主婦から歯科衛生士になるには?働きながら、子育てしながら資格を取る | 教えてグッピー
2025年7月20日更新

主婦から歯科衛生士になるには?働きながら、子育てしながら資格を取る

歯科衛生士になるには

💡 この記事の内容
・歯科衛生士の資格取得は最短3年、独学では取れない
・夜間コースのある養成校もある
・専門学校生、先輩の声も紹介

主婦が歯科衛生士の資格を取るには

歯科衛生士になるには、⻭科衛⽣⼠国家試験に合格する必要があります。高校卒業後に文部科学大臣指定の歯科衛生士学校や、都道府県知事指定の歯科衛生士養成所で、決められた科目を修得し、卒業することで国家試験受験資格が得られます。独学では受験資格は得られません。

歯科衛生士は専門性の高い医療職であることから、歯科衛生士学校では学科や実技のほか、歯科医院での実習もカリキュラムに含まれています。修了には最短3年を要します。

主婦の方が歯科衛生士の資格を取る場合、全日制もしくは、日中に仕事などのある場合は夜間コースのある養成校へ通うかたちになります。

国家試験は年1回実施されます。合格率は90%以上と高く、2024年の合格率は92.4%でした。歯科衛生士の国家資格は1度取得すると、更新なく一生有効です。

歯科衛生士になるには

歯科衛生士は国家資格:受験資格とは?

歯科衛生士になるには、歯科衛生士法に基づく国家資格で、国家試験に合格する必要があります。

受験資格は高校を卒業後、文部科学省が指定した学校、都道府県知事が指定した養成所で、決められたカリキュラムを履修し、卒業することで得られます。独学で勉強をしても得られません。

歯科衛生士になるための国家試験は年1回で、毎年3月初旬の日曜日に実施され、同月下旬に合格発表が行われます。毎年7,000人以上が受験し、9割以上が合格しています。2025年実施の試験では8,026人が受験し7,300人が合格、合格率は91.0%でした。養成校でしっかり勉強すれば、それほど難しい試験ではありません。受験資格を得れば、何度でも挑戦できます。

歯科衛生士国家試験合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

※2012年は3年制教育への移行のため卒業生を輩出しない学校が多くありました。

主婦から歯科衛生士を目指した方の体験談

主婦の方が歯科衛生士の資格を取る場合は、まずご自身の生活スタイルに合わせて、歯科衛生士養成校で昼間部、または夜間コースを選択するかたちになります。

国家試験合格後はフルタイムまたはパートで午前中のみ働くなどの勤務スタイルを選びます。

子育てしながら夜間部に。意外と頑張れる!

ダンスインストラクターとして活動していた長澤さんは、「子どもと自立して生きていくために“手に職”を」と、歯科助手の経験を活かし歯科衛生士を目指しました。

  • 日中は仕事、夜間は学校で実習+レポート作成

  • 隙間時間に勉強、通学電車や子どもの昼寝中を活用

  • 実母の協力を得ながら子育てと両立

  • 多様な経験を持つクラスメイトと励まし合う日々

資格取得がゴールではなく、一生学び続けられる仕事」と語る長澤さん。子どもの成長に合わせた柔軟な働き方を見据え、再就職を現実のものにしようと前向きに挑戦中です。

詳しくはこちら→ 外部サイト:子育てしながら夜間部に!意外と頑張れる!

子育て中に国家資格を取得、ブライダル業界から再就職

結婚・出産を経て、夫の転勤を機にブライダル業界を離れた菅原さん。将来も働き続けたいと考え、子育てと両立しやすい国家資格「歯科衛生士」の道を選びました。

  • 実家の協力を得ながら3年間昼間部の専門学校に通学

  • 卒業後は未経験から歯科医院に勤務

  • 声掛けや接遇スキルで患者との信頼関係を構築

技術は経験で補える。だからこそ“人”として選ばれる努力が大事」と語る菅原さんは、現在、臨床と並行して研修講師としても活躍中。再就職やキャリアチェンジを目指す女性にとって、大きなヒントを与えてくれる事例です。

詳しくはこちら→ インタビュー記事へ

歯科衛生士の学校・養成校:学費はいくら?

歯科衛生士なるための学校・養成校は、3年制の専門学校短期大学、4年制の大学があります。全国に170校ほどあり、ほとんどが専門学校で大学は12校、短期大学は16校です。専門学校では効率よく専門知識を身につけられます。大学では一般教養や関連分野など幅広く学べ、卒業すると学士の称号が与えられます。大学・短大と専門学校の違いを理解して進路を選択しましょう。

学費は、3年制の専門学校で卒業するまでにかかる費用は300万円~360万円程度で、夜間部は昼間部よりも少し低額になります。また、国公立大学で350万円程度、私立大学で500万円程度。短期大学では私立が300万円~400万円程度、公立で90万円~170万円程度です。

学校・養成校の卒業までの学費

大学4年制国公立350万円程度
私立480万円〜570万円
短期大学3年制公立150万円程度
私立300万円〜400万円
専門学校3年制公立90万円〜170万円
私立300万円〜360万円

社会人が学べる夜間コースがある学校もあります。社会人では歯科助手として働いていた人や、一般企業で働いて人なども歯科衛生士養成校に通っています。

子育てに一段落した主婦が、安定した仕事を求めて歯科衛生士を目指す方もいます。

主婦の方が歯科衛生士の資格を取るメリット

国家資格で安定性が高い

一度取得すれば更新不要で、一生涯活用できる資格。家庭の事情でブランクがあっても再就職しやすい。

歯科衛生士の仕事はこちら

就職先の選択肢が多い

歯科医院、総合病院、保健センター、訪問歯科など幅広い職場で働ける。パート・時短勤務も豊富。

短時間勤務が可能

午前・午後のみ、週2~3日など、家庭と両立しやすい働き方が選べる。

子育てとの両立がしやすい

歯科医院は土日休みや夕方までの勤務も多く、子どもの学校行事や家庭の予定と調整しやすい。

時給・収入が高め

他のパート職に比べて時給が高い傾向(1,500円~2,000円以上が一般的)。扶養内でも効率よく仕事ができる。

仕事復帰がスムーズ

資格を持つことで「働きたい」と思った時にすぐ復帰しやすい。歯科医院は全国にあるのも魅力。ブランク明け研修を設けている医院もある。

就職先

歯科衛生士の9割以上は、歯科医院(デンタルクリニック)が職場です。次に多いのが、病院で全体の5%程度です。また、高齢者への口腔ケアも高まっており、介護施設や訪問歯科診療などで働くケースも少しずつ増えています。また、歯科衛生士学校の教員や、保健所などでの公務員勤務、医療機器メーカーで働く歯科衛生士も少数います。

職場・就業場所

歯科衛生士の適性・向いている人

歯科衛生士の適性は、医療従事者としての責任感や、幅広い年代の患者さんと接するコミュニケーション力が求められます。そのほか、歯科医師、歯科技工士などと効率よく仕事をこなすチームワークや、細かい作業を丁寧にやる器用さや根気も大事です。新しい知識やスキルを習得するために向上心も必要となります。

コミュニケーション能力

歯科衛生士は、子供から高齢者まで幅広い年代の人を相手にする仕事とあって、コミュニケーション力は重要です。歯科衛生士の印象がよいと患者さんも安心して治療に取り組めます。歯科衛生士の対応で歯科医院の評判が左右されることもあります。

チームワーク・協調性

歯科診療は、歯科医師や歯科技工士、歯科助手と協力して取り組みます。そのためスタッフ同士が協調性をもって患者さんを治療するというチームワークが必要です。患者さんやスタッフに対し、細かな気配り・配慮ができる人が向いているといえます。

責任感・向上心

歯科衛生士は医療従事者であり、人の健康に大きく関わる責任ある仕事です。歯科医師の指示のもと間違いなく仕事をこなせなくてはなりません。また、歯科医療の進歩は早ので、最新の知識やスキルを身につける向上心のある人が向いています。

月給・年収・給料

歯科衛生士の給料は、平均年収が405万5,600円、月給(各種手当込み)は29万7,600円です。2023年卒の初任給平均は24万9,000円で、一般大卒よりも高い水準となっています。

賞与・ボーナスの平均額は48万4,400円、アルバイト・パート勤務の場合の時給相場は1,970円と、比較的高めです。全国どこでも活躍できる資格であり、ライフステージに応じて柔軟な働き方ができるのも魅力です。

歯科衛生士の給料相場
年収405万5,600円
月給29万7,600円
賞与・ボーナス48万4,400円
時給1,970円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

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