看護師国家試験の概要・対策方法・スケジュールについて解説 | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー

看護師国家試験の概要・対策方法・スケジュールについて解説
看護師国家試験の概要・対策方法・勉強スケジュールについて解説

国家試験を受け、合格した人だけが看護師として働くことができます。試験の範囲はほぼ決まっているので、しっかり対策を練ってから勉強し始めることが肝心です。また、試験の時間も意識して準備をしましょう。この記事では、看護師国家試験の対策方法や合格に向けた勉強のスケジュール、試験時間の内訳などを解説していきます。

看護師国家試験の問題の種類とは?

試験問題は大きく分けて3種類

毎年2月中頃に看護師国家試験は実施されています。内容は看護師として求められる最低限の知識であり、難易度はそれほど高くありません。ただ、看護学に基づく専門用語がたくさん出てくるので、準備なしに合格するのは至難の業です。どのような問題が出るのかを踏まえたうえで、試験当日までにしっかりと準備しておく必要があります。

試験は「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」の3種類に分かれています。まず、必修問題は全50問、計50点です。それほど配点は大きくないものの、正解率が80%未満だと無条件で不合格になります。それほど基本的な内容なので、看護師を目指すからには真っ先に学んでおくべき事柄です。主な内容は、まず看護の社会的、倫理的な側面における理解です。そもそもどうして看護が世の中から必要とされているのかを問われます。健康が生活に与える影響のほか、職業倫理なども問題に含まれています。

次に、看護を必要とする人や職場についての知識も求められます。病院以外にも、看護師が働く施設は少なくありません。それぞれの場所でどのような患者と向き合うべきなのかを質問されます。そして、人体構造、健康障害や回復の知識なども出題されます。医療の現場に従事する以上、これらの知識は必須です。また、ここでは看護技術に関する基本的な理解も問われます。

配点の大きい一般問題

必修問題よりもやや難しくなるのが一般問題です。配点は130問で130点と、国家試験ではもっとも大きな部分を占めています。出題範囲は11科目にわたり、中には事例を引用して受験者の判断を問うようなものも出てきます。単に知識を丸暗記するだけではなく、深い理解と職業意識がなければ答えられない問題群です。

一般問題の科目は、まず「人体の構造と機能」です。次に、「疾病の成り立ちと回復の促進」も重要だといえます。患者の健康を守る仕事として、最低限備えていなくてはならない知識です。「健康支援と社会保障制度」では法律面の問題も登場します。それから、患者や状況に合わせた看護学として、「基礎看護学」「成人看護学」「老年看護学」「小児看護学」「母性看護学」「精神看護学」「在宅看護学」の全てが出題範囲に含まれます。看護師はさまざまな年代、性別の患者と接するため、いずれの知識も無視できません。

そして、最後に「看護の統合と実践」が出題されます。この科目では医療安全や災害看護、看護の国際化などについて聞かれます。さらに、施設のマネジメントにまで話は及ぶため、現代社会における看護の重要ポイントを押さえていなければ解けません。

一般問題における注意点は、科目ごとに出題率が変わることです。より多くの現場でたくさんの看護師が身につけておくべき知識が優先的に出題されます。例年の傾向では、成人看護学、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、人体の構造と機能あたりには多くの問題が割かれます。逆に、在宅看護論や看護の統合と実践などはそれほど問題数が多くありません。知識としてはいずれも大切ではあるものの、こうした傾向を知っておくことは試験勉強を進めるうえでひとつの目安になります。

状況設定問題では判断を問われる

必修問題や一般問題とはやや毛色が異なるのは状況設定問題です。範囲自体は、一般問題の科目と大部分が重なっています。ただ、暗記力次第でスムーズに答えられるような内容ではなく、詳細な状況を提示したうえで、受験者の理解力と判断力を問うような内容になっています。設問文も長くなるため、必修問題や一般問題の範囲を自分なりに咀嚼できていないと苦戦しかねません。ただ、特殊な状況ばかりが出てくるわけではないので、看護の基礎を十分に理解していれば正解率を高められます。なお、問題数は60問で各2点です。

一般問題と状況設定問題は、必修問題ほどの正解率を求められるわけではありません。実際、例年の合格ラインは60%台です。全体で70%以上正解できれば、合格する可能性はかなり高くなるでしょう。つまり、さまざまな国家資格の中でも看護師は比較的、取得しやすいタイプのひとつです。なぜなら、看護師には絶対的な定員枠がないからです。一定の能力があると認められた人には資格が与えられるので、勉強の成果が報われやすいのが魅力です。

看護師国家試験の試験時間は?

試験時間はどうスケジュールされているか

そもそも看護師国家試験では必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問を1日で答えなくてはなりません。試験時間は午前と午後に分かれ、それぞれ160分です。つまり、1問あたりにかけられる時間は2分もないので、ハイペースに解答していかなくては見直しの時間すらなくなってしまいます。なお、あくまで目安ですが、例年の日程では午前の部が9時50分~12時30分まで、午後の部は14時20分~17時00分までです。

集合時間から逆算して行動する

試験開始後、会場は閉められてしまいます。当然、途中入場はできません。少しでも会場到着が遅れれば不合格が決定します。絶対に遅刻をしないよう、余裕を持って家を出ることが大事です。特に、遠方から向かう人は本来間に合うはずの電車よりも、2、3本前に乗りましょう。また、多くの会場では試験開始時間とは別に、「集合時間」を設けています。過去、9時50分スタートであれば9時10分集合にする会場がたくさんありました。集合時間に遅れても会場入りできる可能性はゼロとはいえません。ただし、大切な説明などを聞き逃す恐れが出てきます。試験会場に向かう際には開始時間ではなく、集合時間を目指すのが鉄則です。

解答時間をどう配分するか

看護師国家試験の解答時間は、午前と午後を合わせても5時間20分とかなり少なくなっています。自分で納得できるほど勉強してきた受験者でさえ、時間に追われながら問題に取り組まざるをえません。コツとしては、必修問題を優先的に答えることです。必修問題は午前に30問、午後に20問配分されるのが例年の傾向です。もちろん年度によって配分は変わるものの、必修問題を確認した時点でまずは取り掛かりましょう。なぜなら、必修問題は2割を落とせば無条件で不合格が決まってしまうからです。

また、全240問中、必修問題50問は難易度が低い部類に該当します。問題数の多い試験では簡単なところを先に解き、難しい問題を後回しにするのが基本です。同じように、一般問題や状況設定問題でも難しいものは飛ばして、簡単に分かるものから解いていきます。看護師国家試験で例年の合格ラインは得点率70%弱であるため、2、3問答えられなかった程度では結果に響きません。それよりも、せっかく答えられた問題にまでたどり着かず、試験終了になるほうが痛手です。

体調管理を徹底して長丁場を乗り切る

そのほか、前日までの体調管理も試験を乗り切るうえでは大事です。計5時間を超える試験の間、ずっと集中力を持続させるには万全の体調でなくてはなりません。寝不足や風邪を引いた状態で試験に臨むと、実力を発揮できずに終わる可能性があります。看護師国家試験は年に1度の挑戦なので、当日に向けて生活リズムを整えておきましょう。

看護師国家試験の対策方法と学習スケジュール

いつから試験対策に取り掛かるべき?

翌年の2月中に試験を受けるつもりであれば、夏には試験対策を始めるようにします。最初に取り掛かる科目は「人体の構造と機能」にしましょう。注意したいのは、試験でより配点の高い科目が他にあるため、「人体の構造と機能」を後回しにしてしまうことです。しかし、看護学において「人体の構造と機能」はもっとも基礎となる部分です。人体の役割や名称が分かっていなければ、これから勉強する他の看護学も深くまで理解できません。さまざまな技術を知っても、その目的を分かっていない恐れがあります。まずは「人体の構造と機能」を完璧にしてから、成人看護学などの配点が高い科目へと進んでいくのが理想です。

初めは必修問題に徹する

試験対策の初めの段階では、必修問題に集中して取り組みましょう。必修問題は配点が50点とはいえ、基礎的な内容なので全問正解も目指すことが可能です。しかも、正解率が80%未満だと他の問題で点を稼いでも不合格になるので、まったく侮れません。それに、応用問題ばかり取り組んでいても人体や看護の基礎が身についていなければ実践的な知識を習得しているとはいいがたいのです。必修問題をしばらく続けて正解率が上がってきた頃、一般問題へと移っていくようにします。

暗記は関連性を重視

国家試験の勉強法は暗記が大半となります。ただ、いわゆる「詰め込み」によって専門用語の名称を覚えるだけでは点数につながりません。なぜなら、用語と用語の関連が覚えられていないからです。看護学はすべての科目が根底でつながっています。単語の名称や意味を覚える際には、「どのような場面で」「何を解決するために」用いられるのかなど、文脈で暗記しましょう。そうすれば、関連性の高い単語も複数同時に覚えられます。

過去問題集はいつから使うか

試験対策として、過去問題集は欠かせません。実際に試験で出た問題を解くことにより、本番の予行演習となります。自分の実力を把握できますし、得意科目や苦手科目を見極められるのもメリットです。特に、出題傾向が似ている直近5年分の過去問は欠かさず解いておきたいところです。ただ、過去問を使い始めるタイミングに絶対的な正解はありません。過去問だけに頼り切って、看護学の根幹がおざなりになっても試験には合格しづらいでしょう。

たとえば、看護学生であるなら実習で習った後で、その科目を解いていくようにします。老年看護学の実習を受けた直後にその過去問を見ればイメージをしやすくなるはずです。そして、過去問で間違ったところの解説をしっかりと読み、復習に使うのもひとつの方法です。

模擬試験でレベルアップを目指す

看護学校では学生を対象に模擬試験を行っています。模擬試験の内容は国家試験と似ているので、正解率は合格率を見極めるうえでの基準になりえます。模擬試験で安定して70点以上を獲得できるようになれば本番でも合格する可能性は高いでしょう。ただし、模擬試験はあくまでも模擬試験です。もしもその年度になっていきなり出題傾向が大幅に変わるなどのハプニングがあれば、模擬試験の結果はあてにならなくなります。点数で一喜一憂するだけでなく、地力を底上げするためにチャンスとして模擬試験を利用するのが賢明です。

たとえば、模擬試験で時間配分の感覚をつかんでおくことです。実際の試験では時間との戦いになります。プレッシャーの中で簡単なミスを犯してしまうケースも少なくありません。ただ、模擬試験で「得意な科目をすぐに解く」「自信のない答えにはチェックをつけておき時間が余ったら見直しする」などのテクニックを身につけていれば、本番も落ち着いて臨みやすくなります。

学習スケジュールの例

まず、夏になったあたりから「人体の構造と機能」などの基礎的な科目に手をつけます。遅くとも9月までには、必修問題に出てくるような内容を一巡している状態にしたいところです。看護学生は夏休みが終わったあたりから実習の機会が増えていくので、その期間も現場で教わったことを過去問で復習しましょう。12月頃には試験範囲の問題をひと通り経験している必要があります。

それからの約2カ月間は総仕上げとして、実践的な勉強だけを行うようにします。模擬試験や過去問をやってみた結果を分析し、苦手分野を集中的に学習することが中心です。さらに、友達や学校の先生を頼るのもひとつの方法です。参考書や過去問の解説ではどうしても分からない部分は、人から教えてもらうのが効率的だからです。そうやって、年が明けてからは新しい参考書、過去問題集は買わずに苦手克服だけに専念します。最後は、朝早くからの試験にも対応できるよう、生活リズムを規則正しく切り替えていきましょう。

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まとめ

看護師国家試験の概要・対策方法・勉強スケジュールについて解説

看護師国家試験は試験時間が長いうえ、ハイペースで解かなければ間に合いません。長丁場に耐えられるだけの体力はもちろん、しっかりした基礎の上に立った理解力と模擬試験の経験値がものをいいます。遅くとも、試験前年の夏を迎えたら本格的な対策に取り組み始めましょう。過去問や模擬試験を上手に有効活用して苦手分野を克服していけば、一発での国家試験合格は十分に可能です。