歯科医師の国家試験【2026年】日程、合格基準、合格率/過去問アプリも無料公開 | 教えてグッピー
2025年7月25日更新

歯科医師の国家試験【2026年】日程、合格基準、合格率/過去問アプリも無料公開

歯科医師の国家試験

歯科医師国家試験は、合格すると歯科医師免許が取得できる国家試験です。試験は年1回、1月下旬から2月上旬の土日に実施され、合格発表は3月中旬です。

2026年(令和8年)実施の第119回歯科医師国家試験は、1月31日(土)・2月1日(日)に実施されます。試験地は、北海道・宮城県・東京都・新潟県・愛知県・大阪府・広島県・福岡県の全国8都道府県に設置され、大学や会議場が使用されます。

6年間学ぶ歯学部の課程を修了・卒業見込みの方や、予備試験合格者・外国の歯科医学校卒業者などに受験資格があります。ここ数年の合格率は65~70%程度で推移しています。

2025年の試験では、3,039人が受験。合格者は2,136人合格率は70.3%でした。

国試対策にはアプリも便利です。 グッピーの国家試験対策アプリ「国家試験&就職情報」 は、過去5年分の問題を解くことができ、全問解説がついています。

歯科医師国家試験
試験日年1回
2026年は、1月31日(土)・2月1日(日)
受験資格歯学部(6年間)を卒業または卒業見込み ほか
受験料18,900円
試験会場全国8都道府県に設置(北海道・宮城・東京・新潟・愛知・大阪・広島・福岡)
合格発表2026年3月16日(月)午後2時
合格基準受験者の成績により毎年変動
合格率近年は60〜70%程度(2025年:70.3%)

厚生労働省『第119回歯科医師国家試験の施行について』(令和7年7月1日)

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歯科医師になるまで

歯科医師になるには、歯科医師国家試験に合格することが必要です。歯科医師国家試験の受験資格は、6年間の歯学部の課程を修めて卒業することで得られます。国家試験に合格して免許を取得した後、病院や歯科医院など、決められた研修施設で1年以上の臨床研修を受けることが義務付けられています。歯科医師として就職ができるのは、臨床研修を終えた後です。

歯科医師になるには

受験資格

歯科医師国家試験には受験資格があり、独学で勉強しても受験することはできません。高校を卒業した後、6年間の歯学部に通い、必要なカリキュラムを全て修めて卒業すると(卒業見込み含む)、受験資格を得ることができます。

外国の歯科大学や歯科医学校を卒業したり、外国で歯科医師免許を取得した人も、厚生労働省が個別に審査し、受験資格を満たしていると認定されると、受験資格を得られます。

国家試験

歯科医師国家試験は、年に1回、1月下旬から2月上旬の土日に実施されます。試験は2日間にわたり、午前・午後にそれぞれ2時間15分ずつ行われ、合計試験時間は9時間に及びます。すべてマークシート方式で、実技試験は課されません。試験の合格発表は、3月中旬に厚生労働省のホームページ上で行われます。

受験料は18,900円で、所定の収入印紙を願書に貼付して納付します。

歯科医師国家試験の歴史は長く、第1回は1947年(昭和22年)4月に実施されました。当時は記述式の筆記試験で行われており、現在のようなマークシート方式ではありませんでした。また、1985年までは年2回(春・秋)の実施でしたが、1986年以降は年1回の実施となり、現在に至っています。

試験日程や会場、受験手続きなどの詳細は、前年の7月ごろに厚生労働省から正式発表されます。最新情報は厚生労働省のホームページにて確認できます。

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【2026年】歯科医師国家試験の概要

2026年1月に実施される第119回歯科医師国家試験の概要を説明します。試験は、東京都や大阪府など全国8都道府県で実施され、2日間・合計9時間にわたって行われます。出題数は360問。合格発表は2026年3月16日(月)午後2時から、厚生労働省ホームページで確認できます。

試験日

2026年実施の歯科医師国家試験は、1月31日(土)・2月1日(日)の2日間にわたって行われます。試験時間は午前と午後にそれぞれ2時間15分ずつ、2日間合計で9時間です。

試験会場

北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の8都道府県で実施されます。会場は大学や専門学校、会議施設などで、各都道府県に複数設けられる場合もあります。会場の詳細は受験票送付時に通知され、個別の問い合わせには応じられません。

合格発表

第119回歯科医師国家試験の合格発表は、2026年3月16日(月)午後2時です。厚生労働省のホームページ「資格・試験情報」ページに、受験地ごとの受験番号一覧が掲載されます。

解答発表

国家試験の問題と正答は、例年通り4月~5月中旬に厚生労働省ホームページで公表される予定です。不適切な出題があった場合は、採点除外や全員正解などの対応が取られます。なお、試験後には、予備校などが解答速報を行いますが、こちらは非公式のものです。

受験料

受験料は18,900円です。収入印紙を受験願書に貼付して納付します。いったん受理された後は、受験を取りやめても手数料は返還されません。

受験手続き

受験には、受験願書、写真、卒業証明書または卒業見込証明書などの書類提出が必要です。受付期間は2025年11月4日(火)〜11月28日(金)で、書類は郵送または指定の会場での持参提出が可能です。

歯科医師の受験手続き・日程(2026年)

受験概要発表2025年7月1日
各大学への願書配布時期
(歯科医師国家試験運営本部事務所や厚生労働省でも入手可能)
2025年10月中旬以降
願書等受験書類の受付期間2025年11月4日(火)〜11月28日(金)
受験票の交付2026年1月上旬より発送
試験2026年1月31日(土)、2月1日(日)
合格発表2026年3月16日(月)午後2時
受験書類・受験願書
・写真
・切手を貼った返信用封筒
・卒業証明書または卒業見込証明書
(外国の歯科大学卒業者や予備試験合格者などは、各自必要な認定書や証明書)

試験科目・出題数・試験時間

試験内容は「臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能」と決められ、幅広く出題されます。実技試験は1982年に廃止され、現在はマークシート方式の試験のみです。

問題は、1つの正解を選ぶ形式だけでなく、選択肢の中から2~4つの正解を選んだり、正しい手順を解答したり、計算して数値を答える形もあり、多様な出題がなされます。

なお、5つの選択肢の中から複数の正解を選ぶ形式の問題形式は、令和8年(119回)から廃止されます。

試験は2日間行われ、午前と午後に分かれて実施されます。試験時間はそれぞれ135分(2時間15分)です。必修問題、一般問題、臨床実地問題が出題されます。

第118回の場合(試験時間)

試験日区分説明開始時刻試験時間
1日目午前9時00分9時45分〜12時00分
午後13時10分13時45分〜16時00分
2日目午前9時00分9時45分〜12時00分
午後13時10分13時45分〜16時00分

試験委員

試験委員は、決められた試験基準を踏まえて問題を作成します。2026年実施の第119回歯科医師国家試験の試験委員は、委員長1名、副委員長1名、委員68名で構成されています。

歯科医師国家試験【2025年】合格率、難易度

歯科医師国家試験の合格率は、60〜70%で推移しています。

毎年90%を超える合格率となっている医師国家試験と比べ、低い水準です。2025年の受験者は3039人、合格者は2,136人、合格率は70.3%でした。

合格基準

歯科医師国家試験の合格基準は、必修問題が正答率80%。一般問題と臨床実地問題では、領域A(総論)、領域B(各論)に分けられ、それぞれの平均点と標準偏差から必要な正答率が決められます。そのため、毎年合格基準点は異なります。

令和7年度2025年実施の試験では、領域Aが97点満点中58点以上、領域Bが363満点中236点以上、必修問題が80点中64点以上が合格基準となりました。

必修問題と、領域A、領域Bの全てで、合格基準点を上回る必要があります。 不適切な出題があった場合には、採点除外等の処置がされることがあり、満点の点数が変動します。

合格基準

問題区分問題数配点合格基準
必修問題80問1問1点80%以上の正答
一般問題180問1問1点領域A(総論)、領域B(各論)で、それぞれの平均点と標準偏差を用いて基準を決める
臨床実地問題100問1問3点
合計360問560点満点

合格者数と合格率

歯科医師国家試験の合格率は60〜70%です。毎年、2,000人ほどの歯科医師が誕生しています。2025年の試験では、3,039人が受験して2,136人が合格。合格率は70.3%でした。

歯学部卒業と同時に受験した新卒者のみの合格率は76〜80%と高い水準です。再挑戦をした既卒者のみでは35〜47%程度となり、新卒者の合格率を下回っています。

合格率

歯科医師国家試験の合格率は63〜70%です。医師国家試験90%程度の合格率があるので、比較すると合格難易度は、歯科医師の方が高いといえます。難易度が高めになっているのは、歯科医師の数が余剰傾向にあることが影響しているともいわれます。

受験者数の推移

受験者数を見ると、毎年3,000人以上が受験しています。2025年の第118回歯科医師国家試験では、3,039人が受験しました。

歯科医師国試受験者数推移

過去問アプリもおすすめ:国家試験の対策・勉強方法

国家試験に合格するためには、大学での授業に加え、出題傾向に合わせた勉強も必要です。学生の中には、大学とは別に国家試験対策予備校に通う人もいます。また、授業の中で国家試験対策を行う大学もあります。

大学や予備校の授業以外で勉強を進めるのに、多くの学生が活用しているのが過去の問題集です。直近数年間に実際に出た問題を解くことで出題の傾向の理解が進み、自分の弱点も知ることができます。最近ではスマートフォンのアプリで過去問を解く学生も増えています。

国試予備校

国試予備校は、国家試験対策の勉強に特化した予備校です。講義形式のほか、個別指導形式もあります。卒業時に落ちた人だけでなく、現役の学生が通うことも多く、そのためのコースも用意されています。オンライン授業もあるので、近くに予備校がない人も利用できます。

多くの予備校では、国家試験の模擬試験を開催しています。受講生ではなくても模試だけを受けることができるので、実力を確認するため、多くの学生が受験しています。

国試問題集

国試過去問題集は、過去に出題された問題を集めています。出題傾向や形式を知ることに役立つほか、自分の苦手な分野を理解することもできます。実施回別に編集されているものや、出題分野別に編集されているものなど、さまざまあります。

過去問アプリ

国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、移動の途中や授業と授業の間など、ちょっとした時間に勉強できて、書籍のようにかさばらず重くもないメリットがあります。間違えた問題だけを絞り込めたり、他の学生の正答率がわかったりと、便利で役立つ機能も多く備わっています。

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歯科医師国家試験のよくある質問

歯科医師国家試験の合格基準は?
歯科医師国家試験の合格基準は、必修問題が正答率80%。一般問題と臨床実地問題では、領域A(総論)、領域B(各論)に分けられ、それぞれの平均点と標準偏差から必要な正答率が決められます。そのため、毎年合格基準点は異なります。

2024年実施の試験では、領域Aが94点満点中60点以上、領域Bが379満点中254点以上、必修問題が80点中64点以上が合格基準となりました。

必修問題と、領域A、領域Bの全てで、合格基準点を上回る必要があります。 不適切な出題があった場合には、採点除外等の処置がされることがあり、満点の点数が変動します。
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