柔道整復師の国家試験【2026年】日程、合格率・難易度:過去問アプリも公開
柔道整復師国家試験は、柔道整復師資格を取得するための国家試験で、受験するためには指定の養成校を3年以上修業し卒業(または卒業見込み)であることが必要です。
試験は年に1回、3月上旬に実施され、2026年(令和8年)は3月1日(日)に行われます。
合格のためには、必修問題で8割以上、一般問題で6割以上の正答率が求められます。
合格率は、直近10年間は約60%で推移しており、2025年の試験の合格率は57.8%でした。
| 試験日 | 2026年(令和8年)3月1日(日) |
|---|---|
| 受験資格 | 指定養成校で3年以上学び卒業(令和8年3月11日までの見込み含む) |
| 受験手数料 | 23,900円 |
| 受験票交付 | 令和8年2月13日(金)郵送 |
| 合格発表 | 令和8年3月26日(木)午後2時(厚労省・財団HP掲載) |
| 合格率 | 約60%前後(前年57.8%) |
| 合格基準 | 必修8割以上、一般6割以上 |
参考:
・試験の実施に関する事務は、公益財団法人柔道整復研修試験財団が行います。
目次
柔道整復師の資格を取るには
柔道整復師の資格を取得するためには柔道整復師国家試験に合格する必要があります。以下では、国家試験の受験するための資格取得や国家試験の合格率などについて紹介します。
柔道整復師国家試験の受験資格
柔道整復師になるには、国から承認を受けた柔道整復師養成校を卒業する必要があります。養成校には、専門学校(3〜4年制)、短期大学(3年制)、大学(4年制)があります。また、これらの養成校で卒業判定を受けるためには柔道整復研修試験財団が実施する柔道実技と柔道整復実技に関する認定実技審査に通過する必要があります。
柔道整復師国家試験の試験内容
柔道整復師国家試験は筆記試験で、厚生労働省の定めるところにより毎年3月上旬に実施されます。試験内容は多岐にわたります。試験時間は、午前と午後で各2時間30分、計5時間の長丁場になります。
柔道整復師の国家試験【2026年】概要
柔道整復師国家試験の概要は以下の通りです。各項目について、詳しく紹介していきます。
試験日
第34回柔道整復師国家試験は、2026年(令和8年)3月1日(日)に実施されます。 例年どおり、3月上旬に全国で一斉に行われます。
試験会場
柔道整復師国家試験は、以下の9都道府県で実施されます。 受験者は希望地を選択して受験できます。詳細な会場は受験票で案内されます。
試験会場: 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
合格発表
合格発表は2026年(令和8年)3月26日(木)午後2時に行われます。 合格者の受験番号が、厚生労働省ホームページおよび 公益財団法人柔道整復研修試験財団ホームページに掲載されます。
解答発表
解答は厚生労働省のホームページで、正答が発表されます。
受験料
受験料は23,900円です。 公益財団法人柔道整復研修試験財団が指定する銀行または郵便局の口座に振り込みます。 受験書類受理後の返金はありません。
受験手続き
柔道整復師国家試験の受験手続きは、以下の通りです。
受験手続きのためにはまず願書を準備します。願書は柔道整復研修試験財団に申請することで入手できますが、通常は所属の養成校で配布されています。
柔道整復師国家試験(2026年)の受験手続き日程
| 願書等受験書類の受付期間 | 令和7年12月22日(月)〜令和8年1月14日(水) |
|---|---|
| 受験票の交付 | 令和8年2月13日(金)発送 |
| 試験 | 令和8年3月1日(日) |
| 合格発表 | 令和8年3月26日(木)午後2時 |
| 受験書類 | 受験願書/写真/修業証明書または修業見込証明書、卒業証明書または卒業見込証明書 ※詳細は厚生労働省のHPを確認 |
試験科目・出題数・試験時間
試験科目は以下の通りです。
試験科目
| 科目 |
|---|
| 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論及び関係法規 |
問題数は、2021・2022・2023・2024・2025年は250問(午前128問、午後122問)でした。問題数にかかわらず一般問題は200問で、近年は必修問題が増加しています。合格基準として、一般問題は6割以上、必修問題では8割以上の正答率が必要です。
試験時間と出題数
| 午前 | 午後 | |
|---|---|---|
| 出題数 | 128問 | 122問 |
| 試験時間 | 2時間30分 | 2時間30分 |
柔道整復師国家試験【2025年】難易度・合格率
柔道整復師試験の合格率はおよそ60%です。受験者のうち約3分の1は不合格となっていますので、決して油断はできません。入念に準備して試験に臨む必要があります。
柔道整復師国家試験の合格基準
2025年の柔道整復師国家試験では、必修問題(50問)と一般問題(200問)の250問が出題されました。合格のためには、必修問題は8割以上、一般問題は6割以上の正答率が求められます。いずれかだけではなく、両方の基準を満たしていないと合格できません。
合格者数・合格率
合格率は、2023年に50%を切ったものの、ここ10年間はおよそ60%で推移しています。2025年の合格者は2,607人、合格率は57.8%でした。
柔道整復師国家試験の受験者数の推移は以下の通りです。
柔道整復師 国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
過去10年間の平均合格率は60%超え、受験者のおよそ半数は毎年合格しています。ただし受験には指定の養成施設の卒業が条件となります。3年以上かけ知識や技術を身に着けたうえでの合格率だという点を考慮すると、決して易しい試験ではないと言えます。
受験者数の推移
受験者数は2017年頃から減少傾向にあり、2025年は4,513人が受験しました。
柔道整復師国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
過去問アプリもおすすめ:国家試験の勉強方法
柔道整復師国家試験の勉強方法について紹介していきます。国家試験対策には何よりも過去問題集を繰り返し解くことが有効です。また国家試験アプリを使えば、移動中などすきま時間を苦手分野の克服にあてることができます。
国試問題集
どんな試験にもいえることですが、過去に出題された問題を繰り返し解くことは非常に効果的な対策です。過去から現在までの出題傾向が確認できるうえに、自分の苦手な分野を明らかにすることができます。間違えた問題や時間がかかった問題を重点的に復習することで、苦手を克服しましょう。仮に苦手なままであったとしても、試験ではその問題には時間をかけず次にいく、といった判断をしやすくなります。こうした実際に即した経験値を積み重ねられる対策は過去問をおいて他にないでしょう。
国試過去問アプリ
試験対策には国家試験対策アプリも非常に重要です。移動時間や家事の間のすきま時間などにスマホで勉強できるため、多くの学生が活用しています。アプリは、間違えた問題や科目ごとの絞り込みや、過去問を解いた学生の正解率がわかるなど、機能が豊富です。実際の雰囲気を感じるためにも一度は紙面で問題を解くべきですが、その後の復習や苦手克服などに便利です。

