介護福祉士国家試験の合格率は?難易度を解説! | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー

介護福祉士国家試験の合格率は?難易度を解説!
介護福祉士国家試験の合格率は?難易度を解説!

介護福祉士国家試験は介護系の資格の中では唯一の国家資格ということで、毎年10万人前後が受験する人気の高い資格です。介護福祉士の資格を持っていれば給与面での待遇も良くなるので、長くヘルパーとして働くなら持っておいて損はありません。この記事では介護福祉士国家試験の合格率や難易度、勉強方法や試験に合格した後の手続きまで、介護福祉士国家試験について細かく解説します。

介護福祉士の合格率・難易度

どのような資格でも、合格率や難易度は受験にあたって外せない確認項目です。受験する試験の背景にも関わるため、意識しておけば試験に対する理解も深まります。ここでは、介護福祉士国家試験の合格率および難易度、それらにまつわる項目について紹介します。

国家試験の合格率・難易度を左右する介護福祉士の特性

介護福祉士は高齢者や障害者を介護するヘルパーおよび介護士の中でもスペシャリストといえる存在です。ヘルパーと同様の介護業務はもちろん、ケアワーカーとして現場の責任者や他の介護者の指導者の立場を任されることもあります。ヘルパーはほとんどがパート社員ですが、介護福祉士は正社員として雇用されたり資格手当がついたりするケースも多いです。正社員の資格手当は月4万円、年間48万円にもなる場合もあり、リーダーなどとしてキャリアアップするとさらなる給与アップが期待できます。

介護福祉士国家試験の概要とリアルな合格率・難易度

介護福祉士国家試験は年に1度、1月末ごろに行われます。平成29年度からは指定の介護福祉士養成施設の卒業生にも受験が義務づけられました。平成30年度の受験者数は94,610人で、15万人以上が受験した年もあります。第1回の合格率は23.2%でしたが徐々に上昇し、平成30年度は73.7%を記録しました。平成21年~22年は50%前後、平成23年~27年は60%前後で、平成28年以降は70%前後と推移しています。国家資格の中には合格率10%以下の難関資格もあるため、きちんと対策しておけば国家資格の中では難易度が低いほうだと言えるでしょう。

とはいえ、中には難しかったり回答に戸惑ったりするような問題も出ているため、合格するには基本的な試験対策以上の取り組みが求められています。介護士には女性が多いという印象を持つ人もいますが、介護福祉士国家試験の受験者には男性も少なくなく、平成30年度の合格者のうち3割は男性です。年齢別のランキングでは20代は2位で、1位は40代となっています。性別や年齢を問わず多くの人が、介護福祉士の国家資格を得て介護士としてのキャリアアップを目指しているのです。

合格ラインはどのくらい?

介護福祉士国家試験は筆記および実技試験で構成されます。実技試験は実務者研修の修了者など、免除される場合もあります。筆記試験は1問1点で満点は120~125点程度、科目は生活支援技術や認知症の理解など11科目前後による構成です。合格基準点は総得点の60%程度で、問題の難易度によって補正されます。そのため、通常は75点程度がボーダーラインですが、72点や77点となった回もありました。また、多くの場合、すべての科目で最低1問は正解しなければならないという条件も課せられています。出題形式は5肢択一のマークシート方式ですが、介護や医療に関する幅広い知識が必要です。

実技試験の合格基準点も、100点満点のうちの60%程度です。とはいえ、その年の問題の難易度によって大きく補正がかかるため、合格基準点が50点を下回る年も多くなっています。ほとんどの場合、制限時間は5分間で、制限時間以降の介護内容は得点に反映されません。そのため、5分以内でのクリアがポイントです。出題傾向は大きく分けて3種類で、身体の左右どちらかに麻痺がある人への歩行や別の場所への移乗、ベッドでの体勢変更介護などです。シチュエーションも定められており、中には視覚障害者の歩行介助など毛色が異なる問題が出た回もあります。

介護福祉士に合格するための勉強方法とスケジュール

介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法は大きく3つに分かれます。介護施設などで介護業務に従事した経験がある人向けの実務経験ルート、福祉系高校を卒業する福祉系高校ルート、介護福祉士養成施設を卒業する養成施設ルートです。それぞれ想定スケジュールや向いている人などが異なるため、よく確認しておきましょう。また、テキストで勉強する際のコツなど、どのような人でも押さえておきたい勉強方法などのポイントも併せて紹介します。

実務経験ルート

実際の介護現場で3年以上かつ540日以上働き、実務者研修を修了すると介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。勤務先は介護施設や病院などで、働き方の規定はないため派遣やパートとして働いた実績も日数にカウントされます。ヘルパーなどとして介護の仕事に携わること自体は無資格や未経験でもできるため、すでに社会に出ている人が医療介護系で転職する場合はもっともスタンダードな方法です。学校などに通うには費用がかかりますが、この方法なら働いてお金を稼ぎながら経験を積めるため、費用面でもリーズナブルです。

実務者研修とは、基本的な介護能力に加えて医療的ケアの知識や技能を習得することを目的として、2013年度から始まった研修です。医療的ケアの中には、医療行為として定められているたん吸引や経管栄養なども含まれます。実務者研修に必要な時間は450時間、標準受講期間は6カ月です。全国のスクールや通信講座などで随時受けられるほか、土日や夜間に開講するスクールや、通信と通学を合わせて2日~10日の通学で修了できる受講方法もあります。実務者研修を経るため、実務経験ルートでは試験時に実技試験がなく、筆記試験のみです。

福祉系高校ルート

福祉系高校や福祉科、介護福祉コースなどのある高校を卒業すると介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。福祉系高校は卒業後、福祉系特例高校は卒業後に実務経験を9カ月以上積めば受験できます。平成21年度以降の入学者および、平成20年度以前の入学者でも介護技術講習を受講した人は実技試験免除の対象です。介護技術講習とは厚生労働省が平成17年度より導入した、養成施設による32時間以上の講習です。中学卒業後の進路を考えている人はもちろん、養成施設は高卒以上という入学資格があるため、中卒から改めて高校で学びたい人にも向いています。高校であるため、介護福祉に特化した授業だけでなく一般科目も多く学べます。

養成施設ルート

介護福祉士養成施設とは、厚生労働大臣指定の四年制大学や短期大学、専門学校などの学校です。普通科高校の卒業生は2年以上、福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設のいずれかの卒業生は1年以上通えば介護福祉士国家試験の受験資格が得られるため、最短で介護福祉士になれるルートとなっています。また、事前に取得しておくべき資格もありません。高校卒業後の進路を考えている人や短期間で介護福祉士になりたい人はもちろん、福祉業界について幅広く学びたい人や介護福祉士を一緒に目指す仲間が欲しい人にもおすすめです。

2022年度を境目として、 養成施設卒業者の介護福祉士試験との関わり方が変わります。2016年度までの卒業生は、卒業と同時に介護福祉士の資格が得られました。しかし、2022年度以降の卒業生は介護福祉士試験の筆記試験の受験が必須となります。2017年~21年度の卒業生には経過措置があり、受験および合格の流れを経なくても登録申請すれば卒業後5年間は介護福祉士資格取得者と見なされます。それ以降も継続して資格を有効なものとするには、介護福祉士試験の筆記試験を受験して合格するか、卒業後5年間継続して介護等の業務経験が必要です。

自分で勉強する際のポイント

筆記試験では総得点の60%程度以上、さらに10科目以上ある科目すべてで最低1問ずつ正解しなければなりません。回ごとに補正がかかる場合もありますが、確実に合格するなら80点以上は取っておきたいところです。幅広い範囲で出題されるため、無駄のない効率的な学習方法が高得点を狙うためのポイントとなります。出題数の多い科目から始めて、理解している範囲を広げられるようにしましょう。参考書を見るだけでなく、問題集を解きながら同時進行で勉強を進めると頭に入りやすくなります。出題はマークシート形式なので、消去法が有効です。明らかに不正解だとわかる選択肢はすぐに消して少なくしていくと、選択肢の多さに翻弄されずに済みます。

実技では頭に入っている知識以上に、心の余裕が当日の動きを左右します。緊張して普段通りの動きができないような事態が起こらないよう、家族や友人などを相手に何度も練習しておきましょう。介助する人へのコミュニケーションも試験官から見た印象や採点に関わるため、行動する際は常に確認や同意を得て明るく対応することが大切です。筆記試験でも同様ですが、問題集は解説がしっかりと書かれているものがおすすめです。正解となるものの内容だけでなく、その理由まで理解できれば、自然と頭に入ります。

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試験に合格した後は、資格登録しよう

介護福祉士国家試験に合格した後は、資格登録をしなければなりません。社会福祉振興・試験センターに書類を送り、介護福祉士の登録簿に登録されて初めて介護福祉士として働けるようになります。合格時は合格証のほか、登録申請書など登録に必要な書類も封筒に同封されています。郵送にて登録証を受け取れれば登録は完了となりますが、合格者が発表される3月後半~5月の時期は登録証交付まで最長1カ月程度の期間を見積もっておくべきでしょう。それ以外の時期では1.5カ月かかることもあるので、特に登録証提出までの期限が定められている職場の場合は早めに申請するようにしてください。

試験に合格した後は、資格登録しよう

申請に必要な書類のうち、登録申請書と払い込み証明書貼付け用紙は合格証と一緒に送られてきます。このほかに収入印紙や登録手数料を支払った際の振替振込受付証明証、介護福祉士養成施設などの卒業証明証、本籍地の記載がある公的書類も必要です。本籍地は住民票や戸籍謄本、戸籍の個人事項証明書などに記載されています。登録までにかかる費用は収入印紙の9,000円、登録手数料の3,320円です。書類に不備があると登録されないので注意してください。