臨床工学技士の国家試験【2026年】日程、合格率・難易度
臨床工学技士になるには、臨床工学技士の国家試験に合格し免許を取得する必要があります。 年1回、3月上旬に実施されます。合格発表は3月下旬です。臨床工学技士の養成校で所定の専門課程を修了するか、医療系専門職の学校で1年以上修業し、所定の単位を取得している場合は、臨床工学技士養成校の専攻科にて、所定の専門課程を修了することで受験資格を得られます。受験者数も毎年2,600人〜2,800人程度で合格率は70〜80%台を推移しています。
臨床工学技士 国家試験
| 試験日 | 年1回3月上旬 |
|---|---|
| 受験資格 | 臨床工学技士の養成校で所定の専門課程を修了するか、医療系専門職の学校で1年以上修業し、臨床工学技士養成校の専攻科にて、所定の専門課程を修了することなど |
| 受験料 | 30,800円 |
| 試験会場 | 北海道、東京都、大阪府及び福岡県 |
| 合格発表 | 3月下旬 |
| 合格率 | 70〜80% |
| 合格基準 | 6割以上の得点 |
臨床工学技士に必要な試験
臨床工学技士になるには、臨床工学技士の国家試験に合格することが必要です。
臨床工学技士国家試験の受験資格を得るためには、臨床工学技士養成所または文部科学大臣が指定した学校において、所定の専門課程を修了する必要があります。また、医療系の大学や高等専門学校などで指定科目を修めたうえで、臨床工学技士養成所において追加の専門課程(1年以上)を履修することで受験資格を得る場合もあります。
臨床工学技士国家試験 受験資格
国家試験は年1回、3月上旬の日曜日に行われます。 受験科目は『医学概論』『臨床医学総論』『医用電気電子工学』『医用機械工学』『生体物性材料工学』『生体機能代行装置学』『医用治療機器学』『生体計測装置学』『医用機器安全管理学』の9科目から1問1点で全180問出題され、合格基準は108点(正答率6割)以上です。3月下旬に合格発表が行われ、厚生労働省のホームページで確認できます。受験料は30,800円です。
臨床工学技士国家試験の受験資格は、大きく分けて次の4種類に分類されます。
臨床工学技士養成所または指定学校で3年以上修業し、必要な知識及び技能を修得した者 (令和8年3月13日までに修業または卒業見込みの者を含む)
大学・高等専門学校などで厚生労働大臣の指定する科目を修めたうえで、臨床工学技士養成所で1年以上修業した者 (修業期間や必要単位は学校種により異なる)
大学で厚生労働大臣が指定する科目(公衆衛生学、医学概論、解剖学、生理学、臨床医学総論、医用工学など)を修めて卒業した者
外国の生命維持管理装置の操作や保守点検に関する学校・養成所を卒業した者、または外国で臨床工学技士に相当する免許を有し、厚生労働大臣が同等以上の知識・技能を認めた者
【2026年】臨床工学技士国家試験の概要
2026年(令和8年)3月1日に実施される第39回臨床工学技士国家試験の概要を説明します。試験は、北海道、東京都、大阪府及び福岡県で行われます。合格発表は3月26日(木)午後2時から。
厚生労働省ホームページの「資格・試験情報」のページおよび公益財団法人医療機器センターホームページに、その受験地及び受験番号が掲載されます。
試験日
2026年実施の第39回臨床工学技士国家試験は、2026年3月1日(日)に行われます。午前と午後の2部構成です。
試験会場
北海道、東京都、大阪府及び福岡県が会場となります。
合格発表
第39回臨床工学技士国家試験の合格発表は、2026年3月26日(木)午後2時です。
厚生労働省ホームページの「資格・試験情報」ページおよび公益財団法人医療機器センターのホームページにて掲載されます。
解答発表
国家試験の問題と正答は、合格発表と同時に厚生労働省ホームページの『資格・試験情報』のページ及び公益財団法人医療機器センターのホームページにて掲載されます。また出題が不適切であったり、誤りがあるなどの場合には、採点除外等の取扱いをされる場合があります。
受験料
受験料は30,800円です。公益財団法人医療機器センターが指定する銀行又は郵便局の口座に振り込む必要があります。受験書類が受理された後は、受験を取りやめても受験手数料は返還されません。
受験手続き
試験科目は、『医学概論(公衆衛生学、人の構造及び機能、病理学概論及び関係法規を含む)』『臨床医学総論(臨床生理学、臨床生化学、臨床免疫学及び臨床薬理学を含む)』『医用電気電子工学(情報処理工学を含む)』『医用機械工学』『生体物性材料工学』『生体機能代行装置学』『医用治療機器学』『生体計測装置学』『医用機器安全管理学』の9科目です。
臨床工学技士国家試験(2026年)の受験手続き日程
| 受験概要発表 | 令和7年9月上旬 |
|---|---|
| 願書等受験書類の受付期間 | 令和7年12月1日(月)から同年12月19日(金) 郵送する場合は、書留郵便で、令和7年12月19日(金)までの消印のあるものに限る |
| 受験票の交付 | 令和8年2月13日(金)に投函し郵送により交付 |
| 試験 | 令和8年3月1日(日) |
| 合格発表 | 令和8年3月26日(木)午後2時 |
| 受験書類 | ・受験願書 ・写真 養成学校にて必要課程を修了した場合、または大学で指定科目を修了した場合は卒業証明書または卒業見込証明書、外国で取得している場合は臨床工学技士国家試験受験資格認定書の写しなど |
試験科目・出題数
すべてマークシート方式で、午前・午後の2部構成(各90問)で実施されます。
試験委員
試験委員は、決められた試験基準を踏まえて問題を作成します。2026年の臨床工学技士国家試験の試験委員は、委員長1名、副委員長1名、委員41名で構成されています。厚生労働省のホームページで委員名簿を確認することができます。
臨床工学技士 国家試験【2025年】合格率、難易度
臨床工学技士国家試験の合格率は、70〜80%台で推移しています。直近で実施された2025年の受験者は2,598人、合格者は2,049人、合格率は78.9%でした。
合格基準
臨床工学技士国家試験は全180問出題され、1問1点の配点で合計180点満点とし、108点(60%)以上が合格とされています。不適切な出題があった場合には、採点対象から除外されることもあり、基準点が108点ではない年もありますが、そのような場合でも60%の正答率があれば合格することができます。
合格者数と合格率
臨床工学技士国家試験の合格率は、70%〜80%台で推移しています。過去5年間でもっとも低い年は77.5%、もっとも高い年は85.4%です。
2025年の試験では、2,598人が受験して2,049人が合格、合格率は78.9%でした。
臨床工学技士 国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
臨床工学技士国家試験の合格率は、70~80%程度です。受験資格のひとつにある臨床工学技士に必要な課程を修了できる大学の偏差値をみると、平均して50程度になるので、しっかり努力すれば取得可能な資格といえます。
ただ、試験問題に類似問題はありますが、出題基準が改訂されることもあるので、各科目とも手を抜くことはできません。
国家試験の勉強方法
国家試験に合格するためには、学校の指定科目をしっかり学習し理解する必要があります。新卒で受験する場合は、学校での学びを試験で発揮することができれば問題ないですが、既卒の場合はそれなりの勉強時間を確保する必要が出てきます。また学校での学びにプラスして、過去問を利用し、理解を深めることも必要です。類似問題は出題されることもありますが、技術の進歩により新たに学ぶ必要のある内容もあるので、常に最新の情報を得る必要があります。
予備校、オンライン講座の国試対策講座
臨床工学技士国家資格の不合格者、次春の合格を目指す学生向けに、予備校やオンライン講座が開かれています。まだまだ数としては少ないですが、臨床工学技士の試験範囲は広いため、独学で勉強するよりも、気軽に質問ができ、一緒に合格を目指す仲間がいるのでモチベーションの維持にも繋がります。
国試過去問題
過去に出題された実際の問題を知ることで、出題の傾向や現状の実力がつかめます。ほかにも、苦手なジャンルなどもわかり、対策が取りやすくなります。問題集には、出題頻度の高い問題が厳選されていたり、年次別に問題がまとめられているがあります。
国家試験対策アプリ
国試問題は、厚生労働省のホームページに合格発表と同時に掲載されます。出題傾向や形式を知ることに役立ち、自分の苦手な分野を発見し、勉強を効率的に進めていくときのヒントとしても使えます。国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのにも役立つので、勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。
