社会福祉士国家試験【2026年】日程、難易度、過去の合格率 | 教えてグッピー
2025年9月8日更新

社会福祉士国家試験【2026年】日程、難易度、過去の合格率

社会福祉士の国家試験

社会福祉士国家試験は、社会福祉士資格を取得するために必要な国家試験です。年1回、2月上旬に実施され、第38回試験は2026年(令和8年)2月1日(日)に行われます。

試験地は、北海道・東京都・大阪府・愛知県などを含む全国24都道府県に設置されています。合格発表は2026年3月3日(火)午後 に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターホームページで公表されます。

社会福祉士国家試験

試験日年1回2月上旬
※2026年は2月1日(日)
受験資格社会福祉士及び介護福祉士法第7条および施行規則に定める者(例:福祉系大学で指定科目を履修・卒業など)
受験料19,370円(一般受験者)
試験会場全国24試験地(北海道・東京都・大阪府・愛知県など)
合格発表3月上旬
※2026年は3月3日(火)午後
合格基準総得点の約60%以上を獲得し、かつ全科目で得点すること
合格率2025年は56.3%

今回の 教えてグッピー社会福祉士 では、社会福祉士国家試験(2026年)の概要や、例年の合格率、難易度などについてみていきます。

社会福祉士の資格を取るには?|受験資格、ルート

社会福祉士になるには、社会福祉士国家試験の合格が必須です。受験資格を得るには、4年生の福祉系大学で指定科目を履修・卒業するなどのルートがあります。

受験資格

社会福祉士の受験資格を得るには、大きくわけて4つのルートがあります。福祉系大学・短大などで指定科目を履修して受験資格を取得するケースが多いですが、ほかのルートもあるので学歴やキャリアに合わせて自分に合ったルートが選択できます。

福祉系大学等ルート(4年制大学等)

4年制の福祉系大学で指定科目を履修・卒業した時点で受験資格を得られます。履修した科目が基礎科目のみの場合は、短期養成施設などで6か月以上学ぶ必要があります。

福祉系大学等ルート(福祉系短大等+相談援助実務)

福祉系短大等で指定科目を履修・卒業した場合は、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間の相談援助実務経験を積めば、受験資格を満たせます。

短期養成施設等ルート

福祉系短大等で基礎科目のみ履修した場合は、指定科目を履修した人と同じ期間、相談援助実務経験を積み、さらに短期養成施設などで6か月以上学ぶ必要があります。また、児童福祉司・身体障害者福祉司・査察指導員・知的障害者福祉司・老人福祉指導主事の実務を4年以上経験し、短期養成施設等で6か月以上学ぶなどのルートもあります。

一般養成施設等ルート

一般の4年制大学を卒業してから一般養成施設等で1年以上学ぶと、受験資格を得られます。そのほか、一般短大を卒業後、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間にわたり、相談援助実務経験を積んだ場合なども受験資格を満たすことができます。

社会福祉士国家試験【2026年】概要

2026年に実施される社会福祉士国家試験の概要です。2026年(令和8年)2月1日(日) に、北海道・東京都・大阪府・愛知県など全国24試験地で実施されます。合格発表は2026年(令和8年)3月3日(火)午後 に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターホームページで公表されます。

2025年から導入された新カリキュラムに基づき、試験時間や問題数、出題科目の構成が見直されています。受験予定の方は、最新の出題基準を確認し、十分に準備を進めることが重要です。

試験日

2026年に実施される社会福祉士国家試験は、第38回(令和7年度)試験です。試験日は2026年(令和8年)2月1日(日)に予定されています。

試験会場

試験地は、北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 の全国24試験地で実施されます。

受験申込の際、居住地に関係なく希望する試験地を選択できますが、具体的な試験会場は選べません。受験票に記載された試験会場にて試験を受けることになります。

合格発表

第38回社会福祉士国家試験の合格発表 は、2026年(令和8年)3月3日(火)午後 に行われます。公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに、合格者の受験番号が掲載されます。

その後、受験者全員に対して結果通知が普通郵便(封書またははがき)で発送されます。

解答発表

他の国家試験と同じく社会福祉士国家試験の解答は、合格発表と同じ日に発表され、厚生労働省ホームページや公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで確認できます。

また試験後は、予備校などがインターネット上に解答速報を発表する場合がありますが、あくまでも非公式なものです。出題ミスや採点除外による全員正解などの要因で、実際の点数と異なる結果が出る場合もあるため、参考程度にとどめましょう。

受験料

社会福祉士国家試験の受験料は、

  • 社会福祉士のみ受験:19,370円

  • 社会福祉士と精神保健福祉士を同時受験:36,360円 (内訳:社会福祉士16,840円+精神保健福祉士16,520円)

  • 社会福祉士の共通科目免除により受験:16,230円

となっています。

※精神保健福祉士に登録している、または登録申請中の場合、申込時に必要書類を提出することで共通科目が免除されます。

受験手続き

受験手続には、受験申込書、受験手数料払込受領書貼付用紙、受験用写真等確認票 といった基本的な受験書類が必要です。

加えて、受験資格を満たすための4つのルート(大学卒業、短大・専門学校経由、実務経験経由など) に応じて、卒業証明書や単位修得証明書、実務経験証明書などの書類が必要となります。

必要書類は経路によって異なりますので、必ず 公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ で確認しましょう。

社会福祉士国家試験(2026年)の受験手続き・日程

官報公告で受験概要発表2025年(令和7年)8月1日
受験申込の受付期間2025年(令和7年)9月4日(木)~2025年(令和7年)10月3日(金)
※当日消印有効
試験2026年(令和8年)2月1日(日)
合格発表2026年(令和8年)3月3日(火)午後
受験書類受験申込書
受験手数料払込受領書貼付用紙
受験用写真等確認票
※その他、受験資格を得たルートに応じた必要書類

試験科目・出題数・試験時間

試験科目は「医学概論」や「心理学と心理的支援」、「社会学と社会システム」、「社会福祉の原理と政策」など全19科目です。第37回社会福祉士国家試験から新カリキュラムの試験科目が導入されています。出題数は129問、総試験時間数は225分とする。

社会福祉士の仕事である、福祉・医療の相談や支援業務に必要な知識が問われます。出題形式は5択を基本とした、選択式のみです。

日程 出題内容
2026年(令和8年)2月1日(日)
午前
医学概論 ※
心理学理論と心理的支援※
社会理論と社会システム※
社会福祉の原理と政策 ※
社会保障 ※
権利擁護を支える法制度 ※
地域福祉と包括的支援体制 ※
障害者福祉 ※
刑事司法と福祉 ※
ソーシャルワークの基盤と専門職 ※
ソーシャルワークの理論と方法 ※
社会福祉調査の基礎 ※
2026年(令和8年)2月1日(日)
午後
高齢者福祉
児童・家庭福祉
貧困に対する支援
保健医療と福祉
ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
福祉サービスの組織と経営

※精神保健福祉士との共通科目

試験委員

試験委員は委員長が1人、副委員長11人、委員62人です。厚生労働省のホームページで確認することができます。

社会福祉士国家試験【2025年】合格率・難易度

2025年に行われた第37回社会福祉士国家試験の全体の合格率は70.7%です。

受験資格を得たルートや新卒・既卒どちらかによって、合格率は異なります。

合格基準

社会福祉士国家試験は、問題の合計得点の約60%以上の点数を獲得し、さらに指定された全科目群で点数を獲得できた場合に合格となります。

合格者数と合格率

2022年までの社会福祉国家試験の合格者数は、10,000人程度で推移していましたが、2024年には20,000人を超え、合格率が50%以上となりました。2023年から合格率は上昇しています。

社会福祉士国家試験 合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

難易度

第37回社会福祉士国家試験の全体の合格率は56.3%でしたが、第34回社会福祉士国家試験の全体の合格率は31.1%、第33回社会福祉士国家試験の全体の合格率は29.3%と、近年は約30%前後で推移している年も多く、基本的には難易度が高いと言えるでしょう。

大学・短大・養成施設で学んだり、実務経験を積んだりとしっかり知識を身につけた受験生であっても、合格率は30%未満と、難易度が高い試験です。過去問演習などを通して、各科目の理解を深めしっかり勉強することで、合格に近づけるでしょう。

受験者数の推移

2017年に行われた第29回社会福祉士国家試験の受験者数は、45,849人。その後、やや減少傾向にあり、第37回社会福祉士国家試験の受験者数は、27,616人でした。

社会福祉士国家試験 受験者数

厚生労働省発表資料より

社会福祉士国家試験の勉強方法

社会福祉士国家試験の難易度は高いと言えます。学校の試験対策以外だけでなく過去問の研究も重要です。過去問を解くことにより、出題傾向や自分の苦手な問題もわかってきます。

過去問の勉強には書籍だけでなく、国家試験対策アプリもあります。スマートフォンなどから手軽に見られ、すきま時間に勉強できます。間違えた問題だけを何度も繰り返し解けるため、多くの学生に広く利用されています。問題の正解率などがわかるのも国家試験過去問アプリのメリットです。

国試問題集

実際に社会福祉士国家試験で出題された過去問を解くことで、どのような問題が出題されるのか把握し、苦手な部分を確認することで効率的に勉強を進められます。 問題集によって構成が異なり、年度別にまとめているものや出題傾向を分析して厳選しているものなどがあるので、複数の問題集を比較し自分に合った問題集を選びましょう。 間違えた問題は解説を熟読し、自力で解答できるようになるまで繰り返し解くと、理解が定着します。本番で実力を発揮できるよう、時間を測って問題演習を行い、解答ペースを掴むのも重要です。

国試過去問アプリ

過去問にたくさん触れる方法としては、国家試験対策アプリがおすすめです。スマートフォンで移動時間や空き時間に勉強できるため、忙しくてもしっかり学習できます。また、間違えた問題を絞り込む、アプリで過去問を解いた人の正答率がわかるなど、勉強をサポートする機能があるのもアプリならではのメリットです。グッピーの「社会福祉国家試験徹底攻略」は、5年分の過去問が収録されており、全問解答・解説付きです。気になる問題をブックマークする機能や、年度・科目・キーワードなどで過去問を検索する機能もあるので、効率的に学習できます。

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