学療法士の月給

理学療法士の月給は、基本給に各種手当を含めて30万2,800円〜32万3,100円程度です。組織の規模によって差があり、最も高いのは1,000人以上の32万3,100円、最も低いのは100〜999人規模の30万2,800円となっています。手当の金額はおおむね5,000円〜15,000円程度とされており、ここから健康保険料・厚生年金・住民税などの社会保険料が差し引かれた額が実際の手取りとなります。

理学療法士の月給

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
35万1,800円31万4,400円30万2,800円32万3,100円
平均年齢38.8歳38.3歳35.5歳33.5歳
勤続年数5.8年7.0年8.2年7.7年

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

ボーナス・賞与

理学療法士の賞与やボーナスは、年間57万円〜82万円程度が相場です。勤め先の規模や業績、勤務年数などによって大きく変動しますが、特に施設規模が大きいほど高いボーナスになる傾向があり、1,000人以上の組織では年間83万9,900円と最も高くなっています。

理学療法士の規模別 年齢・勤続年数・ボーナス額

規模平均年齢勤続年数年間賞与
(その他特別給与額)
5~9人38.8歳5.8年56万6,800円
10~99人38.3歳7.0年60万8,300円
100~999人35.5歳8.2年68万9,800円
1,000人以上33.5歳7.7年81万9,500円
10人以上(全体)35.5歳7.8年70万4,700円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

理学療法士の時給

理学療法士の平均時給は2,423円です。これは一般的なパート職種より高めといえます。

理学療法士の時給(規模別)

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上10人以上(全体)
時給2,258円2,854円2,132円2,058円2,423円
平均年齢42.8歳43.1歳42.3歳44.6歳42.9歳
勤続年数10.4年6.2年7.9年9.7年7.4年

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

公務員の給与

国家公務員の場合は、一般的には医療職俸給表が適用され給与が決まります。給料表にもとづき年齢とともに年収が上がります。地方公務員は、都道府県、市区町村によって報酬が異なる場合があります。公務員とあって、給与の安定性や福利厚生などは魅力的といえます。

手当・福利厚生

給料に含まれる手当てには、通勤手当、時間外手当(残業手当)以外にも、理学療法士の資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。

主な福利厚生は「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などです。そのほか、「法定外福利」と呼ばれる住宅手当や通勤手当、有給休暇、資格取得支援、出産・育児休暇、院内保育所を含む託児所・保育所の利用なども事業所によっては提供されています。生活に不安を感じることなく仕事に専念できるよう、また従業員のモチベーション向上のために、さまざまな福利厚生を利用することができます。

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