歯科衛生士がブランクを経て再就職するには?就業者数40代以降で増加
歯科衛生士の働き方として、20歳代後半~30代に結婚・出産・育児などの理由で一旦離職する傾向がありました。
しかし、今は継続的なキャリアを希望される方が増えています。また、離職後に家庭が落ち着いた30歳代後半以降で復職する人数も増え、40歳代以降の就業者は増加しています。
この記事では、継続的にキャリアをつくるための参考になるデータと多様な働き方についてご紹介します。
人材不足と言われるが、就業者数は増えている
令和4年度の就業歯科衛生士の人数は14万5,183人、そして令和6年末は14万9,579人まで増え、4,396人(3.0%)増加していることが明らかになりました。
年代別|歯科衛生士の就業者数は?
年代別での就業者数を見ていきます。令和6年時点でも就業歯科衛生士は25歳~29歳が最多(2万43人)ですが、30歳~34歳で1万6,805人とやや減少した後、40~44歳では1万8,938人まで再び増加しています。以前に見られた右下がりのM字カーブは緩やかになり、40代以降も高い水準で推移しています。
(年代をクリックすると折れ線グラフの表示が切り替わります)
しかし、近年は40代以降の就業者数が増えています。
特に非常勤として働く方は増加傾向にあり、多様な働き方を望む女性の意識を反映していると言えます。
歯科衛生士の人手不足と言われる背景には、単に就業者数が要因ではなく、
・求人数の増加
・歯科衛生士の働き方へのニーズの多様化
・歯科衛生士の職場選択における優位性
などが考えられます。
40~50代の就業者はどのくらい増えている?
近年では復職者の増加がみられます。
年代別に歯科衛生士数を見ると平成28年以降、25歳~44歳まで就業者数のM字カーブはゆるやかな傾向がみられ、これは他の職種にもあてはまります。
40~50代の就業者は増加しており、とりわけ50代は、平成24年と令和2年で比較すると2倍近い就業者数となっています。
| 年代\年度 | 平成24年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成30年 | 令和2年 | 令和4年 | 令和6年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 25歳未満 | 12,369 | 12,614 | 13,996 | 14,654 | 15,025 | 14,204 | 14,417 |
| 25~29歳 | 20,650 | 19,587 | 17,807 | 17,737 | 19,688 | 20,406 | 20,043 |
| 30~34歳 | 15,546 | 16,693 | 17,865 | 18,190 | 17,182 | 16,187 | 16,805 |
| 35~39歳 | 16,226 | 16,701 | 16,673 | 17,220 | 19,047 | 19,096 | 18,130 |
| 40~44歳 | 15,478 | 17,104 | 18,371 | 18,992 | 18,840 | 18,277 | 18,938 |
| 45~49歳 | 12,664 | 14,461 | 16,267 | 17,586 | 19,232 | 19,228 | 18,738 |
| 50~54歳 | 8,396 | 10,131 | 11,400 | 13,654 | 15,051 | 16,139 | 17,320 |
| 55~59歳 | 4,199 | 5,557 | 6,971 | 8,565 | 10,608 | 11,561 | 12,621 |
| 60~64歳 | 1,833 | 2,306 | 2,900 | 3,894 | 5,251 | 6,503 | 7,850 |
| 65歳以上 | 762 | 1,145 | 1,581 | 2,137 | 2,836 | 3,582 | 4,717 |
| 合計 | 108,123 | 116,299 | 123,831 | 132,629 | 142,760 | 145,183 | 149,579 |
日本は高齢化の進展に伴い、歯科医療機関を受診する患者が増加。今後、在宅や介護保険施設などにおいて歯科医療サービスを受ける人の増加が見込まれています。
歯科衛生士は歯科医院、在宅、介護保険施設などでの従事が予想されており、歯科衛生士の確保が急務となっています。
20~30代離職の課題
やりがいある一方で一定数が転職する理由は?
歯科衛生士の意識として「現在の仕事にやりがいを感じている」「歯科衛生士の仕事が好きである」「歯科衛生士として誇りを感じている」などの割合が約80%にのぼり、仕事に対する意識は高い結果でした。
一方で「転職または勤務先を変えたいと考えている」割合は、20~39歳で20%を超えており、その内5%は歯科衛生士以外の職を考えていることが分かりました。
歯科衛生士としての仕事のやりがいは大きい一方、勤務時間等の条件面でのミスマッチで転職を選ぶケースがあると考えられます。
再就職の際は、履歴書の志望動機の書き方を参考に、効果的な志望動機を作成してみましょう。
ブランクが短いほうが復帰しやすい
しかし近年では、歯科衛生士の非常勤求人も多く、歯科医院における働き方改革が進み、働く人のニーズに合わせて勤務できる職種になってきました。
長い目でキャリアを考える場合は、未就業期間を短くすることが一つの指針になるでしょう。
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