歯科衛生士の給料は?年収は上昇傾向|グッピーのリアル年収相場 | 教えてグッピー
2025年8月28日更新

歯科衛生士の給料は?年収は上昇傾向|グッピーのリアル年収相場

歯科衛生士の給料

歯科衛生士の給料は?【最新データ】

平均年収・月給・時給・ボーナスの相場

歯科衛生士の給料は、平均年収が405万5,600円、月給は各種手当込みで29万7,600円程度で、賞与・ボーナスは48万4,400円程度です。初任給の相場は24万9,000円、アルバイトやパートの時給は1,970円となっています。

歯科衛生士の給料相場
平均年収405万5,600円
月給29万7,600円
賞与・ボーナス48万4,400円
初任給24万9,000円
時給1,970円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

この記事では、歯科衛生士の年収や月給、ボーナス、時給、グッピー求人のリアルな年収相場などを詳しく見ていきます。

歯科衛生士の年収を詳しく見る

歯科衛生士の平均年収は405万5,600円(令和6年、10人以上の組織)です。40代で年収のピークを迎え、それ以降はおおよそ横ばいとなります。過去15年間を見ると350万円から400万円程度に上昇しています。

規模別の平均年収

歯科衛生士の年収を勤務先の規模別に見ると、大きな組織になるほど給与は高い傾向です。1,000人以上の組織が499万2,900円で最も高くなっています。この背景には、月給だけでなくボーナス額の差も影響しています。(ボーナスの相場はページ下部に記載)

勤務先規模別 歯科衛生士年収

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

年齢別の平均年収:40代でピークを迎える

年収を年齢別で見ると、「20~24歳」が378万7,700円で、その後は年齢とともに増加します。「45~49歳」がもっとも高く461万4,600円となり、移行は横ばい、あるいはやや減少しつつも400万円前後を維持しています。

年齢別 歯科衛生士の年収

年齢年収
20~24歳378万7,700円
25~29歳402万6,800円
30~34歳434万8,900円
35~39歳402万9,800円
40~44歳407万5,800円
45~49歳461万4,600円
50~54歳410万3,300円
55~59歳416万6,300円
60~64歳311万5,600円
65~69歳397万8,300円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

歯科衛生士の約9割は歯科医院に勤務しており、主な収入源は保険診療です。保険点数は年齢やスキルにかかわらず一律のため、それが年収の上限を抑える要因となっています。

一方、都道府県や市区町村の保健センター・保健所などで正規の公務員として勤務する場合は、給料表にもとづいて年齢とともに着実に昇給します。国家公務員においては、歯科衛生士に医療職俸給表が適用されるため、安定的に高い水準の給与が期待できる場合もあります。

歯科衛生士の年収推移|ここ15年の変化

歯科衛生士の平均年収を見ると、2005年から2020年までの17年間は350万円前後で推移していました。

2023年には404万3,200円、2024年には405万5,600円と、400万円台まで上昇しました。景気などに影響されず安定しています。

歯科衛生士 年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

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Q. 地域密着型のクリニックで長く働きたいです

A. スタッフの定着率が高い医院は、残業少なめ・週休2日以上・人間関係◎といった特徴があります。面接時に見学ができる職場もあり、スタッフと話をさせてもらうとミスマッチが減ります。

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グッピー求人のリアル年収相場

GUPPY求人でのリアルな年収相場(2025年8月、2024年8月)は、以下の通りです。

地域2025年2024年
下限(万円)上限(万円)下限(万円)上限(万円)
全国388538375549
関東地方394564379555
近畿地方375512372545

2024年と比べ、2025年では全体的に下限の金額が上昇しており、関東では大幅なアップとなっています。

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歯科衛生士の月給・ボーナス

常勤歯科衛生士の平均月給

常勤で働く歯科衛生士の月給は、基本給と各種手当を含めて29万7,600円程度です(10人以上の事業所の平均)。手当は月5,000円~15,000円程度です。手取りは社会保険料などを引かれた額が支給されます。規模別の月給は以下のようになっています。

規模別|歯科衛生士の月給

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
28万5,700円29万8,300円27万2,800円32万5,700円
月給
(手当含まず)
27万7,500円28万7,000円26万8,000円30万8,800円
平均年齢41.534.739.640.7

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

賞与・ボーナスの支給額と規模による違い

賞与は規模によって異なり、年間39万9,100円~108万4,500円の範囲です。10人以上の事業所における平均額は、48万4,400円となっています。賞与は勤め先の規模、業績、勤務年数などによって大きく変わります。規模が大きいほど高くなる傾向があります。

規模別|歯科衛生士の賞与・ボーナス

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
賞与40万6,100円39万9,100円57万9,000円108万4,500円
平均年齢41.534.739.640.7

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

歯科衛生士の時給

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、従業員数が10人以上の歯科医院で働く歯科衛生士の平均時給は1,970円です。一般的なパートの時給より高いと言えます。2,000円以上の時給で働く歯科衛生士もいます。就業している歯科衛生士の39%がパート(非常勤)として働いています。

歯科衛生士の時給推移(グッピー調べ)

以下は求人サイトGUPPY(グッピー)に掲載された、歯科衛生士の求人データによる平均時給です。求人では時給を「下限(円)~上限(円)」と表記しており、ここでは非常勤の求人全体における下限額と上限額をまとめました。

2025年4月時点での下限の全国平均は1,707円です。約2年前より150円ほど上昇しています。

2023年1月2024年1月2025年4月
下限上限下限上限下限上限
全国平均1,546円1,999円1,623円2,113円1,707円2,228円
東京1,668円2,162円1,768円2,361円1,863円2,510円
大阪1,604円2,036円1,637円2,044円1,706円2,159円

地域別の時給を詳しく見る

Q. パートでも昇給やキャリアアップできる?

A. 昇給制度や資格手当、役職手当などが整っている歯科医院では、パート勤務でもスキルや実績に応じて収入アップが可能です。

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歯科衛生士の初任給

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」: 2024年の初任給は約24万9,000円です。(経験年数0年、20~24歳の平均給与)

基本給と諸手当の内訳(グッピー調べ:2025年8月)

求人データにおける歯科衛生士の新卒給与は約26万円(全国中央値:2025年8月)です。

内訳は、基本給20万円、諸手当の合計が6万円です。

項目金額
基本給20万円
諸手当6万円
合計26万円

公務員の給与

国家公務員の場合は、一般的には医療職俸給表が適用され給与が決まります。地方公務員は、都道府県、市区町村によって報酬が異なります。初任給は歯科医院より低い場合が多いですが、安定性、生涯年収や福利厚生などを考えると魅力的です。

2.1%の歯科衛生士は、都道府県や市区町村の保健センター、保健所などで公務員として働いています。多くは母子保健事業に関わっています。全体の47%以上が年収400万円以上で、そのうち「700万円以上800万円未満」は8.6%存在しています。

行政で働く歯科衛生士の年収

歯科衛生士の勤務実態調査より

給料アップ・キャリアアップの可能性

認定資格を取得する・専門性を高める

歯科医院などに勤務する場合、認定資格を取得する、勤務先の指定する専門資格を取得するなど専門性の向上が昇給につながるケースも多くあります。各分野の認定歯科衛生士や専門資格の取得者を優先して採用するケースもあります。

スキル・組織でのポジションを上げる

歯科医院の賃金規定は医院によりさまざまです。代表的には就業年数、経験、経営状況を見て給与額を決める年功序列型、評価と昇給表に基づいて昇給額を決める方法のほか、スキルや役職に応じた賃金表に基づいて給与を決める方法があります。組織のマネジメントに興味がある人は、中規模以上の歯科医院で副主任、主任、マネージャーといった役職が置かれているケースが多いため、キャリアの方向性として検討しても良いでしょう。

転職する

就職先によってはしっかりと評価制度が整っていないこともあります。給与アップを希望しているけど地域の相場より低い、入職時より給料がアップしないといった場合は、役割に応じて給与額が上がる制度を設けた職場へ移るなど、転職を検討しても良いでしょう。

開業・起業する

歯科衛生士の業務での権限は、歯科医療へのニーズとともに広がりました。いまでは歯科衛生士が歯科医師とともにメンテナンス中心のサロンを開業する業態も登場しています。また歯科衛生士の教育や採用、労務管理に特化した事業を起こすといったかたちで歯科医療に貢献する方向性もあります。そうした場合は経営者となり、収益が自身の収入につながるのでやりがいもあるでしょう。

フリーランスとして働く

歯科衛生士の働き方で増えているのがフリーランスという働き方です。女性が多くを占める職種では、結婚・出産といったライフイベントの影響を受けやすい傾向にあります。

柔軟に働きたい時期の女性にとってフリーランスという働き方は、働く時間を自分で決められる点がメリットです。歯科医院などで働く傍ら、ほかの仕事にも従事することで総合的に収入を増やせる可能性もあるでしょう。

フリーランスは事業主としての扱いとなるため、納税に関する手続きのほか交通費などの経費は個人で負担することが一般的です。パートなど「雇用」の場合の給料より、高めの金額を意識して交渉できると良いでしょう。

手当・福利厚生

歯科医院での給料には手当も含まれ、通勤手当、時間外手当(残業手当)以外にも、歯科衛生士の資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。手当の金額は月5,000円~15,000円程度です。

福利厚生で重要なのは、社会保険が完備(社保完)されていることです。新卒を募集している歯科医院のうち、85%が社会保険を完備しています。3年前に比べても10%以上増えています。ただ、非常勤の場合は会社の社会保険ではなく、個人で加入することも少なくないので、事前に確認するのが大事です。

社会保険完備の歯科医院の割合

GUPPY調べ

Q. 子育て中でも働ける職場はありますか?

A. はい、週1日から勤務OK・土日休み・午前のみ勤務など、子育てに理解のある歯科医院も増えています。産休・育休からの復職実績がある職場も増えていますし、託児所つきの求人もあります。

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歯科衛生士の給料のよくある質問

40歳の歯科衛生士の年収はいくらですか?
40~44歳の平均年収は407万5,800円です。歯科衛生士全体の平均年収(405万5,600円)と比較するとやや高めですが、45~49歳では461万4,600円とピークを迎えています。この年代は子育てや家庭の都合により短時間勤務を選ぶ人が多いことから、一時的に年収が下がる傾向も見られます。
歯科衛生士の50歳の年収は?
令和6年の賃金構造基本統計調査によると、50~54歳の歯科衛生士の平均年収は410万3,300円です。45~49歳のピーク(461万4,600円)からやや減少する傾向にありますが、ほぼ横ばいに推移しています。
歯科衛生士はボーナスはありますか?
はい、あります。歯科衛生士の平均賞与(ボーナス)は48万4,400円です。賞与額は勤務先の規模により差があり、5~9人規模では約40万円、1,000人以上の組織では108万4,500円と100万円を超える水準となっています。勤務年数や業績によっても変動しますが、規模が大きいほど高額になりやすい傾向があります。
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