臨床検査技師の年収は?年収は上昇傾向、ボーナス(賞与)月収、初任給まとめ

臨床検査技師の平均年収(企業規模計・10人以上)は、481万9,900円、月給は約33万400円(きまって支給する現金給与額、残業代などの諸手当含む)です。賞与は平均で約85万5,100円です。推定年収は「月給×12+年間賞与その他特別給与額」で算出しています。
ここ数年で平均年収は上昇しています。この記事では、年収を構成する月給、ボーナスなどを年齢別、規模別に詳しく紹介します。
| 臨床検査技師の給料相場 | |
|---|---|
| 年収 | 481万9,900円 |
| 月給 | 33万400円(諸手当含む) |
| 賞与・ボーナス | 85万5,100円 |
| 初任給 | 23万4,500円(経験0年、20〜24歳の臨床検査技師の平均月給) |
| 時給 | 2,809円(短時間労働者・10人以上) |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
今回の教えてグッピー臨床検査技師では、2025年3月に厚生労働省より公開された臨床検査技師の給料データをもとに、年収、初任給、月給、ボーナスについて解説します。
臨床検査技師の年収
臨床検査技師の推定年収は481万9,900円で、月給は約33万400円が相場のようです(いずれも企業規模10人以上の平均)。国税庁の民間給与実態統計調査によれば最新(令和6年分)の全国平均年収は477万5,000円でしたので、臨床検査技師は全体平均と比較しておおむね同水準ということになります。国税庁の調査はあらゆる職業の全年齢における平均値ですのであくまで参考値です。
以下より、年齢別、平均年収の推移、規模別の年収を見ていきます。
平均年収の推移
下図は臨床検査技師の2009年から2025年までの年収推移をまとめたものです。全体として大きな変動は見られないものの、2020年以降は上昇傾向が続いています。最新の2025年は、本文と同じく月給・賞与から算出した推定年収(481万9,900円)で示しています。2009〜2024年は賃金構造基本統計調査の年収(調査票上の定義)に基づく値です。
年齢別の平均年収
年齢別の推定年収(月給×12+年間賞与)をみると、30代後半で530万円台に乗り、その後も上昇し、55〜59歳で619万1,300円と全体のピークを迎えます。専門職として昇給の波が比較的しっかりしており、長期的に見ると他の医療職種の中でも高い水準に到達する傾向があります。なお、通常は65歳で定年を迎えますが、それ以降も契約を延長して勤務を続けるケースもみられます。
年齢別 臨床検査技師の推定年収(男女計)
| 年齢階級 | 平均年齢 | 勤続年数 | 推定年収 |
|---|---|---|---|
| 20~24歳 | 23.4歳 | 1.4年 | 333万8,400円 |
| 25~29歳 | 27.5歳 | 3.8年 | 406万7,400円 |
| 30~34歳 | 32.4歳 | 7.4年 | 474万5,200円 |
| 35~39歳 | 37.6歳 | 11.1年 | 534万9,400円 |
| 40~44歳 | 42.5歳 | 11.1年 | 507万6,900円 |
| 45~49歳 | 47.2歳 | 11.5年 | 500万8,300円 |
| 50~54歳 | 52.1歳 | 20.4年 | 574万4,300円 |
| 55~59歳 | 57.4歳 | 25.5年 | 619万1,300円 |
| 60~64歳 | 63.0歳 | 19.3年 | 475万5,400円 |
| 65~69歳 | 66.9歳 | 37.3年 | 356万9,000円 |
| 70歳~ | 74.5歳 | 15.5年 | 333万4,800円 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
Q. 日勤のみで働ける職場はありますか?
A. 健診センターや一部のクリニックでは、夜勤のない日勤勤務が一般的です。家庭やプライベートと両立したい方に人気があります。
勤務先の規模別の年収
勤務先規模ごとにみた、臨床検査技師の推定年収(月給×12+年間賞与、令和7年・男女計)は以下の通りです。大学病院や大手の総合病院などが含まれる「1,000人以上」の規模では、ボーナスが100万円を超えており、結果的に年収も520万円台と最も高くなっています。一方、5〜9人の小規模なクリニックや検査機関などでは、平均年齢や勤続年数が高く、ベテラン層が長く定着している傾向が読み取れます。
臨床検査技師の規模別 推定年収
| 企業規模 | 平均年齢 | 勤続年数 | 推定年収 |
|---|---|---|---|
| 企業規模計(10人以上) | 40.2歳 | 11.2年 | 481万9,900円 |
| 1,000人以上 | 38.9歳 | 11.9年 | 520万8,800円 |
| 100~999人 | 41.2歳 | 11.2年 | 449万3,300円 |
| 10~99人 | 41.1歳 | 8.9年 | 451万5,600円 |
| 5~9人 | 53.8歳 | 22.2年 | 418万5,000円 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
臨床検査技師と看護師の年収比較
臨床検査技師と看護師の年収を年齢別に比較しました。臨床検査技師側は推定年収(月給×12+年間賞与・令和7年)、看護師は賃金構造基本統計調査の年齢階級別年収(令和7年)です。20代では看護師が高めのことが多い一方、35歳以降では臨床検査技師が上回る年代帯が見られます。
| 年齢 | 臨床検査技師 年収 | 看護師 年収 | 臨床検査技師 / 看護師(%) |
|---|---|---|---|
| 20~24歳 | 333万8,400円 | 440万1,400円 | 75.8% |
| 25~29歳 | 406万7,400円 | 501万4,900円 | 81.1% |
| 30~34歳 | 474万5,200円 | 490万5,200円 | 96.7% |
| 35~39歳 | 534万9,400円 | 518万8,600円 | 103.1% |
| 40~44歳 | 507万6,900円 | 548万3,800円 | 92.6% |
| 45~49歳 | 500万8,300円 | 561万1,800円 | 89.2% |
| 50~54歳 | 574万4,300円 | 577万7,000円 | 99.4% |
| 55~59歳 | 619万1,300円 | 573万5,300円 | 108.0% |
| 60~64歳 | 475万5,400円 | 502万8,700円 | 94.6% |
| 65~69歳 | 356万9,000円 | 424万500円 | 84.1% |
| 70歳以上 | 333万4,800円 | 386万7,100円 | 86.2% |
男性・女性別の年収
臨床検査技師(10人以上の事業所)では、男性の平均年収が541.1万円、女性は456.4万円と約85万円の差があります(以下の表は、調査票上の年収定義による男女別集計であり、本文の推定年収(481万9,900円)とは集計の仕方が異なります)。年齢や勤続年数はほぼ同じで、労働時間も男女差は1時間程度と小さいため、給与差は主に月給や賞与の水準、役職の有無等によるものと考えられます。
| 性別 | 年収 (万円) |
年齢 | 勤続年数 | 所定内労働時間 | 超過労働時間 | 月給 | 賞与 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 男性 | 541.1 | 40.5歳 | 11.1年 | 157時間/月 | 11時間/月 | 33.64万円 | 98.88万円 |
| 女性 | 456.4 | 40.4歳 | 11.4年 | 156時間/月 | 10時間/月 | 29.49万円 | 79.72万円 |
*年収と労働条件(10人以上の事業所・男女別)
臨床検査技師の月給
臨床検査技師の月給は、毎月きまって支給される現金給与額(残業代などの各種手当を含む)で、企業規模計(10人以上)では平均33万400円です。規模別の内訳は下表のとおりです。
臨床検査技師の月給(諸手当含む)
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 10人以上(全体) |
|---|---|---|---|---|---|
| 月給 | 29万9,300円 | 31万9,100円 | 31万2,200円 | 35万400円 | 33万400円 |
| 平均年齢 | 53.8歳 | 41.1歳 | 41.2歳 | 38.9歳 | 40.2歳 |
| 勤続年数 | 22.2年 | 8.9年 | 11.2年 | 11.9年 | 11.2年 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
ボーナス・賞与
臨床検査技師の賞与は、年間賞与その他特別給与額で見ると、企業規模計(10人以上)では平均約85万5,100円です。規模が大きいほど高い傾向がはっきりしており、1,000人以上では100万4,000円に達します。
臨床検査技師の賞与・ボーナス(年間)
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 10人以上(全体) |
|---|---|---|---|---|---|
| 賞与・ボーナス | 59万3,400円 | 68万6,400円 | 74万6,900円 | 100万4,000円 | 85万5,100円 |
| 平均年齢 | 53.8歳 | 41.1歳 | 41.2歳 | 38.9歳 | 40.2歳 |
| 勤続年数 | 22.2年 | 8.9年 | 11.2年 | 11.9年 | 11.2年 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
臨床検査技師の初任給
令和7年の臨床検査技師の初任給は、時間外手当などを除いた基本給のみの月給で、23万4,500円(経験年数0年、20〜24歳の臨床検査技師の平均月給)です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月給 | 23万4,500円 |
| 賞与 | 2万6,900円 |
| 年収 | 284万900円 |
時給
パートや契約で働く場合、臨床検査技師の給与体系は時給制となるケースがあり、短時間労働者の平均時給(10人以上)は約2,809円です。5〜9人規模の時給は統計集計外のため、下表は10人以上の区分のみとしています。
「10〜99人」の小規模施設における時給が4,299円と高く算出されることがあります。超音波(エコー)検査など高度な専門スキルを持つ技師が、健診センターや小規模クリニックに高時給のスポット勤務(非常勤)で入っているケースが数値を押し上げている可能性があります。
臨床検査技師の時給(短時間労働者・規模別)
| 組織規模 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 10人以上(全体) |
|---|---|---|---|---|
| 時給 | 4,299円 | 1,872円 | 1,690円 | 2,809円 |
| 平均年齢 | 51.1歳 | 51.0歳 | 51.7歳 | 51.2歳 |
| 勤続年数 | 7.9年 | 7.2年 | 10.1年 | 8.1年 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より
Q. 子育てと両立できる職場はありますか?
A. 週2~3日から勤務できるパート求人や、残業少なめの職場も増えています。扶養内勤務や育児と両立できる勤務形態を選ぶ方もおられます。
公務員の給与
公務員の臨床検査技師の給与について、諸手当込みで国家公務員は36万8,522円となっており、地方公務員は38万5,489円となっています。
国家公務員:令和7年国家公務員給与等実態調査(医療職俸給表(二)), 地方公務員:令和6年 地方公務員給与実態調査結果の状況
手当・福利厚生
多くの職場で、社会保険が完備されており、通勤手当、時間外手当(残業手当)の他、家賃補助などの住宅手当、役職手当などがつく場合があります。公務員の場合はこうした福利厚生が手厚くなることがあります。しかしながら、手当や福利厚生は勤務先によって異なりますので、事前に確認する必要があります。また非常勤の場合は会社の社会保険がなかったり、個人で加入したりすることもあります。
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