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任用資格とは?種類や資格取得方法、活用可能な職種を解説
公開日:2025年03月31日
更新日:2025年11月11日
任用資格とは?種類や資格取得方法、活用可能な職種を解説

任用資格の定義

任用資格とは、特定の職に就くことで効力を発揮する資格のことです。公務員採用試験などに合格し、特定の職に就くことで活かせるようになる資格のため、任用資格を取得していても該当する職に就いていなければ、その職業や職位を公称することはできません。


💡 例:社会福祉主事任用資格を取得している場合

・福祉事務所などの行政機関に採用されている
 → 社会福祉主事と名乗ることができる。
・民間の医療機関や介護施設などで働いている
 → 社会福祉主事とは名乗ることができず、その企業や施設のルール等に準じた呼び名を使うことになる。

任用資格と国家資格の違い

国家資格は「一般に、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるもの」と定義されています。それに対し任用資格は、特定の職に就くことで効力が発揮されるものであり、資格を取得しただけで特定の業務ができるようになったり、該当の職種であることを公称できるようになったりするものではありません。また、一般的に国家資格は取得のために試験や研修を受け合格する必要がありますが、任用資格は学歴や実務経験、定められた資格を取得していることなど、一定の要件を満たした人に付与されます。

主な任用資格の種類と活用可能な職種

任用資格には、さまざまな種類があります。主な任用資格が、どのような職種に就く際に必要とされるのかを解説します。

保育・教育分野の任用資格

  • 児童指導員任用資格
  • 児童福祉司任用資格
  • 児童自立支援専門員
  • 社会教育主事 
    など

保育・教育分野の任用資格としては、「児童指導員任用資格」「児童福祉司任用資格」「児童自立支援専門員」「社会教育主事」などがあります。

「児童指導員任用資格」は児童指導員として働くために必要な任用資格であり、児童指導員として任用されることで児童福祉施設にて児童の健全な成長をサポートするための生活指導を行えるようになります。

そのほか、「司書」や「司書教諭」「学芸員」も任用資格が必要な職種です。学芸員は美術館や博物館などで資料の収集や保管、研究、展示などを行う専門職であり、大学で所定の単位を取得した方や、学芸員補としての3年以上の実務経験がある方、学芸員資格認定を受けた方などが任用されることで学芸員として働くことができます。

介護・福祉分野の任用資格

介護・福祉分野の任用資格としては、「社会福祉主事任用資格」「老人福祉指導主事任用資格」「知的障害者福祉司任用資格」「身体障害者福祉司任用資格」「精神保健福祉相談員任用資格」「福祉活動専門員」などがあります。社会福祉主事任用資格は、都道府県や市町村の福祉施設などで公務員として働く際に必要な任用資格です。病気や障害、貧困などによって生活に困っている方を対象に相談援助を行うのが主な仕事内容であり、ソーシャルワーカーやケースワーカーとも呼ばれます。


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家庭・食品分野の任用資格

家庭・食品分野の任用資格としては、「家庭相談員任用資格」「母子支援員任用資格」「食品衛生監視員任用資格」「食品衛生管理者任用資格」「家庭用品衛生監視員任用資格」などがあります。家庭相談員は、福祉事務所内の家庭児童相談室などにて、心身障害や不登校、家族関係、発達、言葉の遅れ、非行といった問題を抱える子どもやその保護者の相談に対応し、必要に応じてアドバイスや指導を行う仕事です。大学で児童福祉論や心理学、教育学などを履修した方に任用資格が与えられます。

その他の任用資格

その他の任用資格としては、「薬事監視員任用資格」や「狂犬病予防員任用資格」、「林業普及指導員任用資格」「普及指導員任用資格」「水産業普及指導員任用資格」などがあります。

薬事監視員とは、厚生労働省管轄の保健所に勤務し、医薬品、化粧品、医療機器などの品質や安全性をチェックする専門職のことです。薬剤師、医師、歯科医師、獣医師の資格を持っている方や、薬学や医学に関する専門課程を修了し1年以上薬事に関する行政事務に従事した方が任用資格を得ることができます。

主な任用資格の取得方法と要件

社会福祉主事任用資格の取得方法

社会福祉主事任用資格は、地方自治体の福祉事務所や児童相談所などで社会福祉業務にあたる際に必要となる資格です。「大学などで社会福祉に関する科目を履修すること」「都道府県知事の指定する養成機関又は講習会の課程を修了すること」「社会福祉士や精神保健福祉士などの関連資格を取得すること」といった要件のいずれかを満たすことで、任用資格を得ることができます。

社会福祉主事任用資格

・大学などで社会福祉に関する科目を履修する
・都道府県知事の指定する養成機関又は講習会の課程を修了する
・社会福祉士や精神保健福祉士などの関連資格を取得する

児童指導員任用資格の取得方法

児童指導員は、家庭環境や障害などにより養護を必要とする児童に対して、児童養護施設等で生活支援や指導をする仕事です。

児童指導員任用資格

・大学などで社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学科またはこれらに相当する課程を修めて卒業する
・社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得する
・中等教育学校・高等学校を卒業し児童福祉施設で2年以上の実務経験を積む
・幼稚園・小学校・中学校・高等学校のいずれかの教員免許を保有している

司書任用資格の取得方法

司書は、都道府県や市町村の公共図書館などで、図書資料の発注や貸出業務、レファレンスなどを行う仕事です。「大学において文部科学省令で定める図書館に関する科目を履修し卒業すること」「大学又は高等専門学校を卒業した者で司書の講習を修了すること」「司書補の職やそれに相当する職に3年以上就き、司書の講習を修了すること」といった要件のいずれかを満たすことで、任用資格を得ることができます。

食品衛生管理者任用資格の取得方法

食品衛生管理者は、食品の製造または加工を行う施設に選任が義務付けられている国家資格です。「医師、歯科医師、薬剤師、獣医師の資格を取得すること」「大学などで医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業すること」「都道府県知事の登録を受けた食品衛生管理者の養成施設において所定の課程を修了すること」「中等教育学校・高等学校を卒業し食品衛生管理者を置かなければならない製造業又は加工業において食品又は添加物の製造又は加工の衛生管理の業務に3年以上従事し、かつ、都道府県知事の登録を受けた講習会の課程を修了すること」といった要件のいずれかを満たすことで、任用資格を得ることができます。

該当分野でのさらなる資格取得

任用資格を活かして働き始めた後は、その分野の専門性を高めたり、業務の幅を広げたりするためにさらなる資格取得を目指してはいかがでしょうか。例えば社会福祉主事の場合、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格に挑戦し合格することで、さらなるキャリアアップを目指せるようになります。図書館司書の場合には、「図書館における実務経験や実践的知識・技能を継続的に修得した者を評価し、各地域の図書館経営の中核を担いうる司書」であることが証明できる「認定司書」などを目指せます。

経験を積み昇進・転職

職場内での昇進を目指すために、実務経験を積んだり、資格取得に励んだりするのもおすすめです。また、培った経験を活かして別分野へ転職したり、起業や独立、専門性をさらに高めるために大学院への進学をしたりすることもできます。任用資格を持ち実務経験を積んでいることでその分野における信頼度が高い状態にあるため、一度離職をしてもキャリアデザインが組み立てやすいというメリットがあります。

任用資格の取得後に進めるキャリア

任用資格を取得し採用試験に合格することで、その資格を活かしながら働いていくことができます。では、働き始めた後はどのようにキャリアアップをしていけばいいのでしょうか。任用資格取得後の主なキャリアアップ方法を解説します。

該当分野でのさらなる資格取得

任用資格を活かして働き始めた後は、その分野の専門性を高めたり、業務の幅を広げたりするためにさらなる資格取得を目指してはいかがでしょう。

例えば社会福祉主事の場合、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格に挑戦し合格することで、さらなるキャリアアップを目指せるようになります。

図書館司書の場合には、「図書館における実務経験や実践的知識・技能を継続的に修得した者を評価し、各地域の図書館経営の中核を担いうる司書」であることが証明できる「認定司書」などを目指せます。

経験を積み昇進・転職

職場内での昇進を目指すために、実務経験を積んだり、資格取得に励んだりするのもおすすめです。また、培った経験を活かして別分野へ転職したり、起業や独立、専門性をさらに高めるために大学院への進学をしたりすることもできます。任用資格を持ち実務経験を積んでいることでその分野における信頼度が高い状態にあるため、一度離職をしてもキャリアデザインが組み立てやすいというメリットがあります。

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