臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の合格率は?試験内容や取得メリットも解説
歯科衛生士として働く中で、「もっと専門的なスキルを身につけたい」「麻酔についての知識を深めたい」と考えたことはありませんか? そんな方に注目されているのが「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」という資格です。この記事では、合格率の目安や試験内容、取得するメリットについて詳しく解説します。
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合格率は?難易度は高い?
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の正確な合格率は公表されていません。しかし、不合格や不満の声は見つけることができず、受講・受験した方の多くが満足できたことが見て取れます。講習と試験をしっかり受けた方の多くが合格していると考えられています。
実際、歯科医院単位で複数名が受講しているケースも多く、資格取得が組織的に推奨されていることも難易度の低さを裏付けていると言えるでしょう。歯科衛生士の知識を土台として講習・実習に取り組めば、十分に合格が見込める資格です。
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士とは?
「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」は、歯科衛生士がより安心して歯科麻酔に取り組める環境を整備することを目的に制定されました。麻酔に関する一定の知識や技術を持っていると判断された歯科衛生士に与えられる資格であり、歯科医師が診療補助を受けるうえでの判断基準の一つとなります。
歯科衛生士の診療補助業務の中には、麻酔が含まれています。そのため、麻酔に必要な能力や経験を持っていると歯科医師が判断し指示をすれば、歯科衛生士も局所麻酔を打つことが可能です。
受験資格・費用・更新について
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の資格は、東京を中心に全国各地で行われている講習会に参加し、実習および認定試験を受け、合格することで認定されます。
受験資格:歯科医師、または歯科衛生士免許取得後2年以上経過している方
費用:
認定講習・試験費用:28,000円
合格後の登録料:12,000円
認定更新料(3年ごと):10,000円
※認定期間(3年間)にオンライン動画(1本4,000円・税込)を2本以上受講すると、認定の継続更新資格が得られる
東京を中心に全国で講習会が開催されています。
試験の内容と流れ、対策ポイント
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の取得には、以下の内容を含む1日の講習と認定試験への参加が必要です。
- 歯科衛生士による麻酔行為の臨床導入について
- 臨床導入の法的根拠及び具備すべき条件
- 歯科麻酔学総論・各論・歯科治療における偶発症への対応
- 実習(湿潤麻酔・バイタルサイン・救急救命処置・窒息の対応法・酸素吸入)
- 認定試験認定試験(マークシート形式)
テキストは講習1カ月前を目安に送付されますので、事前に予習しておくとスムーズに学べます。
時間は9時20分~17時となっており、間に昼休憩が設けられています。 認定講習で使用するテキストは、受講申し込み後、講習会の1カ月前を目安に願書や受講票などとともに送付されます。そのため、事前にテキストの内容を一通り確認しておくと、認定講習で学ぶ内容がより頭に入りやすくなるでしょう。
実際の受験者の声
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の認定講習・認定試験を受けた歯科衛生士からは、「合格した」という喜びの声とともに、今後の歯科衛生士業務に向けての意気込みが挙がっています。
「大変充実した内容だった」「たくさんの知識を習得でき、スキルアップにつながった」「歯科衛生士としての自覚と責任を持って日々の仕事に取り組もうと思えた」「業務の幅が広がることがうれしい」など、多くの方が受講に満足しているとうかがえる内容です。
また、歯科衛生士と一緒に受講した歯科医師からも「何を考えながら麻酔を行っているのかをスタッフに伝えることができた」「歯科衛生士のやりがいを高めていけることが楽しみ」「チーム医療の可能性を感じた」といった声が挙がっています。不合格や不満の声は見つけることができず、受講・受験した方の多くが満足できたことが見て取れます。
資格取得後のキャリア
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士に合格することで、その後の歯科衛生士業務の幅が広がります。必要な場面において麻酔行為ができるようになるのはもちろん、歯科麻酔学や救急救命措置講習なども受けていることで、歯科医師をサポートできる範囲も広がるでしょう。任せてもらう範囲が広がることで、歯科衛生士としてのやりがいをこれまでよりも強く感じられるようになるはずです。
また、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士になることで、周りからの信頼も厚くなり、院内での昇格や昇給も見込めます。転職活動も、アピールできるポイントが増えたことでより有利に進めることができるでしょう。転職を考えているか否かにかかわらず、歯科衛生士としてのキャリアアップを考えている人におすすめの資格です。
資格取得を目指す人へのアドバイス
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士は、歯科衛生士が麻酔を打つための知識や技術を習得するためだけでなく、歯科衛生士の業務の幅や可能性を広げる資格でもあります。受講することで、歯科衛生士の仕事にはさまざまな可能性が広がっていること、できることが増えるやりがいを感じられるでしょう。
歯科衛生士免許を取得してから2年が経過している歯科衛生士であれば誰でも受けることができますので、興味のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
歯科衛生士は、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士をはじめとするさまざまな認定制度を利用することで、その専門性をさらに高めることができます。それぞれの資格は特定の分野に特化しており、自身の興味・関心や在籍する歯科医院の方向性などに応じて選ぶことが可能です。資格を取得することで、昇給やキャリアアップなどが見込め、仕事のやりがいにもつながります。専門性を高めたい分野の資格を取得し、日々の仕事に生かしていきましょう。
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