柔道整復師の年収【令和6年調査】月給・賞与（ボーナス）は？最新データで解説する給料相場

柔道整復師の平均年収は430万2,200円、月給は30万3,600円、平均賞与は約65万9,000円となっています。なお、給与は勤務先の規模や経験年数などによって大きく異なります。

柔道整復師の給料水準について、公的に「柔道整復師」として区分された統計は発表されていません。そのため本記事では、厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査のうち、「その他の保健医療従事者」のデータを参照して柔道整復師の給与の傾向をまとめています。

また、柔道整復師の収入は、開業の有無によって大きく変わるため、事業者の収入についても解説します。

今回の 教えてグッピー柔道整復師 では、柔道整復師の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、手当などについて見ていきます。

柔道整復師の年収はどのくらい？

柔道整復師を含む「その他の保健医療従事者」の平均年収は約430万2,200円、月給は約30万3,600円です（令和6年 賃金構造基本統計調査・企業規模10人以上平均）。

一方、国税庁「民間給与実態統計調査」令和5年分によれば、全職種・全年齢の平均年収は460万円となっており、平均よりやや低めの水準です。

勤務先の規模別の年収

給与は一般的に、勤務先の規模（所属人数）が大きいほど高くなる傾向があります。以下の図は、規模別の平均年収を示したもので、所属規模が大きくなるほど年収が上昇していることがわかります。 最新の令和6年データでは、10～99人規模の年収は約385万円、100～999人規模で約421万5,900円、1,000人以上の大規模組織では約476万6,200円となっており、最大で約90万円の差があります。

平均年収の推移

柔道整復師の年収はどのように推移しているのでしょうか。2020年は426万3,900円、2021年は423万3,700円、2022年は443万3,000円、2023年は459万2,600円と、緩やかな上昇傾向が続いていました。最新の2024年（令和6年調査）では、「その他の保健医療従事者（企業規模10人以上）」の平均年収が430万2,200円となりやや下がりました。

開業している事業者の年収の目安

柔道整復師として開業している場合の報酬についてもみていきましょう。 柔道整復師等を対象としたアンケートでは、年間売上総額（粗利ベース）の中央値は1,381万円となっています。これには、テナント家賃や光熱費、広告費、材料費・備品費などの経費が含まれています。実質の手取り年収は、スタッフ雇用の有無、法人化しているか否かによって幅がありますが、売上の30％～40％と言われています。

平成27年分の売上額

開業しているあん摩マッサ－ジ指圧師やはり師・きゅう師、柔道整復師を対象に行った、年間売上額のアンケートの結果です。

n=3,469（柔道整復師のみ：1,011人）
※「あん摩マッサ－ジ指圧業の実態に関する調査研究」より

柔道整復師の月給

柔道整復師の平均月給は約30万3,600円です（企業規模10人以上）。 所属する組織の規模や経験年数によっても月給には差があり、10～99人規模では28万3,400円、1,000人以上の大規模施設では32万7,800円と、組織の規模が大きいほど月給が高くなる傾向が見られます。

柔道整復師の賞与・ボーナス

賃金構造基本統計調査によれば、柔道整復師を含む「その他の保健医療従事者」の賞与は約65万9,000円となっています。

施設規模別のボーナスは下記の表のとおりです。

柔道整復師の初任給

柔道整復師の初任給は、月給で約25万3,800円、年収では305万3,700円になります。

柔道整復師の時給

パートや時給制で柔道整復師として働く場合の平均時給は約1,641円です。都心の求人であればもう少し高いものが多く、一方で地方ではこれを下回る場合も多く、地域差が見られます。

手当・福利厚生

多くの職場で、社会保険が完備（社保完）されています。また、通勤手当、時間外手当（残業手当）の他、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがつく場合があります。こうした手当は勤務先によって異なりますので、十分に確認しましょう。非常勤や契約社員などの場合、会社の社会保険がなかったり、個人で加入したりすることもあります。