介護福祉士の国家試験【2026年】日程、受験料、合格率/過去問アプリも無料公開
介護福祉士国家試験は、介護福祉士免許を取得するための国家試験で、年1回、1月下旬に実施されます。 2026年(令和8年)に行われる第38回介護福祉士国家試験は、2026年1月25日(日)に実施され、合格発表は同年3月16日(月)午後に行われます。
💡パート受験について
第38回試験からは、複数の科目を3つに区分けして合否を判定する「パート合格制度」が導入されます。試験問題はA・B・Cの3つのパートに分かれており、合格したパートは翌年、翌々年の受験で免除されるため、不合格となったパートに集中して学習・再受験できる仕組みです。
また、2025年の介護福祉士国家試験の受験者数は、75,387人、合格者数58,992人、合格率は78.3%でした。
介護福祉士国家試験
| 試験日 | 年1回 1月下旬 |
|---|---|
| 受験資格 | 実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルート |
| 受験料 | 18,380円 |
| 試験会場 | 筆記試験(全国35 試験地) |
| 合格発表 | 3月下旬 |
| 合格基準 | 6割以上の正解 |
| 合格率 | 約70~80% |
今回の 教えてグッピー介護福祉士 では、介護福祉士国家試験(2026年)の概要や、例年の合格率、難易度などについて見ていきます。
目次
介護福祉士の資格を取るには
介護福祉士国家試験は年に1度、1月末ごろに行われます。
2017年度からは指定の介護福祉士養成施設の卒業生に受験が義務づけられました。受験資格を得るには大きく4つのルートがあり、試験内容は筆記試験です。
受験資格
介護福祉士国家試験の受験資格を得るルートは大きく4つに分かれます。
介護施設などで介護業務に従事した経験がある人向けの実務経験ルート、福祉系高校を卒業する福祉系高校ルート、介護福祉士養成施設を卒業する養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルートです。
介護福祉士国家試験の試験内容
介護福祉士国家試験は筆記試験です。1問1点で125問、試験科目は生活支援技術や認知症の理解など11科目による構成です。
介護福祉士国家試験【2026年】概要
2026年1月に実施される第38回介護福祉士国家試験の概要です。試験は、2026年(令和8年)1月25日(日)に、東京都や大阪府など全国の35都道府県で実施されます。合格発表は3月16日(月)午後に行われます。試験は午前と午後で構成され、介護福祉士として働くために必要な知識と技術が幅広く問われます。
また、第38回試験からは、複数の科目をまとめたパートごとに合否を判定する「パート合格制度」が導入されます。合格したパートは翌年、翌々年の受験で免除されるため、不合格となったパートに集中して学習・再受験できる仕組みです。
試験日
2026年に実施される介護福祉士国家試験は、第38回(令和7年度)試験です。 試験日は 2026年(令和8年)1月25日(日) です。
試験地・試験会場
試験地は、以下の35都道府県で実施されます。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県。
受験申込時に居住地を問わず試験地を選択できますが、試験会場の指定は不可です。受験票に記載された会場で受験します。
合格発表
第38回介護福祉士国家試験の合格発表は、2026年(令和8年)3月16日(月)午後 に行われます。 公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、合格者の受験番号が掲載されます。 また、同日付で結果通知が普通郵便により発送されます。
解答発表
試験の正答は、合格発表と同日に厚生労働省および公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで公表されます。
なお、試験直後に予備校などが公開する「解答速報」は非公式の情報です。出題訂正や採点除外によって最終結果と異なる場合があるため、参考程度に確認しましょう。
受験料
受験料は 18,380円 です。 受験手数料は、指定の払込票で期日までに納付します。払込受領証の原本を所定の用紙に貼付し、受験申込書類とともに提出します。 インターネット申込みも可能ですが、初めて受験する方は受験資格証明書類の提出が必要なため、郵送申込のみとなります。
受験手続き
受験手続には、受験申込書や受験手数料払込受領書貼付用紙、受験用写真等確認票といった受験書類が必要です。そのほか、受験資格を満たす4つのルートに合わせて、必要書類が異なりますので、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ等で確認しましょう。
介護福祉士国家試験(2026年)の受験手続き日程
| 官報公告で受験概要発表 | 2025年(令和7年)8月1日 |
|---|---|
| 願書等受験書類の受付期間 | 2025年(令和7年)8月6日(水)~9月5日(金)※当日消印有効 |
| 筆記試験 | 2026年(令和8年)1月25日(日) |
| 合格発表 | 2026年(令和8年)3月16日(月)午後 |
| 提出書類 | ・受験申込書 ・受験手数料払込受領証貼付用紙 ・写真 そのほか、各受験資格区分に応じた書類(実務経験証明書、卒業証明書、実務者研修修了証 など) |
試験科目・出題数
試験科目は、「人間と社会」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「介護」の4つの領域と総合問題があり、実際に働くために必要とされる知識が出題されます。出題形式はマークシートによる選択式回答となります。試験日の午前と午後に行われます。
配点は、1問1点でAパートは60点、Bパートは45点、Cパートは20点の125点満点です。
| パート | 試験科目 | 領域 |
|---|---|---|
| A | 人間の尊厳と自立 | 人間と社会 |
| 介護の基本 | 介護 | |
| 社会の理解 | 人間と社会 | |
| 人間関係とコミュニケーション | 人間と社会 | |
| コミュニケーション技術 | 介護 | |
| 生活支援技術 | 介護 | |
| B | こころとからだのしくみ | こころとからだのしくみ |
| 発達と老化の理解 | こころとからだのしくみ | |
| 認知症の理解 | こころとからだのしくみ | |
| 障害の理解 | こころとからだのしくみ | |
| 医療的ケア | 医療的ケア | |
| C | 介護過程 | 介護 |
| 総合問題 | 全領域(事例形式) |
パート受験について
介護福祉士国家試験は、資格の質を保ちながら受験しやすくするため、2026年(令和8年)実施の第38回試験から「パート合格制度」が導入されます。試験を3つのパートに分けて判定し、不合格パートのみ翌年、翌々年に再受験できることで、学習負担を軽減し、個々の状況に応じた学習がしやすくなります。
💡ポイント
- 総得点で不合格となった場合、各パート毎に判定
- 分割したパートごとに合格基準点を超えれば合格
- 翌年・翌々年までは、合格したパートの受験は免除
試験委員
試験委員の構成は、委員長1人、副委員長8人、委員48人です。 名簿は厚生労働省の官報公告およびホームページで確認できます。
介護福祉士国家試験【2025年】難易度・合格率
2025年(第37回)の介護福祉士国家試験の受験者数は、75,387人、合格者数58,992人、合格率は78.3%でした。
合格率として第1回は23.2%、徐々に上昇し2019年度では73.7%を記録しました。ただし、受験資格として2017年から実務者研修の修了が条件に追加されています。
介護の質が求められるなか、受験資格として幅広い知識や技術の習得が必要です。
合格率・合格者数の推移
第1回の合格率は23.2%でしたが2019年度は73.7%を記録しました。10年ほどの間で合格率は2009年に50%前後、2012年から60%前後となり、2017年以降は70%前後で推移しています。
2025年は78.3%となり前年より減少となりました。
介護福祉士国家試験 合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
介護福祉士国家試験の合格率は年々上がっています。難易度が下がっているように見えますが、実際は2017年から介護福祉士国家試験の受験資格として実務者研修の修了が必須となったため、全体的に受験までのハードルが上がりました。
受験者数の推移
介護福祉士国家試験の受験者数は、試験の開始から年々上昇を続け、2008年では大幅に伸びました。その後14万人から15万5,000人ほどを推移していましたが、実務者研修が受験資格として加わった2017年は半減し、その後6万人~7万人の間で推移しています。
介護福祉士国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
介護福祉士国家試験の勉強方法
介護福祉士国家試験に合格するためには、そのための対策が必要になります。特に、働きながら介護福祉士をめざす実務経験ルートでの受験者は、国家試験の勉強のために教材を揃えたり、学校に通ったりする必要が出てきます。学生も学校の通常の勉強にプラスして国試対策の勉強をするほうが合格確率は高まりますし、学校の授業の一環で国試対策が行われることもあります。予備校などの講座の他、過去問集を繰り返し解いて実力をつけていくことが一般的な方法です。最近は、過去の問題を解いて学習できるアプリもリリースされ、受験生の役に立っています。
国試過去問題集
国試過去問題集は、過去に実際に出た問題を集めています。国試対策の勉強を始めたばかりのときには、出題傾向や形式を知ることに役立ち、自分の苦手な分野を発見し、勉強を効率的に進めていくときのヒントとしても使えます。国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのにも役立つので、勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。 実施回別に編集されているもの、出題科目別に編集されているものなど、様々なものが発刊されています。
国家試験対策アプリ
国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、移動の途中やちょっとしたすき間時間を有効に使って勉強することができます。書籍のようにかさばらず重くもないメリットがあります。学生はもちろん、介護の仕事をしながら資格取得をめざす人にも適した教材です。間違えた問題を絞り込んだり、他の学生の正答率がわかったりと、紙の本にはない機能も備わっています。
