薬剤師の年収 2025年版:公務員の給料、ボーナス、初任給、時給を徹底解説
💡 この記事の内容をざっくりと解説
・平均年収は約599万円、月給は約43万円
・時給は平均2,639円
・公務員薬剤師も安定した給与水準
| 薬剤師の給料相場 | |
|---|---|
| 年収 | 599万3,200円 |
| 月給(手当込み) | 43万800円 |
| 賞与・ボーナス | 82万3,600円 |
| 25~29歳薬剤師(経験0年)の給与相場 | 30万6,900円 |
| 時給(短時間勤務) | 2,639円 |
令和6年賃金構造基本統計調査より
薬剤師の給料について、2025年公開の厚労省のデータでは、平均年収が599万3,200円、月給は各種手当込みで43万800円、賞与・ボーナスは82万3,600円です(※平均経験年数8.8年、平均年齢40.9歳)。
初年度の年収は380万円程度で、そこから50代にかけて600~700万円まで増加していきます。
アルバイトやパートの時給の平均は2,639円で、高い水準です。
目次
この記事では、年齢別・職場別の年収、月給、時給、ボーナス(賞与)などの詳細を詳しく解説します。
薬剤師の年収
薬剤師の平均年収は599万3,200円(2024年、10人以上の組織)で、過去10年を見ると500万円台後半で推移しています。規模別に見ると従業員が100〜999人規模の職場で平均年収が最も高く、規模が大きくなるにつれてやや下がる傾向があります。
年齢別
薬剤師の年収を年齢別でみると、50歳頃までは年齢とともに上昇し、55歳を境にやや減少する傾向があります。「25〜29歳」で500万9,700円、「30〜34歳」で564万4,100円、「35〜39歳」で614万1,400円と着実に上がり、50代前半には744万7,300円に達します。その後は60代で緩やかに減少します。
年齢別薬剤師の年収
| 年齢 | 年収 |
|---|---|
| 20~24歳 | 399万9,000円 |
| 25~29歳 | 500万9,700円 |
| 30~34歳 | 564万4,100円 |
| 35~39歳 | 614万1,400円 |
| 40~44歳 | 646万1,100円 |
| 45~49歳 | 667万2,500円 |
| 50~54歳 | 744万7,300円 |
| 55~59歳 | 709万2,600円 |
| 60~64歳 | 685万2,700円 |
| 65~69歳 | 559万4,100円 |
| 70歳~ | 465万9,700円 |
令和6年賃金構造基本統計調査より
規模別
薬剤師の平均年収を勤務先の規模別にみると、5〜9人規模の事業所が492万1,000円となっています。10〜99人規模も同様に492万1,000円、100〜999人規模の事業所が614万1,900円、1,000人以上の大規模事業所では592万5,000円となっています。
勤務先規模別 薬剤師年収
令和6年賃金構造基本統計調査より
平均年収の推移
薬剤師の平均年収は、2006年から2024年の18年間で、最高が2024年の599万3,200円、最低が2006年の496万5,600円です。
薬剤師の初任給
薬剤師の平均初任給(勤務経験0年の平均給与)は、20〜24歳で32万1,500円です。賞与を含めた年収では386万9,400円です。また、25〜29歳では、月給が30万6,900円、賞与を含めた年収換算額が387万500円となっています。
公務員として働く薬剤師の給与
地方公務員として、公立の病院などで働く薬剤師の給与は、自治体によって異なります。
平均をみると、月給に扶養手当と地域手当を合算した基本給の月額は39万2,810円(薬剤師・医療技術職区分)です。看護・保健職(平均基本給月額:38万9,512円)と同程度の金額で、民間の薬剤師の平均月給額40万7,000円とも大きな差はありません。
国家公務員の「薬剤師」として病院などで働く場合は、人事院の給与制度の定めによって「医療職俸給表(二)」という給与区分が適用され、その平均月給額は35万7,899円(諸手当込)となっています。
公立病院などで薬剤師として働く以外に、地方行政機関などで衛生業務・衛生施策立案に携わる公務員薬剤師もいます。また、薬系技術職と呼ばれる職務や麻薬取締官として国家公務員として活躍する形もあります。これらの職種は必ずしも薬剤師資格が必要のない職種で、行政職として医療職とは別の俸給表によって給与が規程されています。
| 薬剤師・医療技術職の地方公共団体職員平均給与額 | |
|---|---|
| 給料月額 | 30万7,776円 |
| 諸手当 | 8万5,034円 |
| 平均基本給月額(合計) | 39万2,810円 |
令和4年地方公務員給与実態調査より
ボーナス・賞与
薬剤師の賞与やボーナスは、平均で82万3,600円です(従業員が10人以上いる組織)。規模別にみると、5〜9人規模の事業所では18万2,200円、10〜99人規模で67万8,000円、100〜999人規模で70万1,100円、1,000人以上の事業所では97万8,600円となっています。
薬剤師の賞与・ボーナス
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
|---|---|---|---|---|
| ボーナス | 18万2,200円 | 67万8,000円 | 70万1,100円 | 97万8,600円 |
| 平均年齢 | 57.3歳 | 44.3歳 | 44.3歳 | 36.7歳 |
| 平均勤続年数 | 16.6年 | 8.1年 | 10.4年 | 7.6年 |
令和6年賃金構造基本統計調査より
薬剤師の月給
薬剤師の月給は、平均で43万800円(10人以上の組織の平均)です。
この中には時間外勤務などの諸手当が含まれており、そこから所得税や社会保険料などを差し引いた金額が手取りとして支給されます。調査対象者の平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は8.8年で、40代のモデルケースといえるでしょう。
事業規模別にみると、100〜999人規模の中規模事業所が最も高く、それ以上の規模では平均年齢が下がり、給与水準もやや低くなる傾向があります。
薬剤師の月給
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
|---|---|---|---|---|
| 月給 (手当込み) | 39万4,900円 | 43万500円 | 45万3,400円 | 41万2,200円 |
| 月給 (手当含まず/所定内給与額) | 39万1,100円 | 42万200円 | 43万8,800円 | 37万5,700円 |
| 平均年齢 | 57.3歳 | 44.3歳 | 44.3歳 | 36.7歳 |
| 平均勤続年数 | 16.6年 | 8.1年 | 10.4年 | 7.6年 |
令和6年賃金構造基本統計調査より
Q. 給料アップの近道は?
A. 在宅訪問・無菌調剤・専門資格(がん・感染・糖尿病など)などの専門性を持つと評価されやすく、管理薬剤師・エリアMGRでは役職手当も期待できます。面接では手当の内訳や昇給テーブルを確認すると安心です。
薬剤師の時給
薬剤師の時給の平均は、2,639円です(2025年公開・厚生労働省のデータ)。
規模別では、従業員数が、
- 5〜9人の小規模事業所で2,160円
- 10〜99人の事業所で2,607円
- 100〜999人の事業所で2,748円
- 1,000人以上の事業所で2,505円
おおむね2,000円台中盤から後半が相場といえます。
薬剤師の時給
| 組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 | 全事業者平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 時給 | 2,160円 | 2,607円 | 2,748円 | 2,505円 | 2,639円 |
令和6年賃金構造基本統計調査より
Q. ワークライフバランスを重視して働きたい
A. 調剤薬局はシフト調整が柔軟で、完全週休2日の求人も多数あります。病院は当直や夜勤が発生する一方で教育体制が整っている傾向があります。残業少なめや定時帰り可など条件で絞り込むとミスマッチを減らせます。
勤務先別:累積年収(生涯年収)
以下の表は、薬剤師の累積収入を表したグラフです。薬局勤務と病院勤務における累積収入を、常勤、非常勤とでまとめています。
常勤・非常勤勤務別 年代別累計年収
薬剤師の偏在への対応策より
| 年代 | 病院常勤(万円) | 薬局常勤(万円) | 病院非常勤(万円) | 薬局非常勤(万円) |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 2,280 | 2,580 | 1,800 | 1,500 |
| 30代 | 7,280 | 7,880 | 4,300 | 4,000 |
| 40代 | 13,280 | 13,880 | 6,300 | 6,400 |
| 50代 | 20,280 | 19,880 | 8,300 | 8,600 |
| 60代 | 23,280 | 22,768 | 9,550 | 9,500 |
参考資料: 薬剤師の偏在への対応策(厚生労働省)
手当・福利厚生
薬局や病院などに勤務する薬剤師には、月々の給与とは別に社会保険や通勤手当などの福利厚生が支給されます。一般的には「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などは、事業者に必ず一定の負担があります。
法定福利以外の手当・制度として、住宅手当や通勤手当、有給休暇、出産・育児休暇などもあります。また、日本薬剤師会の正会員であることを条件に加入できる「薬剤師賠償責任保険」など、薬剤師ならではの保険加入が整備されている職場もあります。
大規模の薬局チェーンや医療法人は福利厚生が充実していることが多く、前記のものに加え、独自の休暇制度や保養施設や教育機関、さらに人間ドックや予防接種の費用補助など健康維持関連の諸制度が整備されている事例も見られます。
● 採用担当者があなたを見つけてくれる
プロフィールを登録すると、自分に合ったスカウトが届きやすくなります。
● 会員限定機能が使える
「気になる!」や履歴書・職務経歴書作成などの便利な機能が利用可能。
● 応募や見学がカンタン
名前や住所を毎回入力せずに、応募・見学希望メッセージが送れます。
● 匿名で質問できる
スカウト返信時に匿名で質問ができ、応募前の不安を解消できます。
● 希望条件に合う求人が届く
登録した条件に合わせて、マッチした求人がメールで届きます。



