准看護師の年収/時給・ボーナス・初任給、年収は「40~50代にかけてピーク」
💡この記事のまとめ
・准看護師の年収は、前年比約10万円アップ
・年収は50歳代でピーク
| 准看護師の給料相場(2025年公開データ) | |
|---|---|
| 年収 | 417万1,700円 |
| 月給 | 29万4,300円 |
| 賞与・ボーナス | 64万100円 |
| 初任給 | 22万600円 |
| 時給 | 1,688円 |
厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より
准看護師の平均給料は、年収が417万1,700円、月給(各種手当込み)は29万4,300円、賞与・ボーナスの平均は64万100円です。 初任給(全年代)は22万600円で、時給換算では平均1,688円となっています。
勤続年数や年齢の上昇とともに収入も増加し、50歳代では400万円を超える水準に達します。 なお、看護師と比較すると、准看護師の給与はおよそ2割ほど低い傾向が見られます。
今回の 教えてグッピー准看護師 では、准看護師の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、時給などについて見ていきます。
准看護師の求人
准看護師の年収
准看護師の平均年収は417万1,700円(10人以上の事業所)です。過去10年ではおおよそ400〜418万円で推移してます。
※出典:令和6年賃金構造基本統計調査(2024年調査、2025年公開)規模別:大規模になるほど高い
准看護師の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、従業員が1,000人以上の大規模事業所で 419万2,000円 と最も高くなっています。
次いで、100〜999人規模の事業所で416万5,400円、10〜99人規模で417万7,000円と、中規模でも比較的高水準です。一方、5〜9人の小規模事業所では403万5,100円となっており、勤務先の規模が大きくなるほど年収が高くなる傾向が見られます。
これらの数値は、2025年に公開された令和6年賃金構造基本統計調査に基づいています。
勤務先規模別 准看護師年収
令和6年賃金構造基本統計調査より
年齢別:40歳で400万円台、50歳代がピーク
准看護師の年齢別の収入を年代ごとに見ると、10代・20代前半では300万円未満、30歳代では300万円台後半、40歳代では400万円台前半へと上昇します。キャリアが成熟に向かう「55〜59歳」で465万1,500円となり、年収のピークを迎えます。その後は60歳以降にやや減少傾向が見られますが、全体として年齢とともに安定的な上昇が見られる職種です。
准看護師の年代別年収
| 年齢別 | 年収 |
|---|---|
| 〜19歳 | 213万4,800円 |
| 20〜24歳 | 312万1,500円 |
| 25〜29歳 | 349万5,400円 |
| 30〜34歳 | 366万1,600円 |
| 35〜39歳 | 375万6,600円 |
| 40〜44歳 | 405万2,500円 |
| 45〜49歳 | 435万800円 |
| 50〜54歳 | 422万6,100円 |
| 55〜59歳 | 465万1,500円 |
| 60〜64歳 | 418万4,900円 |
| 65〜69歳 | 405万9,200円 |
| 70歳〜 | 368万9,800円 |
厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より(企業規模10人以上)
看護師との年収比較
准看護師と看護師の年収を比較すると、多くの年代で准看護師の年収は看護師の75〜80%程度となっています。
年代別:看護師と准看護師の年収比較
| 年齢別 | 看護師 | 准看護師 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 427万7,200円 | 312万1,500円 |
| 25〜29歳 | 486万6,500円 | 349万5,400円 |
| 30〜34歳 | 501万4,000円 | 366万1,600円 |
| 35〜39歳 | 511万2,300円 | 375万6,600円 |
| 40〜44歳 | 539万500円 | 405万2,500円 |
| 45〜49歳 | 572万3,000円 | 435万800円 |
| 50〜54歳 | 582万4,400円 | 422万6,100円 |
| 55〜59歳 | 571万7,300円 | 465万1,500円 |
| 60〜64歳 | 481万2,900円 | 418万4,900円 |
| 65〜69歳 | 448万7,400円 | 405万9,200円 |
| 70歳〜 | 515万5,400円 | 368万9,800円 |
厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より(企業規模10人以上)
平均年収の推移
准看護師の平均年収は400万円前後で推移しています。10年間で見ると、やや上昇傾向です。
准看護師年収推移
賃金構造基本統計調査より
准看護師の求人
准看護師の初任給
准看護師の平均初任給(勤務経験0年の給与)は、22万600円、賞与等の特別給与額が14万9,200円、年収換算で279万6,400円となっています。
これは年代を問わず就業経験0年の准看護師の平均給与で、諸手当を除いた所定内給与額に基づく数値です。
また、2年間の准看護師養成課程を経て、新卒で就職したと考えられる20〜24歳の平均月給(経験年数0年)は20万0,500円で、賞与は9万2,300円、年収換算で249万8,300円です。
准看護師の初任給(諸手当を除く)前年度比較
| 区分 | 令和5年 | 令和6年 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 全年代(経験年数0年) | 20万9,600円 | 22万600円 | +1万1,000円 |
| 20~24歳(経験年数0年) | 19万8,000円 | 20万500円 | +2,500円 |
厚生労働省「令和5・6年賃金構造基本統計調査」より
准看護師の月収
准看護師の月給は、平均29万4,300円です。
この中には、時間外勤務や各種手当として約2万600円が含まれています(※手当を除いた所定内給与額は27万3,700円)。この額から、所得税や社会保険料などが差し引かれた金額が実際の支給額となります。
当調査の対象となった准看護師の平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は13.6年でした。
| 准看護師の月給(従業員数10人以上) | |
|---|---|
| 月給(諸手当込) | 29万4,300円 |
| 月給(諸手当を除く) | 27万3,700円 |
| 平均年齢 | 43.6歳 |
| 平均勤続年数 | 13.6年 |
令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)
また、事業規模別に見ると、規模の大きな医療機関になるほど平均月給が高い傾向があります。
准看護師の月給
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
|---|---|---|---|---|
| 月給 (手当込み) | 27万5,900円 | 29万5,200円 | 29万2,600円 | 30万4,000円 |
| 月給 (手当含まず) | 26万4,600円 | 27万7,900円 | 27万800円 | 27万8,400円 |
| 平均年齢 | 55.7 | 53.0 | 50.8 | 50.7 |
| 勤続年数 | 17.0 | 13.0 | 13.8 | 14.9 |
令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)
准看護師の賞与・ボーナス
准看護師の平均賞与は、従業員10人以上の事業所において64万100円となっています。月給と同様に、賞与も勤務先の規模が大きくなるほど高い傾向があります。
1,000人以上の事業所:54万4,000円
100~999人の事業所:65万4,200円
10~99人の事業所:63万4,600円
規模別で見ると、中規模(100~999人)と小規模(10~99人)で賞与額に大きな差はありませんが、1,000人以上の大規模施設ではむしろ低くなるという特徴も見られます。
准看護師の賞与・ボーナス
| 組織規模 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 全事業所計 |
|---|---|---|---|---|
| ボーナス | 63万4,600円 | 65万4,200円 | 54万4,000円 | 64万100円 |
令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)
准看護師の時給
准看護師の平均時給は1,688円です。医療機関の規模別に見ると、従業員数が10〜99人で1,797円、100人以上で1,619円、1,000人以上で1,589円となっており、小規模事業所の方が時給がやや高い傾向が見られます。
准看護師の時給
| 組織規模 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 全事業者平均 |
|---|---|---|---|---|
| 時給 | 1,797円 | 1,619円 | 1,589円 | 1,688円 |
令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)
公務員の給与
国家公務員の給与は、国家公務員法という法律に定められていて、准看護師はその中で「医療職俸給表(三)」の1級が適用されます。公務員として働く准看護師の初任給は、准看護師養成所出身者で18万3,500円、看護高校(高校の衛生看護科)出身者で18万9,300円と定められており、キャリアに応じて昇給していきます。
准看護師が国立病院機構や国立大学付属病院などで働く場合は、給与体系が国家公務員のものに準じる(準公務員)と決まっています。
| 国立の医療機関で働く准看護師の初任給(俸給) | |
|---|---|
| 准看護師養成所出身 | 18万3,500円 |
| 看護高校出身 | 18万9,300円 |
医療職俸給表より
手当・福利厚生
福利厚生や手当を見ると、一般的には「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などがあり、これらは事業者が必ず一定程度の負担を行います。さらに「法定外福利」には、住宅手当や通勤手当、有給休暇、資格取得支援、出産・育児休暇、院内保育所を含む託児所・保育所など、さまざまなものがあります。各病院・医院によって、給与以外での「働きやすさ」に違いが出ます。
准看護師は、夜勤に従事するケースが多く「夜勤手当(深夜残業手当)」がどのように設定されているかは、勤務先選びの大きなポイントになります。
