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2021年9月29日更新

歯科医師の給料

歯科医師の平均給料は、年収が787万5,100円、月給が各種手当込みで59万4,800円です。賞与・ボーナスは73万7,500円、時給は5,314円となっています。調査年によって金額にばらつきはありますが、大幅な上昇や下降はなく安定的に推移しています。年収は、年齢を重ねるにつれて上がっていく傾向があり、50代の平均年収は1,000万円を超えています。

歯科医師の給料相場
年収787万5,100円
月給59万4,800円
賞与・ボーナス73万7,500円
初任給28万7,300円
時給5,314円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

初任給

歯科医師の初任給平均(25歳~29歳)は、2020年の調査で28万7,300円です。同年代の給与と比べると決して高額ではありませんが、経験に応じて収入は伸びていきます。年代別の平均年収を見ても、40代から50代にかけて大きく伸びるので、長期的に見ると魅力的です。

年収

歯科医師の平均年収は787万5,100円(2020年、10人以上の事業所)で、過去10年の調査結果では年によってバラつきがあり、500万円台後半から800万円台を示しています。事業所の規模別に見ると、従業員が1,000人を超える大規模な事業所または10人未満の小規模事業所で平均年収が高くなっています。

規模別

歯科医師の平均年収を勤務先の規模別に比較すると、従業員が1,000人以上の大規模事業所で982万8,900円、従業員が5〜9人の小規模事業所で962万7,600円とそれぞれ高くなっています。従業員が100〜999人規模の事業所が639万4,200円と最も平均年収が低くなっています。

勤務先規模別 歯科医師年収

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

年齢別

歯科医師の年齢別平均年収を見ると「25〜29歳」では557万7,200円で、「30〜34歳」が666万2,600円です。「35〜39歳」は523万8,700円と20〜30代では横ばい傾向にあります。40代になると900万円代後半に急激に増加。その後は1,000万円台になり、60歳頃まで、おおむね年齢が上がるごとに年収が増加していきます。

年齢別歯科医師の年収

年齢年収
25~29歳557万7,200円
30~34歳666万2,600円
35~39歳523万8,700円
40~44歳978万7,600円
45~49歳969万6,800円
50~54歳1140万5,100円
55~59歳1156万9,200円
60~64歳883万5,100円
70歳~1483万8,000円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

平均年収の推移

歯科医師の平均年収の推移は、2005年から2020年の16年間で、最高が2005年の904万8,000円、最低が2006年の549万3,000円と差があります。年によってバラつきはあるものの、傾向としては高い平均年収であることに変わりはなく、過去16年間の中央値を見ても736万800円になります。

歯科医師年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

月給

歯科医師の平均月給は、59万4,800円です。時間外勤務などの諸手当が1万7,000円含まれており、ここから所得税や社会保険料などを引いた額が月給として支給されます。

歯科医師の月給

組織規模5〜9人10〜99人100〜999人1,000人以上
月給
(手当込み)
76万4,700円58万9,200円49万3,400円71万9,600円
月給
(手当含まず)
75万7,600円58万1,200円46万7,300円68万7,800円
平均年齢51.239.938.240.4

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

歩合制

歯科医院では、毎月の給与額が決められている固定給ではなく、歩合給の制度をとるところもあります。自分が担当した診療の売上のうち、規定の割合の金額を受け取る制度で、実際に働いた量や技術に応じて給料が変わるので、モチベーションの維持・向上につながります。毎月の決まった給与額に歩合給分を加算する固定給プラス歩合給の形で運用する歯科医院もあります。

賞与・ボーナス

歯科医師の賞与は、従業者が10人以上いる事業所の平均で73万7,500円です。賞与額は病院やクリニックなどの経営状況などに大きく左右されます。従業員が1,000人以上いる事業所の平均支給額は119万3,700円で、1,000人未満の事業所に比べて高くなっています。

歯科医師の賞与・ボーナス

組織規模5〜9人10〜99人100〜999人1,000人以上
ボーナス45万1,200円67万4,900円47万3,400円119万3,700円
年齢51.239.938.240.4

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

時給

歯科医師の時給の平均は、5,314円です。事業規模別に見ると、従業員が10〜99人の事業所で5,705円、100〜999人の事業所で2,994円、1,000人以上の事業所で3,410円となっています。

歯科医師の時給

組織規模10〜99人100〜999人1,000人以上全事業者平均
時給5,705円2,994円3,410円5,314円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

公務員の給与

公務員として働く歯科医師の月額給与は、56万7,237円(医師・歯科医師区分)です。これは扶養手当と地域手当を合算した平均基本給月額となっています。

そのほか、へき地への勤務者などに支給される「初任給調整手当」や、特別な手当てを要する危険や困難が伴う勤務などに対して支給される「特殊勤務手当」などを合算すると、給与月額合計は108万6,014円となります。

医師・歯科医師の地方公共団体職員平均給与額
給料月額49万6,013円
扶養手当1万964円
地域手当6万260円
平均基本給月額(合計)56万7,237円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より

手当・福利厚生

給料には各種手当も含まれます。通勤手当、時間外手当(残業手当)、休日出勤手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがあり、病院や歯科医院が独自に取り決めます。

グッピーの調査では、新卒採用を行っている歯科医院のうち、約85%が社会保険(健康保険と年金)を完備(社保完)しています。就職先が社会保険を完備していない場合は、個人で国民健康保険や国民年金に加入することになります。

社会保険完備の歯科医院の割合

GUPPY調べ