保健師の年収・月収・ボーナス(賞与)、初任給など給料相場を調査 | 教えてグッピー
2025年7月30日更新

保健師の年収・月収・ボーナス(賞与)、初任給など給料相場を調査

保健師の年収

💡 内容をざっくり解説
・平均年収:約419万円、月給:約32万円
・年収は年齢とともに上昇、50代で約603万円
・平均時給:約1,992円

保健師の給料は、平均の年収が419万4,600円、月給は各種手当込みで32万1,300円、賞与・ボーナスの平均は33万9,000円となっています(厚生労働省2025年公開データ)。初年度(20代前半)の年収は307万7,000円で、キャリアを積むにつれて400万円台、そして50代では500万円台へと上昇していきます。

保健師の給料相場
年収419万4,600円
月給32万1,300円
賞与・ボーナス33万9,000円
初任給25万9,900円
(20〜24歳で就業経験0年の保健師の平均月給)
時給1,992円

(令和6年賃金構造基本統計調査)

今回の 教えてグッピー保健師 では、保健師の初任給や規模別・年齢別の年収、看護師の年収との比較、手当などについてみていきます。

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保健師の初任給

保健師の平均初任給(勤務経験0年の保健師)は、厚生労働省の調査によると、20〜24歳で月給が25万9,900円(諸手当を含む)、所定内給与額は22万9,200円、賞与・ボーナスが4万2,000円で、年収換算では307万7,000円となっています。

保健師の初任給

年齢月給
20~24歳25万9,900円

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

保健師の年収

保健師の平均年収は、令和6年賃金構造基本統計調査によると419万4,600円(2024年、従業員10人以上の事業所)です。

  • 月給(手当込み):32万1,300円

  • 賞与・ボーナス:33万9,000円

  • 年収換算:419万4,600円

ただし、平均年齢38.0歳、勤続年数2.2年と、やや若い世代の平均値となっており、経験年数が上がるごとに給与も高くなる傾向があります。

規模別の年収

保健師の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、従業員が10~99人の中小規模事業所525万6,600円ともっとも高くなっています。

次いで、5~9人の事業所が470万6,200円、1,000人以上の大規模事業所では460万1,500円、100~999人の事業所は350万5,100円と、規模によって差はあるものの、一定水準の安定した給与が見込まれる調査結果となっています。

勤務先規模別 保健師の年収(2024年)

厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』より

年齢別の年収

保健師の年齢別年収をみると、50代前半で年収のピーク(600万円台)を迎え、そこまでは年齢とともに収入が増加していく傾向が見られます。以下のように、年代ごとに年収の水準は段階的に上昇しています:

20〜24歳 年収:458万600円 月給:25万9,000円/賞与:74万6,600円

50〜54歳(年収のピーク) 年収:602万8,500円 月給:36万6,200円/賞与:134万6,100円

保健師の年齢別年収

年齢区分年収
20~24歳458万600円
25~29歳582万円
30~34歳461万2,900円
35~39歳501万9,900円
40~44歳548万1,400円
45~49歳556万3,500円
50~54歳602万8,500円
55~59歳568万5,300円
60~64歳447万6,200円
65~69歳274万3,300円

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

保健師と看護師との年収を比較

賃金構造基本統計調査の結果で保健師と看護師の年収を比較すると、年代によって多少差があるものの、企業等の定年があると考えられる60歳までは概ね看護師と同じ程度の給与水準にあると考えられそうです。

20~24歳

  • 保健師:458万600円
  • 看護師:427万7,200円
    → 保健師の方が 約7%高い

30〜34歳

  • 保健師年収:461万2,900円
  • 看護師年収:501万4,000円
    → 看護師の方が 約8%高い

50~54歳

  • 保健師:602万8,500円
  • 看護師:582万4,400円
    → 保健師の方が 約3.5%高い

65〜69歳

  • 保健師年収:274万3,300円
  • 看護師年収:448万7,400円
    → 看護師の方が38.87%高い

年代別看護師との年収比較(看護師の平均年収を100%として)

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

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保健師の月給

保健師の月給は、平均32万1,300円です。この中には時間外勤務などの諸手当が1万9,300円含まれており、ここから所得税や社会保険料などを引いた額が月給として支給されます。調査対象者の平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は2.2年です。

また、事業規模別に見ると、従業員数1,000人以上の事業所での平均月給がそれ以下の規模の事業所に比べてやや高くなっています。

保健師の月給

組織規模
(従業員数)
10~99人100~999人1,000人以上全事業所平均
月給
(手当込み)
38万6,300円28万700円34万5,100円32万1,300円
月給
(手当含まず)
29万5,800円26万9,500円31万400円29万3,600円
平均年齢45.544.732.738.0
勤続年数15.51.31.92.2

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

賞与・ボーナス

  • 保健師の賞与は、従業員が10人以上いる事業所の平均で年間33万9,000円となっています。

  • 従業員が1,000人以上の事業所での平均賞与額は46万300円です。

  • 10人以上100人未満の事業所では、平均賞与額が62万1,000円と比較的高い傾向にあります。

また、10人以上100人未満の事業所の賞与が高い理由として、調査対象となる就業者数が他規模の事業所と比較して3割を下回ることが影響していると考えられます。

保健師の賞与・ボーナス(規模別)

組織規模
(従業員数)
10~99人100~999人1,000人以上全事業所平均
賞与・ボーナス62万1,000円13万6,700円46万300円33万9,000円

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

時給

  • 短時間で働く保健師の時給の平均は1,992円です。

  • 事業所の規模別では:

    100〜999人の事業所と1,000人以上の事業所では時給が2,000円を超えています。

すべての規模において、時給は上昇傾向にあります。

短時間勤務の保健師の時給

組織規模
(従業員数)
5~9人10~99人100~999人1,000人以上全事業所平均
短時間勤務の
保健師の時給
1,969円1,777円2,039円2,069円1,992円

「令和6年賃金構造基本統計調査」より

公務員として働く保健師の給与

地方公務員の給与の実態をまとめた総務省の「地方公務員給与実態調査」では、保健師の給与は看護師と合わせて「看護・保健職」として、平均給与月額(諸手当込み)が37万8,048円とされています。「賃金構造基本統計調査」による保健師全体の平均月給が32万3,800円ですから、民間の給与水準よりやや高い実情がうかがわれます。

厚生労働省などで国家公務員として働く保健師もごく少数いますが、公務員として働いている保健師の多くは保健所などで働く「行政保健師」か、国公立の学校で働く「学校保健師」であり地方公務員(準公務員/みなし公務員)ですので、給与体系によって自治体ごとに多少の給与水準差があると考えられます。

地方公務員として働く保健師の平均月給
平均月給37万8,048円
基本給月額32万2,552円

(令和3年賃金構造基本統計調査)

手当・福利厚生

民間企業に勤務する産業保健師には、それぞれの勤務先に応じた福利厚生や手当が支給されます。一般的に「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などがあり、これらは事業者が必ず一定程度の負担を行なわなければなりません。

さらにそれ以外の「法定外福利」には、住宅手当や通勤手当、有給休暇、資格取得支援、出産・育児休暇、社内保育所を含む託児所・保育所など、さまざまなものがあり、これらは企業によって内容が異なるため、一般的には大手企業の方が充実している傾向が見られます。

また近年は、休暇制度や資格取得支援、社内保育所など福利厚生の充実を図っている民間企業が増えているため、こうしたメニューは行政保健師に比べ大手企業で働く産業保健師の方が活用しやすい可能性もあります。

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