准看護師の年収/時給・ボーナス・初任給、年収は「40~50代にかけてピーク」 | 教えてグッピー
2025年7月18日更新

准看護師の年収/時給・ボーナス・初任給、年収は「40~50代にかけてピーク」

准看護師の給料

💡この記事のまとめ
・准看護師の年収は、前年比約10万円アップ
・年収は50歳代でピーク

准看護師の給料相場(2025年公開データ)
年収417万1,700円
月給29万4,300円
賞与・ボーナス64万100円
初任給22万600円
時給1,688円

厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より

准看護師の平均給料は、年収が417万1,700円、月給(各種手当込み)は29万4,300円、賞与・ボーナスの平均は64万100円です。 初任給(全年代)は22万600円で、時給換算では平均1,688円となっています。

勤続年数や年齢の上昇とともに収入も増加し、50歳代では400万円を超える水準に達します。 なお、看護師と比較すると、准看護師の給与はおよそ2割ほど低い傾向が見られます。

今回の 教えてグッピー准看護師 では、准看護師の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、時給などについて見ていきます。

准看護師の年収

准看護師の平均年収は417万1,700円(10人以上の事業所)です。過去10年ではおおよそ400〜418万円で推移してます。

※出典:令和6年賃金構造基本統計調査(2024年調査、2025年公開)

規模別:大規模になるほど高い

准看護師の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、従業員が1,000人以上の大規模事業所で 419万2,000円 と最も高くなっています。

次いで、100〜999人規模の事業所で416万5,400円、10〜99人規模で417万7,000円と、中規模でも比較的高水準です。一方、5〜9人の小規模事業所では403万5,100円となっており、勤務先の規模が大きくなるほど年収が高くなる傾向が見られます。

これらの数値は、2025年に公開された令和6年賃金構造基本統計調査に基づいています。

勤務先規模別 准看護師年収

令和6年賃金構造基本統計調査より

年齢別:40歳で400万円台、50歳代がピーク

准看護師の年齢別の収入を年代ごとに見ると、10代・20代前半では300万円未満、30歳代では300万円台後半、40歳代では400万円台前半へと上昇します。キャリアが成熟に向かう「55〜59歳」で465万1,500円となり、年収のピークを迎えます。その後は60歳以降にやや減少傾向が見られますが、全体として年齢とともに安定的な上昇が見られる職種です。

准看護師の年代別年収

年齢別年収
〜19歳213万4,800円
20〜24歳312万1,500円
25〜29歳349万5,400円
30〜34歳366万1,600円
35〜39歳375万6,600円
40〜44歳405万2,500円
45〜49歳435万800円
50〜54歳422万6,100円
55〜59歳465万1,500円
60〜64歳418万4,900円
65〜69歳405万9,200円
70歳〜368万9,800円

厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より(企業規模10人以上)

看護師との年収比較

准看護師と看護師の年収を比較すると、多くの年代で准看護師の年収は看護師の75〜80%程度となっています。

年代別:看護師と准看護師の年収比較

年齢別看護師准看護師
20〜24歳427万7,200円312万1,500円
25〜29歳486万6,500円349万5,400円
30〜34歳501万4,000円366万1,600円
35〜39歳511万2,300円375万6,600円
40〜44歳539万500円405万2,500円
45〜49歳572万3,000円435万800円
50〜54歳582万4,400円422万6,100円
55〜59歳571万7,300円465万1,500円
60〜64歳481万2,900円418万4,900円
65〜69歳448万7,400円405万9,200円
70歳〜515万5,400円368万9,800円

厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より(企業規模10人以上)

平均年収の推移

准看護師の平均年収は400万円前後で推移しています。10年間で見ると、やや上昇傾向です。

准看護師年収推移

賃金構造基本統計調査より

准看護師の初任給

准看護師の平均初任給(勤務経験0年の給与)は、22万600円、賞与等の特別給与額が14万9,200円、年収換算で279万6,400円となっています。

これは年代を問わず就業経験0年の准看護師の平均給与で、諸手当を除いた所定内給与額に基づく数値です。

また、2年間の准看護師養成課程を経て、新卒で就職したと考えられる20〜24歳の平均月給(経験年数0年)は20万0,500円で、賞与は9万2,300円、年収換算で249万8,300円です。

准看護師の初任給(諸手当を除く)前年度比較

区分令和5年令和6年増減
全年代(経験年数0年)20万9,600円22万600円+1万1,000円
20~24歳(経験年数0年)19万8,000円20万500円+2,500円

厚生労働省「令和5・6年賃金構造基本統計調査」より

准看護師の月収

准看護師の月給は、平均29万4,300円です。

この中には、時間外勤務や各種手当として約2万600円が含まれています(※手当を除いた所定内給与額は27万3,700円)。この額から、所得税や社会保険料などが差し引かれた金額が実際の支給額となります。

当調査の対象となった准看護師の平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は13.6年でした。

准看護師の月給(従業員数10人以上)
月給(諸手当込)29万4,300円
月給(諸手当を除く)27万3,700円
平均年齢43.6歳
平均勤続年数13.6年

令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)

また、事業規模別に見ると、規模の大きな医療機関になるほど平均月給が高い傾向があります。

准看護師の月給

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
27万5,900円29万5,200円29万2,600円30万4,000円
月給
(手当含まず)
26万4,600円27万7,900円27万800円27万8,400円
平均年齢55.753.050.850.7
勤続年数17.013.013.814.9

令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)

准看護師の賞与・ボーナス

准看護師の平均賞与は、従業員10人以上の事業所において64万100円となっています。月給と同様に、賞与も勤務先の規模が大きくなるほど高い傾向があります。

1,000人以上の事業所:54万4,000円

100~999人の事業所:65万4,200円

10~99人の事業所:63万4,600円

規模別で見ると、中規模(100~999人)と小規模(10~99人)で賞与額に大きな差はありませんが、1,000人以上の大規模施設ではむしろ低くなるという特徴も見られます。

准看護師の賞与・ボーナス

組織規模10~99人100~999人1,000人以上全事業所計
ボーナス63万4,600円65万4,200円54万4,000円64万100円

令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)

准看護師の時給

准看護師の平均時給は1,688円です。医療機関の規模別に見ると、従業員数が10〜99人で1,797円、100人以上で1,619円、1,000人以上で1,589円となっており、小規模事業所の方が時給がやや高い傾向が見られます。

准看護師の時給

組織規模10~99人100~999人1,000人以上全事業者平均
時給1,797円1,619円1,589円1,688円

令和6年賃金構造基本統計調査より(2025年公開)

公務員の給与

国家公務員の給与は、国家公務員法という法律に定められていて、准看護師はその中で「医療職俸給表(三)」の1級が適用されます。公務員として働く准看護師の初任給は、准看護師養成所出身者で18万3,500円、看護高校(高校の衛生看護科)出身者で18万9,300円と定められており、キャリアに応じて昇給していきます。

准看護師が国立病院機構や国立大学付属病院などで働く場合は、給与体系が国家公務員のものに準じる(準公務員)と決まっています。

国立の医療機関で働く准看護師の初任給(俸給)
准看護師養成所出身18万3,500円
看護高校出身18万9,300円

医療職俸給表より

手当・福利厚生

福利厚生や手当を見ると、一般的には「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などがあり、これらは事業者が必ず一定程度の負担を行います。さらに「法定外福利」には、住宅手当や通勤手当、有給休暇、資格取得支援、出産・育児休暇、院内保育所を含む託児所・保育所など、さまざまなものがあります。各病院・医院によって、給与以外での「働きやすさ」に違いが出ます。

准看護師は、夜勤に従事するケースが多く「夜勤手当(深夜残業手当)」がどのように設定されているかは、勤務先選びの大きなポイントになります。

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