歯科医師の給料は?初任給や開業医と勤務医の年収傾向 | 教えてグッピー
2025年6月17日更新

歯科医師の給料は?初任給や開業医と勤務医の年収傾向

歯科医師の平均給料は、年収が1,135万5,200円、月給が各種手当込みで90万9,200円です。賞与・ボーナスは44万4,800円、時給は6,853円となっています。調査年によって金額にばらつきはありますが、大幅な上昇や下降はなく安定的に推移しています。年収は、年齢を重ねるにつれて上がっていく傾向があり、30代後半からは安定して高い年収を維持します。

歯科医師の給料相場(前年比較)
項目2024年(令和6年)2023年(令和5年)
年収1,135万5,200円924万3,000円
月給90万9,200円69万5,800円
賞与・ボーナス44万4,800円89万3,400円
時給6,853円8,133円

厚生労働省「令和6年・令和5年賃金構造基本統計調査」、初任給はGUPPY調べ

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初任給の目安

歯科医師の初任給について、求人サイトGUPPY(2025年3月時点)の新卒求人情報を見ると、平均月給は50万2,417円(基本給39万6,644円+諸手当10万5,773円)となっています。

これは一般的な初任給よりもやや高めの水準となっており、自由診療を行う医院や都市部の求人で見られる水準です。実際の支給額は、勤務先の規模や診療内容によって変動するため、応募時には詳細な条件を確認することが大切です。

歯科医師の平均年収

歯科医師の平均年収は1,135万5,200円(2024年、10人以上の事業所)です。過去10年の調査結果では年によってバラつきがあるものの、ここ数年は800万円〜1,000万円前後で推移しています。

事業所の規模別に見ると、従業員が100〜999人の事業所で平均年収が最も高くなる傾向があります。

規模別

歯科医師の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、以下のような傾向があります。

  • 100〜999人規模の事業所1,928万700円
  • 1000人以上の大規模事業所637万2,200円(最も低い)

このように、必ずしも事業所の規模が大きいほど高年収になるとは限らない点が特徴です。

勤務先規模別 歯科医師年収

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

年齢別の平均年収

歯科医師の年齢別平均年収を見ると、「25〜29歳」では842万4,000円、「30〜34歳」は999万6,700円です。「35〜39歳」は1,200万2,000円と、20〜30代では年齢と年収が比例する傾向にあります。

30代後半になると年収は1,200万円を超え、その後「45~49歳」では2,278万700円とピークを迎えます。60代も1,800万円前後の高年収を維持する傾向がみられます。

年齢別 歯科医師の年収

年齢年収
25~29歳842万4,000円
30~34歳999万6,700円
35~39歳1,200万2,000円
40~44歳967万9,100円
45~49歳2,278万700円
50~54歳1,028万2,600円
55~59歳1,391万9,800円
60〜64歳885万7,000円
65〜69歳1,835万8,600円
70歳~1,266万1,200円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

平均年収の推移

歯科医師の平均年収の推移は、2005年から2024年の20年間で、最高が2024年の1,135万5,200円、最低が2006年の549万3,000円と差があります。年によってバラつきはあるものの、傾向としては高い平均年収を維持しています。

歯科医師年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

開業医と勤務医の年収の違い

ここ数年の厚生労働省「医療経済実態調査」を見ると、医療法人の院長の平均年収は、1,200~1,400万円(賞与込み)となっています。一方で、個人の歯科医師の平均年収は500~600万円台となっています。ただし、個人の場合は、年齢や性別、フルタイムで勤務しているか否かといった就業状況は明らかではありません。研修医や休業中の歯科医師も含まれるためあくまで参考値となります。

開業する歯科医師は全体の56%におよびます。働き盛りの50~60代では、約70~80%が開業歯科医師です。現役で働く歯科医師の多くは1,000万円を超える高収入を得ていることがわかります。

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月給

歯科医師の平均月給は、90万9,200円(10人以上の事業所の平均)です。時間外勤務などの諸手当が1万4,200円含まれており、ここから所得税や社会保険料などを引いた額が月給として支給されます。

施設規模別の月給は下記のとおりです。

歯科医師の月給

組織規模5〜9人10〜99人100〜999人1,000人以上
月給
(手当込み)
54万6,600円82万7,300円157万9,600円47万1,000円
月給
(手当含まず)
54万6,600円81万300円157万8,000円45万6,700円
平均年齢52.736.438.531.5

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

歩合制

歯科医院では、毎月の給与額が決められている固定給ではなく、歩合給の制度をとるところもあります。自分が担当した診療の売上のうち、規定の割合の金額を受け取る制度で、実際に働いた量や技術に応じて給料が変わるので、モチベーションの維持・向上につながります。毎月の決まった給与額に歩合給分を加算する「固定給プラス歩合給」の形で運用する歯科医院もあります。

賞与・ボーナス

歯科医師の賞与は、従業者が10人以上いる事業所の平均で44万4,800円です。賞与額は病院やクリニックなどの経営状況に大きく左右されます。従業員が1,000人以上いる事業所の平均支給額は72万200円で、1,000人未満の事業所に比べて高くなっています。

歯科医師の賞与・ボーナス

組織規模5〜9人10〜99人100〜999人1,000人以上
賞与33万6,900円42万8,800円32万5,500円72万200円
平均年齢52.736.438.531.5

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

時給

歯科医師の時給の平均は、6,853円(10人以上の事業所の平均)です。

事業規模別に見ると、従業員が10〜99人の事業所で8,141円、100〜999人の事業所で5,190円、1,000人以上の事業所で4,744円となっています。

歯科医師の時給

組織規模10〜99人100〜999人1,000人以上全事業者平均
時給8,141円5,190円4,744円6,853円

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より

公務員の給与

公務員として働く歯科医師の月額給与は、56万5,989円(医師・歯科医師区分)です。これは扶養手当と地域手当を合算した平均基本給月額となっています。

そのほか、へき地への勤務者などに支給される「初任給調整手当」や、特別な手当てを要する危険や困難が伴う勤務などに対して支給される「特殊勤務手当」などを合算すると、109万9,630円となります。

医師・歯科医師の地方公共団体職員平均給与額
給料月額49万9,334円
扶養手当1万689円
地域手当5万5,966円
平均基本給月額(合計)56万5,989円

総務省「令和5年 地方公務員給与実態調査結果」より

手当・福利厚生

給料には各種手当も含まれます。通勤手当、時間外手当(残業手当)、休日出勤手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがあり、病院や歯科医院が独自に取り決めます。

グッピーの調査では、新卒採用を行っている歯科医院のうち、約85%が社会保険(健康保険と年金)を完備(社保完)しています。就職先が社会保険を完備していない場合は、個人で国民健康保険や国民年金に加入することになります。

社会保険完備の歯科医院の割合

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よくある質問

40歳の歯科医師の年収はいくらですか?
令和6年の賃金構造基本統計調査によると、40~44歳の歯科医師の平均年収は967万9,100円です。30代後半の1,200万2,000円(35~39歳)からやや減少していますが、依然として高水準を維持しています。
歯科医師の50歳の年収は?
50~54歳の歯科医師の平均年収は1,028万2,600円です。45~49歳には2,278万700円とピークを迎えますが、その後は再び1,000万円台前半に落ち着きます。年収の変動は役職や開業・勤務形態によっても左右されます。
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