医療事務の時給相場は?リアルな求人データを紹介
医療事務は、病院やクリニックなどで事務作業全般を担当するお仕事です。患者さんの受付対応や会計業務、カルテ管理、レセプト作成などが主な業務内容となり、資格や経験がなくても働き始めることができます。全国どこにいても仕事を見つけやすく、ブランクがあっても復職しやすい点も魅力です。
正社員だけでなく、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトなど勤務形態がさまざまある面でも人気があります。
パート・アルバイト勤務の場合、医療事務の給料はどのくらいなのか、詳しく見ていきます。
目次
医療事務の給料相場とは?(GUPPY調べ)
| 2024年 | 2025年 | |||
|---|---|---|---|---|
| 下限 | 上限 | 下限 | 上限 | |
| 全国平均 | ¥1,005 | ¥1,132 | ¥1,090 | ¥1,322 |
| 東京 | ¥1,244 | ¥1,414 | ¥1,302 | ¥1,497 |
| 大阪 | ¥1,113 | ¥1,183 | ¥1,209 | ¥1,371 |
※求人サイトGUPPYの求人データより
パート・アルバイト勤務の医療事務の平均時給は、全国平均で1,090円~1,322円です。 東京では 1,302円~1,497円、大阪では 1,209円~1,371円 となっており、地方よりも都心部のほうが平均時給が高い傾向にあります。
医療事務の地域別の時給相場
| 2024年 | ||
|---|---|---|
| 下限 | 上限 | |
| 北海道 | ¥955 | ¥1,068 |
| 東北 | ¥911 | ¥924 |
| 関東 | ¥1,175 | ¥1,312 |
| 中部 | ¥1,031 | ¥1,170 |
| 近畿 | ¥1,065 | ¥1,190 |
| 中国 | ¥1,000 | ¥1,100 |
| 四国 | ¥906 | ¥1,000 |
| 九州 | ¥1,053 | ¥1,221 |
| 沖縄 | ¥950 | ¥1,200 |
医療事務の平均時給を地域別に見ると、2024年における下限額が最も高い地域は関東(1,175円)、上限額が最も高い地域も関東(1,312円)となっており、首都圏の時給が全体的に高い傾向が見られます。
また、九州や中部、近畿といった都市圏に人口が集中するエリアでは、比較的高めの時給設定となっています。
医療事務の時給の推移
賃金構造基本統計調査の「その他の一般事務従事者」を参考にすると、医療事務を含む一般事務に従事する方の平均時給は1502円ほどとなっています。2020年から2023年にかけては100円ほどの上昇を見せており、この4年間の平均は1,377円です。
| 調査年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
|---|---|---|---|
| 平均時給 | ¥1,357 | ¥1,415 | ¥1,502 |
医療事務の給料は何で決まる?
医療事務の給料は、働く場所や医療機関の規模、経験や資格の有無などによって変動します。医療事務の給料に影響を与える代表的な要素を解説します。
勤務する地域
医療事務の平均時給が地域によって300円~400円ほど差があることからもわかるように、勤務する地域によって設定されている時給の額には違いがあります。一般的には都市部のほうが平均時給が高い傾向です。ただし、地方にある医療機関の場合も、稼働率が高い場合にはそれに伴って医療事務の平均時給が高い場合もあります。地方で医療事務求人を探している場合には、希望するエリアを少し広げてみることで、希望する額に近い時給の求人を見つけやすくなるでしょう。
経験の有無
医療事務は未経験でも始められる仕事ですが、レセプト作成やカルテ管理など医療にまつわる専門的な業務も多いため、経験者のほうが優遇されるケースが多いです。経験者は時給が100円ほど高く設定される場合もあります。
資格の有無
経験の有無と同様に、資格の有無も給料に影響してきます。医療事務に関連する資格を持っている方は、未経験でも一定の知識があると見なされるため、高い時給で雇用される場合があります。また、資格取得が昇給のきっかけになることもあります。
医療機関の規模
医療機関の規模や種類によっても、医療事務の時給は変動します。平均時給が高い傾向にあるのは、大学病院や総合病院など規模の大きい医療機関です。これらは稼働率が高く、医療事務の必要性も多いため、時給を高く設定していることが多いという特徴があります。
パート・アルバイト勤務の医療事務が給料アップを目指すには
医療事務として働きながら給料をアップしたいと考えた場合、どのような方法があるのでしょうか。代表的な3つの方法について解説します。
勤務先に交渉をして昇給・昇格を目指す
現在の職場で働きながら給料アップを目指したい場合、上司や人事担当者に相談・交渉することが昇給につながる可能性があります。昇給交渉をするタイミングとして適しているのは、勤務開始から一定期間が経過し、貢献度が高まった時期です。働き始めて間もない場合や、不慣れな業務が残っている段階では、逆効果になることがあるため注意が必要です。
また、給料交渉をする際には、交渉材料を用意しておくことが大切です。担当している業務の種類や業務量、自身のスキルによって生産性が上がった業務などのデータを用意しておくことで、交渉を有利に進めることができます。実際に給料交渉をするタイミングとしては、人事考課の時期や、業務が落ち着いているタイミングがおすすめです。査定後すぐや繁忙期は交渉が受け入れられにくい点に注意しましょう。
資格取得やスキルアップで昇給を目指す
スキルアップは、給料を上げるための代表的な方法です。医療事務が給料を上げたい場合には、医療事務関連資格の取得で専門性を高める、パソコンスキルやマネジメントスキルを伸ばすといった方法があります。
医療事務の関連資格としては、「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)」などがあります。これらは、医療事務にまつわるスキルや知識を評価する資格で、資格取得は昇給・転職を有利にする武器になる点が特徴です。
また、「診療情報管理士」や「調剤事務管理士技能認定試験(調剤事務管理士)」などを取得することで、仕事の幅を広げて昇給・昇格につなげる方法もあります。そのほか、パソコンスキルの強化やマネジメントスキルの習得もキャリアアップに直結します。
転職をして年収アップを目指す
現在の職場で昇給が難しい場合や、もっと早く収入を上げたい場合は、転職することで年収アップが狙えることがあります。特に個人クリニックと大学病院・国立病院では、同じ医療事務でも給料相場が異なることが多いです。
ただし、規模の大きい医療機関は、その分業務量が多かったり、レセプト業務が繁忙期には長時間残業になることもあります。また、医療機関ごとに業務方法や使用ツールが異なるため、転職先では一から覚え直す必要がある場合もあります。転職で後悔しないためにも、給与だけでなく職場環境・働き方も含めて総合的に判断することが大切です。
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