登録販売者の資格を取るには?過去の試験の合格率、難易度 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年2月28日更新

登録販売者の資格を取るには?過去の試験の合格率、難易度

登録販売者の試験は、合格すると登録販売者の資格が取得できる公的試験です。年1回、各都道府県において8月~12月に実施されます。受験資格はなく、だれもが受験できます。試験会場は、各都道府県の大学等に設置されます。合格率は毎年40%前後で推移しています。

2021年は61,070人が受験し、30,082人が合格、合格率は49.3%でした。

登録販売者の試験

試験日年1回8月から12月の間
(都道府県ごとに実施)
受験資格なし
受験料12,800円~18,200円
試験会場各都道府県で設置
合格発表試験日の約3か月後
合格率40%以上
合格基準70%以上の正答

今回の 教えてグッピー登録販売者 では、登録販売者試験の概要や、例年の合格率、難易度などについてみていきます。

登録販売者の試験とは

登録販売者の資格は、2009年に薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)により定められた公的資格です。登録販売者の資格は、都道府県が実施する試験に合格し登録することで取得できます。

受験資格

かつては学歴や実務経験などによる受験資格が設けられていましたが、2015年以降はそれらの条件が撤廃され、誰もが受けられる資格になりました。

登録販売者試験の試験内容

登録販売者の試験は、都道府県が毎年1回実施します。都道府県ごとに試験内容が異なり、どこで試験を受けるかによって難易度に差があります。試験に合格すると登録販売者として勤務するために、勤務する店舗がある都道府県に登録申請する必要があります。

登録販売者試験【2022年】難易度・合格率

登録販売者試験の2022年の合格者数、合格率が2022年10月3日より順次発表。 北海道の52.0%から福井県の30.6%まで合格率に差がみられます。

合格基準

例年の登録販売者の試験では、1問1点全120問が出題されています。合格基準は原則として正解率が7割以上(84点以上)、さらに試験項目ごとの出題数に対する正答率が3割5分以上であることです。この基準は「原則」とされ、年度ごとに調整の余地があります。その年度の試験内容が極端に難しく、全体の平均点が極端に落ちた場合は、例外的に合格基準を下げるなどの措置が設けられる可能性もあります。

登録販売者の合格者数と合格率

登録販売者試験の全国の合格率は、例年40%台で推移しています。2021年は全国で合格者数が30,082人、合格率が49.3%となり、例年より高い水準となりました。

登録販売者の試験の合格者数と合格率

都道府県公表資料より

難易度

同じ都道府県でも年度ごとに難易度が変わるため、試験対策として各分野を幅広く学習しておく必要があります。2021年の合格率は、青森県の39.4%から山口県の68.8%まで差がありました。

受験者数の推移

2014年には全国で3万人ほどだった受験者は、受験資格が変更となった翌2015年には5万人ほどに増え、毎年増加傾向にあります。

登録販売者数の受験者数

都道府県発表資料より

登録販売者試験【2022年】概要

登録販売者の試験は、毎年8月~12月の間に実施されます。2022年は、8月28日より滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県(関西広域連合)からスタートし、12月11日(日)のまでの間に各都道府県で実施されます。試験会場は、各都道府県の大学キャンパス内などに設置されます。

試験日

登録販売者試験の日程は、毎年8月~12月の間に各都道府県の定める日程で実施されます。

解答発表

解答発表は試験の約2か月後に都道府県ごとに、試験を管轄する行政のホームページに掲載されます。

受験料

受験料は都道府県によって異なり、2022年の受験料は12,800~18,200円です。受験および資格登録する都道府県のホームページに掲載されています。

登録販売者試験の受験手続き日程

願書配布時期各都道府県による
願書等受験書類の受付期間試験日の3~4か月前
受験票の交付郵送で交付
試験日8月~12月各都道府県で実施
合格発表試験日の約一か月半後
提出書類・受験願書
・登録販売者試験受験申請書
・写真
そのほか各都道府県による

試験科目・出題数・試験時間

出題内容は、厚生労働省が制定した「出題の手引き」に沿って各都道府県が作成します。試験内容は自治体により異なります。

出題範囲は、「医薬品に共通する特性と基本的な知識」、「人体の働きと医薬品、主な医薬品とその作用」、「薬事に関する法規と制度」、「医薬品の適正使用と安全対策」からなり、「主な医薬品とその作用」のみ40問、そのほかの項目は各20問出題され、計120問となります。

項目問題数試験時間
1 医薬品に共通する特性と基本的な知識20問40分
2 人体の働きと医薬品20問40分
3 主な医薬品とその作用40問80分
4 薬事に関する法規と制度20問40分
5 医薬品の適正使用と安全対策20問40分

登録販売者試験の勉強方法

登録販売者の試験の合格基準は、試験問題全体での7割以上(84点以上)の得点と、各章における3割5分以上の得点です。そのため、平均的に各項目の知識を習得し、試験に備えることが必要となります。

過去問を勉強する

基本的な勉強法は、過去数年分の問題を解いてわからない項目がなくなるまで繰り返し解くことです。過去の試験問題は、各都道府県の行政機関のホームページに掲載されているほか、問題集なども出版されています。 試験の出題方法は選択式のため、選択肢の正解がわかる状態になるまで繰り返し解いて調べること、さらに不正解の選択肢についても調べると効果的です。同じテーマを別の角度から出題された際の対応力が身に付きます。 また複数の章に出てくる用語は重点的に調べておくことで試験問題全体を把握しやすくなります。